日曜日, 4月 18, 2010

4/12-15 Revelstoke and Skaha Rock

 長めのスキーツアーに行く予定でしたが天気や配車など色々とうまくかみ合わなくて、急遽天気が良さそうなブリティッシュコロンビアの岩場へ行くことにしました。この春だか冬だか分からない時期、一度フリークライミングを始めると何となく気分が岩モードになっちゃうんですよね。ついつい岩場へ行きたくなってしまう。

 初日はレベルストークで。他のメンバーはここで二日登り、自分とO.J.はさらにオカナガン方面へ。写真を撮るのを忘れたので詳しくはチカちゃんMellow Lifeのブログを参照ください。初めて行ってひとつのエリアしか見なかったけど他の岩場もなかなか良い感じらしいですね。キャンモアから片道4時間。ボウバレーが寒いこの時期なら良いオプションかも。自分は5.12aのテクニカルな良質ルートを登り、さらに似たタイプの12cが登れず。そして夕方からさらに4時間運転してSkahaへ。

スカハ初日 The Wave
 いつも来る岩場。アプローチが近く、被った岩場。ほとんどのルートが最後に核心がありはまり始めると結構嫌な感じです。Reaching for the Rabbit 5.12dという比較的新しいルートを触り、ムーブ確認で終了。O.J.は自身のプロジェクトであるNot Fade Away 5.12aにトライ。最後にくる核心がなかなか解決できず終了。
▽Bunbury Green Campsiteの朝
鳥の声で目が覚める素敵なところ
スカハ二日目 The Belfry

▽Blade Runnerにトライ中のO.J.
 やや奥まった場所にある比較的難しいルート(5.11-5.13c)の集まる岩場。5.12aがやたらとあるのでそれぐらいをトライしたい人にも良い場所でした。登れたのはLittle Blue Pill 5.12c、Priapism 5.12a。どちらもテクニカルで面白いルートだった。O.J.は看板ルートのBlade Runner 5.12aの核心が解決できず敗退、そしてPriapismにも触るがこちらも終了点まで到達できず。レベルストークからまったく登れていないので負け犬モード全開。最後のトライから降りてきて思わず悔し泣きしてました。まあ泣くだけ悔しければ強くなるよ。がんば。
▽悔し泣き@Belfry

スカハ三日目 The Wave
 半日しか時間がないので近場のウェーブで宿題を片付ける。O.J.はNot Fade Away 5.12a、自分はReaching for the Rabbit 5.12d。しかしクライミング四日目ともなるとあまりリザーブがない。1便目でクイックドローをかけ、最後のデットポイントムーブを試す。一応ホールドに触りながら落ちたので感触は悪くない。2便目が勝負。スムーズに最後の核心まで登り躊躇なくデットポイントを飛ばす。指二本で何とか止めることができ無事レッドポイント!今まで敬遠してきた12dというグレードだったけどやはり13aをやる前にやるべきだったと反省。このルートは最高に面白かった。グレードもいいけど良いルートをトライすることはもっと大切。
▽ムーブをイメージして最後のトライへ
 さてO.J.のNot Fade Away。自分が登れたのでプレッシャーを抱えてトライ。しかし、気持ちとは裏腹に身体が付いてこない様子。少し指を切って降りてきた。そして終了宣言。残念だけどこんな日もあるよ。ボウバレーで頑張りたまえ。

 そして延々と運転して夜中にキャンモアへ帰ってきました。四日間だけだったけど集中してクライミングできたのでずいぶんと遠くへ行ってきたような気がする。さてこれからまた山スキーとアルパインクライミングに戻るか、もしくはこのまま岩モードで夏までつっぱしるか思案中。

木曜日, 4月 08, 2010

4/5 Bouldering "Big Choss"

 しばらくキャンモアに滞在してクライミングをしていたジャンボがそろそろ“北の大物”を登りるためキャンモアを去る。滞在中にたくさん友達もできたので彼の誕生日祝いとOさん、Gくんを含めた北の大物チームの壮行会を兼ねて、ヤムナスカの麓にあるボルダリングエリアでBBQ+ボルダリング!

