日曜日, 6月 21, 2009

6/20 Hiking ”Middle Sister 2769m"

アラスカでクライミングを終えたGIRI-GIRI Boysでお馴染みのジャンボ氏がたずねて来てくれて、一週間弱この近辺の岩場でフリークライミングを楽しみました。ずっと前にフランスはシャモニで出会い、いつしかお互い三十路に突入。その間彼は世界的なクライマーとなっておりました。こういう別次元の情熱を持ったクライマーと一緒に登れるというのは幸せなことだな、としみじみ思いました。これから彼(+彼女)はアメリカを巡りまた夏の盛りにキャンモアで再会する予定。今度はバガブーで一緒に登れるかな。

前がMiddle Sister、後ろがLittle Sister

ジャンボとのセッションでいつもより気合の入ったクライミングができたけれど、すっかり疲労がたまってしまったのでクライミングはお預け。上半身を休ませるべく下半身運動をしてきました。行き先はキャンモアのシンボル・スリーシスターズの真ん中、ミドルシスター。キャンモアからは見えない裏側を登るので風景が新鮮でした。トレイルではなくて踏み跡を歩く部分が多いのでハイキング+αといった感じ。でも基本的には歩きなのでハイキングの範疇。頂上からはキャンモアとボウバレーが見渡せなかなか素敵です。

キャンモアを見下ろすピーク、そして回廊のようなボウバレー

時間は登り4時間、下り2時間。

金曜日, 6月 12, 2009

6/11 Sport Climbing in Grassi Lakes

最近はどちらかというとスポーツクライミングに集中してます。アルパインクライミングシーズンと繁忙期を前にグレードを上げておきたいところ。昨日はアセフェールという5.14までの高難度ルートがひしめく岩場で懸案だった5.12c Deal with itを登り、今日は近所の岩場グラッシーレイクスでBlunt Directというやさしめの5.12cを数回でレッドポイント。このまま夏の間も登り倒せたらいいのですが、人生そんなに甘くない。今月中にどこまで上げれるだろうか。


今日は快晴。ハイキングでお馴染みのグラッシーレイクの色が一際精彩を放っていました。ほんとに不思議な色をしてますね。そろそろここカナディアンロッキーはハイキングシーズンに入ります。

金曜日, 6月 05, 2009

6/4 Yam "Direttisima 5.8+,325m"

赤線がDirettissima

今週も天気がよろしいので火曜スポーツクライミング、水曜スポーツクライミング、そして本日木曜はヤムナスカの長めのルートへ。明日から雨やら雪やら降るみたいなのでがっつりと。

ルートはDirettissima。ヤムナスカの頂上よりやや右のガリーを登る、1957年にH. Gmoser, H.Kahl, L.Gillmairのゴールデントリオによって登られた超クラシックルートです。ちなみにこの方々がGillmair Chimneyというルートをほとんどロープも使わずに登ったのがこのヤムナスカ南壁の初登でした。H.Gmoserさんは世界有数のヘリスキー会社CMHの創設者でもあります。というわけでDirettissimaは由緒正しいクラシックルートというわけですね。

パートナーは大学でOutdoor Guide Diplomaを終えバンフにやってきたガイドを目指しているDany君。実は朝、駐車場で顔を合わせたのが初めてだったのですが、電話では何となくやる気もあるみたいだし、気合はいってるし、大丈夫かなぁーという感じだったのでとりあえずいきなり登りに行きました。登り出してみるとアルパインクライミング暦2年にしてはかなり動きもよく、自分のしていることも良く分かっていたのでまったく問題なしでした。この界隈はパートナー探しが楽で良いです。

1ピッチ目の快適なコーナーを登るDany

ルートは頂上直下にある丘のようなものをしばらくスクランブルしてから取り付きます。1p目がいきなり核心ですが、最近登ったほかのルートよりもクラックがしっかりしており登りもプロテクションも楽でした。3Pからルートファインディングが複雑になってきます。というのもガリー状といってもその中にいくつも小さいコーナーが並んでいてテキトーに行くと違うルートに入っていってしまいます。今回はヴァリエーションルートではなくあくまでオリジナルルートにこだわりました。

露出感たっぷりのトラバース
クラシックルートにこの手のトラバースは付き物

4p目は非常に露出感のあるトラバース、そして最後にでかいチムニーに挟まった巨大チョックストーンをどう抜けるかが面白い2ピッチが続きます。どのピッチもそれぞれ特徴があり、岩も比較的しっかりしているのでとても楽しいルートでした。頂上のすぐそばにトップアウトするというのもなかなか素敵です。ちなみに私は今日初めてヤムナスカの頂上を踏みました。壁は10回以上登っているんですけどね。


7:15 パーキング
9:20取り付き
12:20 4ピッチ目
15:20 トップアウト
16:40 パーキング

火曜日, 6月 02, 2009

5/31 Tunnel Mountain "Ballista 5.10c A1 210m"

