通いなれたFairview Mountainへの道からSuprise Valleyへトラバース。Haddo Peakの立派な北東壁を眺めながら歩くと、次第に目的の氷河を見えてきます。しかし、ガイドブックの表記とはあまりに違う威圧感に全員たまげました。まぁ取り付いてみるとそんなでもなかったのですが、最初は辞めとこうかな、、なんて考えましたよ。
登攀ルートの氷河 /リードするわたくし/フォローするTaichi, Meg & Yuji / 詰めの悪い岩場
しかし登り始めると、硬すぎず柔らかすぎない氷であることが分かり、久々のアイスクライミングにも関わらずかなり楽しんでリードできました。氷河の氷は粘りがありとても快適です。
約4ピッチで斜度が落ち上部の氷河プラトーに出ます。クレバスを避けながら歩き、さらに上部に立ちはだかるセラックを避けるようにトラバースし、かなり腐った岩場を落石で仲間を打ち落とさないように気をつけて登りきると目的のピークに挟まれたコルに到着しました。
ここで時すでに16時。しかし目の前にあるピークを逃すのはおしいのでとりあえずHaddo Peakへ。そしてまたコルに戻り反対のMt.Aberdeen山頂へ。山頂まで10時間という長い登りとなりました。山頂からの風景が圧巻でした。レイクルイーズ周辺はとてもなじみのある場所だと思っていましたが、Victoria、Temple、Ten Peaksがいつもと違う方向から見ることができ、改めてこのエリアのすごさを感じました。3000m級の山々がとても狭い地域に集中しているんですね。いや~感動しました。
そして下り。氷河を降りることなくParadaise Valley経由でLake Louiseへ戻れるので気楽に考えていましたが、実はこれもまた核心でした。延々と続く微妙に下りづらいガレ場、濃い藪漕ぎ、さらに約10Kmのトレイル。結局最後はヘッデンの世話になり、夜11時、駐車場に到着したのでした。
Mt.Aberdeen 山頂にて
今回は登りのリードでくたびれてしまい下りは思考停止気味でしたが、バックパッキングガイドの先輩にリードしてもらい、いいチームワークで長い一日を乗り越えられました。みんなサンキューです。あまりテクニカルではないアルパインクライミング入門ルートでしたが、かなりの体力が必要でした。結構お薦めできるルートです。Member : Jiro, Taichi, Yuji, Meg
Time:Parking 7:30 / 取り付き 10:30 / Col 15:50 / Aberdeen Summit 17:30 /
Paradise Valley 20:20 / Parking 23:00
Gear: Double Axe (最低1人), Ice screw ×7, Double Rope ×2 (2人ならシングル1本)
2007.08.15
Photo information:
Ricoh GR-Digital by Jiro
Eos Kiss Digital by Yuji
Eos Kiss Digital by Yuji