 ちょっと登ってBBQ開始のはずが思いのほかみんなで打ち込める課題があったのでしばし熱中。先にBBQの準備をしてくれたチカちゃん、Chiちゃん、カヨ様ありがとうございました。ポークリブとチキンと野菜と自家製キムチを堪能し、軽くアルコールも入り本日はクライミング終了かな~なんてけだるい雰囲気。そんなまったりモードを破壊してくれたのは女性三人。その熱いトライを見ていた男どもも引くに引けず、新たに課題を設定し登る登る。結局日没の夜8時まで遊びました。

▽食い散らかしたあとに熱いトライを見せるChiちゃん
応援しながらもなかなか登りだす気になれない男衆
そして時差ボケ全開のG(左下)
 いやー大勢でボルダリングするのは楽しい。ここボウバレーでボルダリングをしたのは初めてだったけど、よい課題もありました。今度は日本のミズガキとかで彼らとセッションしたいものです。

火曜日, 3月 30, 2010

3/21-27 CAA Avalanche Operations Level 1


 しばらく更新をサボっていましたが、つい先日までCAA(Canadian Avalanche Association)のAvalanche Operations Level1というコースを受講していました。雪崩に関わる仕事をする人が最初に受けるプロフェッショナル向けのコースで主にスキー場のパトロールやバックカントリースキーガイドを目指す人たちが一緒に受講していました。自分はおそらくスキーガイドにはならないと思いますが、次に受けるアシスタントアルパインガイドの試験の必須資格なので強制的に受講。値段が少々高いし、雪崩に積極的に関わる仕事(スキーガイド、ハイウェイの雪崩コントロール、スキー場パトロール、雪崩予報官など)につく気もあまりないのでかなり躊躇しましたが、この一週間のコースを通して正直雪と雪崩を見る目が変わりました。日本とかなり異なるここカナディアンロッキーのシビアなスノーパックの上で遊ぶにはとても有益なコースでした。

 それにしてもキャンモアから80kmほど離れたレイクルイーズまでの通勤がかなりダルかった。山小屋をベースにした同コースもあるので本気で学ぶならそちらの方がいいかもしれませんね。ヘリ代、小屋代が高いけど環境は抜群に良いでしょう。インストラクターも小屋ベースは素晴らしいと言ってました。




土曜日, 3月 20, 2010

3/17-18 BC Ski "Tonquin Valley"

 天気もコンディションも悪く二泊三日のスキーツアーが中止になってしまったので、プランBのTonquin Valleyへ妻と二人で行ってきました。最近いきなり降り出した雪で山はやや不安定な様子。でもここは基本的に大きな谷を歩くのでこんなコンディションでも可能。天気がやや悪いのが気になるけど、まぁテントがあればどこでも泊まれるので取りあえず行ってみます。

▽降ったり止んだり、降ったり止んだり…
前日の夕方にキャンモアを出発しロングドライブの末、ジャスパー近郊の登山口へ。そして車中泊。とても暖かく雨が降ってきたりしてテンションは低めです。朝は曇り。しかし歩き始めると次第に雪が。時折吹雪いたり、風が強くなったり。ただ時々青空がうっすらと見えたりするので何となくやる気もでる。そして、登山口から標高差600m、距離9KMをだらだらとあるきMaccarib passへ。なだらかな丘なようなパスをスキーにはもってこいの斜面が囲みとても気持ちのいい場所。次回はここをベースにして滑り重視なスキーツアーをするのも楽しそうです。しかし今日はあいにくの強風。さっさと下りました。残りの緩やかな下りと平地7kmは完全な曇り、そして時々吹雪き。吹きさらしなので寒かった。やっぱりブーツが当たって足の痛いO.J.。この辺りで結構意気消沈してました。

▽Maccarib Passにて 奥の岩山はRampartsの一部
手前はいかしてるおっさん
▽風を耐え忍ぶO.J.
 