先週後半は、まずヤムを登り、翌日にLake LouiseのBack of the Lakeでスポーツクライミングし、さらに翌日はAcephaleという素晴らしいエリアでスポーツクライミングをし、それから日曜にはバンフの裏山トンネルマウンテンでBallistaというマルチピッチへ行きました。天気が良いので家にいるのは勿体ないですからね。さすがに疲れていたけれどBallista程度のやさしめなのを4日目に友人とゆるゆると楽しむのもなかなか良いものでした。登ったあとには友人宅でBBQ!久しぶりに気持ち悪いぐらい肉をいただきました。やっぱり夏はこれでしょ。ごちそうさまでした。

6ピッチ目のK姉さん

Ballisitaの内容はというと、8ピッチ(各ピッチ30m弱)のスポーツルートで傾斜は緩め。スラブクライミングが主体です。核心は3ピッチ目の10c。難しいところはフットワークがデリケートでした。登っている最中はカスケードマウンテンやマウントランドル、ボウリバーがよく見え、ボウバレーの眺めが素敵。午後から日陰に入るので気温が高いときは涼しくて快適です。2007年に整備されたルートなので本にはトポがのっていませんが、TAVBERからトポをダウンロードすることが出来ます。スラブはスラブですが各ピッチそれぞれ特徴があり、クライミングはなかなか面白いものでした。バンフの町に住んでいたら家から歩いて取り付いて、山頂からハイキングルートを歩いて家まで帰るなんてこともできますね。

なれないA1(ボルトに物をかけて引っ張ったり、
乗ったりして登ること)セクションに状態のK姉さん

後ろにはBaffalo Lodge周辺が見えてます

金曜日, 5月 29, 2009

5/28 Return to Yam "Direct Mail 5.10c,220m"

先日レスキュー騒動を起こしてしまったマウントヤムナスカに再び行ってきました。それなりに学んだことがあったのでそれを実践することと精神的トラウマの克服を兼ねて。

登ったのは比較的壁の低いWest EndにあるDirect Mailというルート。ルートが出来たのは2004年。新しいルートはフェースに最小限のボルトを打って引かれていることが多いので、どちらかというとコーナーに挟まっているような脆い岩が少ないです。復帰戦なのでなるべく脆い岩に悩まされないようなルート選択をしてみました。

1ピッチ目は5.10c,55m。このピッチだけは残念ながら脆い、とガイドブックにも書いてあったりましたが、脆いと書いてあればとことん脆いのがヤム。見た目からしておっかないのでパートナーの若きクライマーPhilipにリードを譲りました。まぁ復帰戦ですからね…。実際登ってみると今までヤムで登ったどのピッチよりも怖かったです。岩の崩壊と共に落ちたばかりなのでそんな感じがするだけかもしれませんが。それにしても果敢にランナウトしてたな。今のぼくには出来ません。

おおー、いきなりのランナウト 気をつけろPhilip!

2ピッチ目は5.9,55m。写真ではボロそうですが灰色の岩はフリクションが良く、しっかりとしているので快適。

見た目よりも安定してる2ピッチ目

3ピッチ目は5.10b,60m。ここからは自分でリードです。時々傾斜が強くなったり、浅いグルーブ(溝)に浅くカムをセットしたりしますが、岩さえ安定していれば大丈夫。ところどころにボルトも打たれ快適。

次第に傾斜の上がってくる3ピッチ目

そして核心の4ピッチ目。5.10c,40m。オーバーハングしたコーナーを登り、右にコーナーのあるアレートをうんぬんとトポに書いてあるけど、下から見ているだけでは意味不明。とりあえずボルトの見えた方に登って行き、あとは成り行きに任せて弱点を登ってゆく。ここ核心ぽいな、というところでプロテクションを取るクラックがないのでどこかにボルトがあるはずと探していると、なんとハンガー(カラビナを掛ける金具)のついていないボルトの芯だけが岩から生えてました。予備のハンガーも使えそうなギアもないので仕方なくランナウト(支点を取らずに登り続けること)。そのうちカムが使えるようになり最後のルーズなブロックを際どく避けてやっとこさビレイ点に到着。

なぜわざわざ核心部のハンガーがないのか?!
次回からは予備のハンガーとナットを持参すべきか…

そしてそこからは20mほどの簡単な登りと歩きで終了点へ。

核心部では冷や汗ものでしたが、これもヤムナスカならでは。短いルートですがエキサイティングでスパイシーな復帰戦になりました。ちょっとスパイシー過ぎだった気がしないでもないけど。

月曜日, 5月 25, 2009

写真掲載


Lost Arrowというクライミングギアや登山用品の輸入販売をしている会社のカタログとウェブサイトに写真を使っていただきました。カタログでは裏表紙、ウェブサイトではホームぺージの写真のひとつに。印刷媒体に自分の写真が使われるのってやっぱり嬉しいです。撮影場所は去年秋に行ったユタ州モアブのインディアンクリーク。クライマーは冬はウィスラーでヘリスキーガイドをしている松永純一さん。