 そして以前からずっと来てみたかったAmethyst Lakeの湖畔にてキャンプ。ここまでくると風も止み静かで快適でした。時々テントを軽くたたく雪の音を聞きながら日本酒をちびちびとやる。冬キャンプ初めてのO.J.も静かな夜を楽しんでいました。やはり山で過ごす夜は良い。気温もマイナス7度程度で快適そのもの。
▽キャンプ地とAmethyst Lake そしてThe Rampartsの山々
 
 翌日は同ルートを戻る。朝はやや雲があるもののパスまではとても美しい日の出を堪能しました。しかしMaccarib Passへの登りはまたもや冷たい風と悪い視界。しかしパスを登りきるとガスが晴れよい景色。とても忙しい天気です。パスからちょっとした滑りを楽しんだあとはだらだらとした下り。大して滑らんだろうと高をくくっていましたが、これがまたシールをつけないで歩けるぎりぎりの線。歩きとスケーティングと手漕ぎを駆使して数キロ進むとあとは程よい傾斜をほとんど歩かずに滑って駐車場まで戻ることができました。Amethyst Lakeから所要時間5時間半とうれしい誤算でした。

▽日の出は素晴らしかった 山で一番好きな時間帯です

 Maccarib Pass周辺はかなり遊べそう。次回はそこをベースに楽しむべし。

水曜日, 3月 17, 2010

3/14 2010 Junior Climbing Competition


 コンペ当日。10歳以下から13歳までのグループ1からスタートし、14歳から17歳のグループ2、そして18歳から19歳のグループ3と各グループ2時間30分の制限時間でどれでもいいから片っ端から登ってゆくという単純なルールで行われました。リーチの長さなどで単純には比較できないけど17歳ぐらいの子の身体というのはクライミングに対してとてもバランスがいいような気がしました。軽い体重とそこそこの筋肉、細い指。強いわけではないけどバランスがいい。それ以上の歳になると体重も増え筋力でカバーする部分が多くなるので大人なクライミングになるみたいです。この中からクライミングがオリンピック種目になる頃に選手として選ばれる子もいるかもしれないなぁ、なんて思いました。
 コンペ課題はそのまま保存されているのでぜひとも登りに来てください。特にリードルートの11台、12台は特に良いルートが揃ってますよ。
 

土曜日, 3月 13, 2010

3/12 ルートセット

 
 職場であるバンフセンターのクライミングジムで今週の日曜日にユース・コンペティション(スケジュールはこちら)が開催されます。ここ数日の仕事はジムのホールドをすべて外し、洗い、ルートをセットすること。すべてが終わるとボルダールート数本と5.6から5.13までのルートが全部で35本ほど出来上がります。一度さっぱりとした壁にどんどん新しいルートが出来てゆくのを見るのは気分が良いものです。


 ルートセットしているときは頭の中で色々なムーブやアイデアがぐるぐると回り、すごく集中するので時間があっという間に過ぎてゆく。すべて自分の手仕事なのでルートのグレードに関わらずできたルートを他の人に登ってもらうときは結構ドキドキします。センスも必要、経験も必要、でも細かく考えて丁寧に仕上げることもまた必要。日曜のコンペが非常に楽しみです。

金曜日, 3月 05, 2010

3/3 BC Ski "Mt.Coleman 3135m"

▽Coleman Lakeにて
 同僚ヒロとウィーピングウォールで有名なCirrus Mountainのすぐ南にあるMount Colemanへ繰り出しました。ガイドブックによると標高差1600m、距離14km。地図をみると出だしのガリーを登りColeman Lakeまでが2kmちょっと、しかし標高差が700m。スキーを履いて登れる傾斜とは思えないし、しかも樹林帯なのである程度覚悟していきましたが、その部分に関してはまさに"Oh, this is a HELL, man!"。暖かく雪の降らない日が続いているので雪質と雪の量が非常に悪く、登り下り共に苦戦しました。感覚的には去年のMt.Wilsonの悲劇を越えているような。まぁあの時の悪さはまた別のステレニアス感がありましたが。しかし、一度アルパインエリアに入ると一転して快適な斜面。時間と場所によってあらゆる雪を体験したせいか非常に長く感じる一日でした。
▽Cirrus, Coleman 周辺
 スタートはすでに明るくなる7:00。踏み跡をたよりに樹林帯を進む。しかしある程度高度を稼ぐと岩場が出てきたり、傾斜がきつかったりでつぼ足に切り替えざるを得ない。雪質は壊れるクラストとその下のまったくサポート力のないファセット(粒の大きなグラニュー糖のようなさらさら雪)が非常にきつい。300mほど高度を稼いだところからまたスキーを履き硬くクラストした踏み跡をたどる。下りが心配だけどつぼ足と比べたら遥かに楽。やがて名の無い小さな湖を経由して大きなColeman Lakeへ。
▽出だしの斜面 この腐った雪が曲者
▽Coleman Lakeでスケッチするアーチスト・ヒロ (嘘)
 当初はCirrus Mountainを狙ってもいたが、思いのほか時間が掛かってしまったし下りも時間を食いそうなのでColemanへ。ここから頂上までは3km、標高差700m強。快適な斜面を黙々と歩く。振り返るとCirrus Mountainがかっこよく聳え立ち滑ったら面白そうな氷河が見える。あれはいずれ行かねばなるまい。それぐらいかっこいい。
▽Cirrus Mountain(右奥)
▽Mt.Coleman 雪壁の真ん中を直登したが…
 頂上へ続く雪壁は結構急斜面なのでスキーをデポしてキックステップで直登。硬いクラストだったのが次第に深くなり腿ラッセルになり、頂上に近づくにつれて地形がボウル状になり弱層とその上のスラブが気になり始める。北東向きの斜面であきらかにウィンドローディングした雪。弱層が20cmと40cmに見られ登れば登るほどそれが深くなってゆく。立ち止まり簡単な雪柱を切り出してテストしてみると両方の弱層で簡単にスライドしてくる。うーむ、なんだか危険な雰囲気。左右の稜線に上がるにしても距離がありすぎて別ルートも取りづらいのであと標高差60mを残して敗退決定。最近雪崩講習の予習をしているので何だか怖くなってしまった。以前だったらこの程度の雪質だったら気にせずそのまま登っていたと思うし、おそらく登っていっても実際は問題ないと思った。でも流れればヒロも一緒に流れる状況でそのまま突っ込むのはどうかというのもあり、そんな判断に到った次第。
▽硬いクラストから深雪へ変化してゆく斜面
 敗退とはいえスキーアッセントの魅力はその下りにあり。北斜面に保存されていた良い雪を快適に滑りあっという間にColeman Lakeへ。このルートはメローな傾斜あり、選べば急斜面ありのとても素晴らしいランだった。曇り空も青空に変わり素晴らしい景色。とても良い場所を見つけた。
▽メローな一枚バーンをメローに楽しむ
 そして下り後半。懸案だったハードクラストは気温の上昇と太陽光によってざらめに変わり快適。あちこちで湿雪雪崩が起きていたが規模も小さいので気にせずスピーディー下る。そして最大の難所へ。はじめはタイトな樹林帯。雪が緩みすぎてスキーがコントロールできず転び、木にぶつかること数え切れないほど。傾斜が上がりガリー状に近づくと朝あった雪がガンガンに流れて遥か下でデブリになっている。雪が無くなった部分は硬い雪とジュニパーやらスクリーが出ていて非常に歩きづらい。残っている雪も油断しているとスライドしてゆくので怖い。一度一緒に6mほど雪と一緒に流された。そのまま木に激突しそうだったので焦る。時々立ち止まり気力を回復させないと集中力が続かない感じ。それでもじりじりと下り何とか18:00にパーキングに到着。途中から全然ケアしてあげられなかったヒロもどろどろになりながら無事降りてきた。

 うーむ、この最初と最後にくる悪場がなければ誰にでも薦められる良い山なんだけど。どうにかそこを通らずにCirrusとColemanにアクセスできないものか思案中。それぐらい上部は良いところでした。まぁ敗退したしまた行かないとね。
▽Coleman Lake周辺はとても気持ちの良いところでした

木曜日, 3月 04, 2010

3/3 暖かい冬

溶けはじめた名のない湖

今日も暖かな日だった
ジュニパーの上に乗った湿った雪とともに5メートルほど流された
ひやっとしつつ土の中の春の匂いをかいだ
全然らしくないカナディアンロッキーの暖かい冬
もうちょっと頑張ってほしいな
雪と冷たい空気にさ