5/22 Yam "Necromancer 5.10a 410m" & Rescue


先日ヤムナスカのNecromancerというルートを登りに行って、そこで起こした事故の顛末です。

事故前
8:30 パーキング出発 快晴。ひんやりとした空気と暖かい太陽がが初夏の雰囲気。
9:20 Necromancer取り付き 
自分が最初の3ピッチをリードすることになり、5.7ながらなかなかスパイシーできれいなクラックを45m登り、レッジでビレイ。パートナーがフォローし、ギアを整理して2ピッチ目を登り始めたのが10:00ちょっと過ぎ。2ピッチ目はビレイから少し左の岩の脆い凹角状を5mほど登り右へトラバース気味にBroken Terrainを登って顕著なコーナーへ入り込む。

Necromancer 1P

事故発生
脆い凹角状の部分を落ちそうなブロックに気をつけながら登り0.75サイズのキャメロットをやや下開きのクラックにセット。そして右へトラバースを開始。ここから傾斜は緩くなり小さなレッジが増える。右足をそんなレッジに乗せて加重してしばらくしてから雷のような音と共に50cm×50cmぐらいの大きさで足を乗せていた部分が崩壊。自分は5mほど落下して最初に決めておいたキャメロットが墜落を止める。しかし、崩壊した部分がビレイ点のほぼ真上だったためビレイしていたパートナーの左足の甲に落石が当たってしまう。痛みと腫れから骨折もありえる状況。幸い落石が当たったのは足だけでかすり傷以外に出血はなし。

Necromancerは中央よりやや右

下降&レスキュー
足は着けないが動くことはできるので一つの制動器で二人同時に懸垂下降することにする。落石が起きる可能性とビレイ下のエッジを顧慮してローワーダウンは却下。二枚のナイフブレードをナッツ二つで補強しアンカーを作り、バックアップでカムをセットし強度を確認がてらまずは自分ひとりで数メートル懸垂下降し絡まったロープを整理し、ロープの経路、下降する壁を確認。ビレイ点に戻りパートナーを自分と同じ下降器にセットし背負うような格好で懸垂下降し地面へ。安定した場所へ移動しスプリントを当てて左足首を固定。ヘリの費用をパートナーが心配していたので確認するためにオフィスへ電話するとヘリと救助者が丁度待機していたらしく、折り返しカナナスキスカントリーのレンジャーから電話が入り30分ほどでヘリ到着。ちなみにヘリ費用はフリー。一度頭上を旋回しエリアを確認してからパーキングそばのパッドへ降りる。そして救助者二名を30mぐらいのワイヤーでぶら下げてくる。救助者を降ろして、その二人でパートナーの足の固定を補強、吊り上げ用のハーネスを着せるとまたヘリが飛んできて救助者一人とパートナーを吊り上げてパッドまで。またヘリがやってきて今度はもう一人の救助者とパートナーの荷物を持って飛んでいった。自分は怪我していないので歩いて下山。駐車場でパートナーと落ち合い病院へ。

二人のレスキュー到着

診断
キャンモアの病院でレントゲンを撮り診察。結果は全治2週間ほどの打撲。落石の規模と腫れ具合から骨が折れるか欠けるかしていると思っていたので、うれしい診断結果。

考察
春の岩場の危険さを改めて感じた事故でした。冬の間にクラックに詰まった水、雪、氷で岩が脆くなっていて落ちる刺激を地雷のように待っているのが今の季節。たとえ比較的人気のあるルートやエリアだとしても、この時期に登るときは用心し過ぎることはないのだと思います。あとビレイヤーの上を登らざるを得ない時に出来ることの再確認。ヤムナスカという壁の性格を考えるとホールドやレッジの崩壊を100%予測することは不可能だけれど、ビレイヤーへ影響が出るときはコミュニケーションで危険があることを再確認すること。例えビレイ点から動けない状況でも身構えることはでき、それだけでも危険を回避することは出来るから。などなど多くは自分への反省。パートナーの早期復帰を心より願います。

火曜日, 5月 19, 2009

5/18 Planet X

三連休の二日までは天気が良かったのですが、最終日は雨。時々雪が混ざったりして寒々しい天気でした。クライミングもできないならたまには歩くか、というわけで近所にある岩場Couger Canyonの岩場を見に行ってきました。トポに載っていないので今までどこにあるかも知らなかったのですが、スカハで登っているときに知り合いのクライマーから“かなりイイから行ってみろ”と言われた岩場です。

家からだらだらと歩くこと約1時間50分。何度か行っている岩場を通り過ぎ谷の奥へ奥へと進みます。そして教えてもらった通りに支流を遡って行くとありました。その名もPlanet X。でかい…。幅は100m、高さ60mってとこでしょうか。上部に行くほど被っております。

現在のところ5.11c~5.14aまで16本のルートが完成(一部プロジェクト)しているらしいですが、いくつか開拓中のルートもあるような感じでした。北向きで太陽は一切当たらないので夏の暑い時期に集中して通ったら面白そうです。アプローチがやや長いけれどほとんど平坦なので許容範囲。家から歩いてこれること自体が奇跡的。いい岩場見つけました。それにしても早く暖かくならないかなぁ。