月曜日, 2月 22, 2010

2/20 バンフセンターとクライミングジム

 去年の冬は諸事情あり働きたくても働けずひたすらクライミングか山スキーしてました。でも冬の活動っていうのは夏のクライミングのようなペースで続けることができなくて、寒すぎたり疲れたりした日は家に引きこもっていたような気がします。がしかし、今年の冬は違う。わたくし働いております(当たり前か…)。
 バンフにはThe Banff Centerという素晴らしい会社がありまして、そこのクライミングジムでインストラクター兼店番をしてます。基本的にはアーティストやミュージシャンを呼んで作品、パフォーマンスを発表してもらう場や創作活動の場を提供している大学のようなところです。このセンターを支える大きな柱はアートですが、他にMountain Cultureというもうひとつ大きな柱があり、この部門が日本でもお馴染みになってきたBanff Film & Book Festivalを主催してます。というわけでSally Bordenというレクリエーション施設には当然クライミングジムもあるというわけですね。大学のような場所なので図書館などもあり、自分は結構入り浸っています。そこで無数にあるアート関係の書籍の背表紙を眺めていると美術大学時代に一瞬戻ったような錯覚を覚えて何だかノスタルジックな気分になります。山カルチャーとアートが一体となった、自分にはとても居心地の良い場所です。氷と雪と寒さに疲れたあと週末はここで働きながら体力の回復を図っているわけですね。たまに仕事中に登りすぎてさらに疲れたりしてますが。

 ローカルの人へのクライミングジムの宣伝ですが、土日にはFunky Monkyというキッズコースをやってます。4歳のおサルから参加でき、土曜ならもれなく日本語イントラも付いてきます。まだ英語に慣れてないおサルをお持ちの親御さんいかがでしょうか?
 それから毎週金曜の夜にBanff Life主催、週一回四週間の初心者講習会もやってます。料金的にはかなりリーズナブルなのでこれを期にクライミングを始めてみませんか?次回は三月の第一金曜からです。
 そしてもうひとつローカルの方対象の特別グループレートがあります。基本的には同じ会社に勤めている方々が対象で会社のイベントもしくはみんなでクライミングに挑戦してチームビルディングしてみる、なんてときにいかがでしょうか。詳細は下の通りです。安全のことなどは全部スタッフにお任せコースとクライミングの基本を押さえて次回からは自分達でジムに来て楽しめるようになるコースです。通常料金の半額以下なのでかなりお得ですよ。

金曜日, 2月 19, 2010

2/16 BC Ski "Mt.Niblock 2976m"

▽立派な岩壁 ここに氷瀑が無数にあったらなぁ
 センチネルパス越えのルートですっかり消耗してしまったが、その帰りの車の中でガイド仲間のヒロと翌日のバックカントリースキーの打ち合わせ。さっきまで疲労困憊していたはずの妻O.J.も参戦表明をし(さっきまでつらくて泣いていたのに!?)、三人でレイクルイーズエリアのMt.Niblockへスキーアッセントすることになりました。家に帰るとすでに22時過ぎ。さくっと食べてさっさと寝て、翌朝は6時半集合で出発。
▽本日の仲間O.J.とヒロ 大陸分水嶺の前にて
 山頂までの標高差は約1400m、移動距離は14km。最初は線路沿いのクロカンコースを3km。大陸分水嶺からその名もDivide Creek沿いに森林へ突入。ルートは非常に分かりやすく、しかも行ってみるとしっかりとトレースが付いていたのでまったく問題なし。足はだるいが快調に高度を稼ぎ駐車場から約6時間でMt.NiblockとMt.Whyteのコルへ到着しました。コルから手前の標高差500mはモレーンを縫い少しだけ氷河を歩く。このセクションで疲れの残るO.J.がやや辛そうだったけどヒロの上手いペース配分で登りきりました。
▽モレーンを縫って氷河へ
▽コル手前 ガスってきてしまった
朝、青空が見えていた天気は11時ぐらいから下降線を辿り、コルに到着するときにはやや強い風と高曇りになっていました。O.J.はコルで待機しヒロと自分は頂上を往復。頂上ブロックは簡単なスクランブルとちょっとしたルートファインディングが必要。若干雲が掛かっているけど綺麗な景色でした。
▽コルから頂上へ
▽風が強いのでさっさと下ります
 コルから下降開始。雪の量は問題ないので登ってきたルート沿いを滑る。時々深く柔らかい雪があり楽しむことが出来た。樹林帯に入ったあとは幅に余裕のあるクリークを下る。かなり滑られているのでスキー場のコブ斜面を不規則にした感じ。怖いところはあるが楽しみながら下ることができました。そしてクロカンコースを3km戻り終了。今日は二日目だけど余裕のあったO.J.。次は少しレベルアップしてテントを担いでマルチデイBCスキーにでも行ってみようか。
▽快適な下り 雪は良かったり悪かったり
▽ミックスクライミング向きな壁を発見!
スキーは色々な場所の偵察も兼ねているのでこういう発見はうれしい
それにしても下りがほとんど滑りというのは楽で良い。昨日とは対照的な山行でした。時間は登り6時間、
下り2時間半。

木曜日, 2月 18, 2010

2/15 BC Ski "Sentinel Pass" 妻を鍛えるの巻

△センチネルパスへ最後の登り

 久しぶりに妻O.J.と二人でバックカントリースキー。というのも肩が痛いのでクライミングはしばし休憩中。代わりにしっかりと歩くバックカントリースキーへ繰り出し、下半身を鍛えておく。そして妻も鍛え、一緒にもっとバックカントリースキーに行けるようにする。というのが今回のコンセプト。

 行き先はレイクルイーズエリアのパラダイスバレー。谷の入り口付近にはMt.Templeの北壁、どんつきにはMt.Wenkchemna、Mt.Ringrose、Mt.Lefroyなどを眺めることができます。そしてあわよくば未登のラインなんかも見つかるかも。

 夏はモレーンレイクまで続く道も冬は閉鎖されクロカンのコースに変身。その道を2kmほど歩きパラダイスバレーへ。傾斜のない道をどんどん歩きます。正面にはSheol Mountain、左にはMt.Templeの北壁。しかし天気予報通りの雲でピークは見えませんでした。残念。この辺りでO.J.の足に靴擦れ。買ったばかりのBDのShiva。いまいち合ってない様子。テープでホットスポットをカバーして応急処置。靴擦れになるのは自分のせいだろ、と言ったらキレられてしばし無言で歩きました。喧嘩はつまらない。

▽Mt.Temple北壁 セラックの色が映るのか雲が青くなっている
▽パラダイスバレー源頭
▽センチネルパスへの登り
▽やられている様子のO.J.
 ここまでで標高差900m、距離13km
 センチネルパスに近づいてきたところでクリーク沿いを離れて登り開始。ちょっと視界が開けてパラダイスバレーの源頭氷河が見えました。ピークは見えず。まぁ仕方ない。グランドセンチネルという塔を右に見ながらセンチネルパスへの向かいます。しかし雪が少ないなぁ。同ルート下降も考えていたけど滑れない上にパラダイスバレーはほとんど歩きなので却下。パスの反対側モレーンレイク経由に決定。
 登りがきつくなり岩の出始めたところからは板を脱いでつぼ足。岩と岩の隙間に足が取られ結構むかつきます。O.J.のスキーは明らかに重いのでここからパスまではかなりの苦行。自分で荷物を持つと言い張るのでゆっくりと登りそんな苦しむ姿を眺めては写真を撮ってました。そしてやっとのことでセンチネルパスへ到着!そしてO.J.号泣!よく頑張ったのう、と褒めてあげました。冬のテンピークス、ラーチバレーが美しい。傾きかけた日の淡い光が素敵でした。夏の景色も格別だけど冬のこの場所はまさにマジカル。しかし時は16:30。あまりのんびりもしていられない。早く降らなくては。
▽テンピークスが見えたぁと喜び泣くO.J. 泣くなよ…
▽ラーチバレー側の雪量はなかなかのもの
 ハードクラストと露岩をやり過ごし、ラーチバレーのパウダーとラッセルを楽しみ、夏道のスイッチバックのローラーコースターでエキサイトし、雪に覆われたモレーンレイクへ。ここからは道路を2kmほど登り返してクロカンコースへ合流。しかし下りと思いきや大して傾斜がなく板が滑らん。真っ暗な中とぼとぼと歩きました。O.J.は靴擦れに加えつま先の痛みでもはや限界。でも荷物は自分で持つと言い張るので、そのまま続行。何にせよ歩くしかないのです。モレーンレイクロード11kmは長い。しかし終盤は若干斜度が出てきてやや楽に。20:30にようやく車に到着。やや遅れて痛みと疲労に耐えたO.J.選手もゴール!そして号泣。そんなO.J.をハグしながら、最近泣くほど辛いことしてないなぁとわが身を振り返る。スキーで足が痛いのは本当に辛いからね。よく頑張りました。車に乗ったらガソリンスタンドへ直行してコーラとホットチョコレートで乾杯。コーラが沁みる。

 標高差900m、移動距離約30km、11時間行動。妻を鍛えるはずが自分も鍛えられました。ふー疲れた。

月曜日, 2月 15, 2010

2/14 カナディアンロッキー ウィンタークライミング情報

 現在発売中の岳人2月号に昨冬に行われたワプタトラバースの取材のレポートが掲載されました。自分も一緒についていったのでちょこちょこと登場してます。比較的楽なアプローチ、よく整備された小屋、広大な氷原、そしてパウダースノー。カナディアンロッキー版オートルートなんて言われたりしますが、ワイルドさではなかなかのものです。ご興味のある方はぜひご覧ください。

 そしてその記事の最後のページにおまけのようにカナディアンロッキーのウィンタークライミングについて書いたのでそれの補足もしておきたいと思います。ちょうどコメントで質問をいただいたのでそれにお答えする感じですが。(あまりコメントがないもので大して読まれてないと思ってましたが、読んでくれている方もいるんですね。嬉しいものです)

 まずはガイドブックについて。

ロッキーの冬クライミングに欠かせないのはこの二冊。
 大きな山のルートを狙わなければこの二冊で大抵のアイスクライミングとミクストクライミングは足ります。しかし、どちらの本もやや古い。Waterfallのほうは出てから8年も経っていてすでに絶版。去年からキャンモア周辺では入手困難になっています。5th Editionが出る出ると言われながらも出る気配があまりありません。もし日本で見つけたら買ってから来ることをお薦めします。Mixedの方はまだキャンモアでも買えます。

 前述したように二冊ともやや情報が古くなっていますが、それを補ってくれる情報サイトがWill Gaddさん運営のGRAVSPORTS-ICE。下のほうに2006/2007シーズンからの新ルート情報も保管されているのでこちらも参考になります。アカウントを作れば自分で情報を投稿したり、質問を投げたり、パートナーを捜すこともできます。

 壁だけではなく山も視野に入れているならこちらのガイドブック。

 出版されてから10年以上経っているけれどこれが唯一のアルパインクライミングのルートブックです(他に11000feet以上の山だけを扱った本もありますが…)。こちらも新しいエディションが出る出ると言われながらも全然出ません。とはいえ網羅してますので気になる山のことは何かしら書いてあるはずです。
 
 ちなみに今発売中の『Alpinist29』のMountain ProfileはMt.Robson。表紙の氷はGhostエリアのWicked Wandaというルートでした。情報が新しく写真も素晴らしい。


 最後に地図のこと。 
 ハイキングトレイルなどの情報が必要なときは『GEM TREK』の地図を使用してます。こちらはカルガリー、キャンモア、バンフの本屋、アウトドアショップで買うことができます。そしてカナダにも日本の国土地理院のようなものがあり、電子トポマップを提供してくれています。『The Atlas of Canada』。妙にダウンロードが遅いような気がしますが紙ヴァージョンが手に入らないとき、ちょっと一部分だけ必要なんてときに重宝してます。カナダ全土をカバーしているあたりはすごい。

 

 情報のない山を登るのも情報を漁って情報がないことを確認する時代。情報って大切です。