“明日何してる?アイスどう?OK、それじゃあFrench Reality行こう”
てな具合にFrench Realityというルートに行くことが即座に決定。このルートはStanley Headwallというアイスとミックスクライミングのハードルートが軒を連ねているいるところにある、まぁハードルートと呼ぶにふさわしいルート。はっきり言って自分のクライミング能力的には2年後ぐらいには登りたいなぁ、と思っていたルートです。クリスという奴はガイドを目指しているだけあって安全で、かつアイスとミックスにおいてはかなり困難なことも出来る奴なので、まぁ困ったら全部リードしてもらえるので気軽に行くことにしました。たまにはこういう風に連れて行ってもらって難易度の高いルートをフォローするのも楽しいかな、なんて思いまして。
French Reality V, WI 6+, 145m
ルート自体はとても傾斜が強く雪崩の危険はないのですが、そこにいくまでがちょっと神経を使いました。スキーを履いて1時間ハイクアップ後、時には腰まで潜る雪を掻き分けること2時間でやっと取り付きへ到着。取り付き周辺は雪崩れるとそのまま下のロックバンドをダイブしてしまうので注意。壁の基部をトラバースするときはロープを出して30mぐらいづつに打ってあるボルトにクリップして行きました。
1pはほんの少しだけアイスのある凹角をロッククライミングで上がったあとに雪の乗ったスラブを左上する25m。グレードは5.7ぐらいですが最初の7mはプロテクションなしでランナウト。
2pは傾斜の強いコーナーのミックス。出だしの8mがややランナウト気味で悪いです。グレードは5.8ぐらい。そこから先もコーナーをステミングやらなんやらで苦しい。途中から左のアイスに移るとあとは快適。約45m。
3p時々マッシュルームでオーバーハング気味になるアイスを30m登ったところにあるレッジでビレイ。WI5。ミックスピッチのあとのアイスピッチのなんと快適なことか!
4p時間の都合で最終ピッチは登りませんでしたが、クリス曰くWI6+の40mぐらいだそうです。リードしたい?と言われましたが丁重にお断りしました。まだまだぼくには早いです。
こうやって自分より強いクライマーの後ろにくっついて登るということはここ数年では初めてのこと。ルートのクオリティーが高いこともあり、ミックスのピッチでは色々と勉強になりました。何よりも今の自分には出来ないことを見せられて、しかもそれをフォローさせてもらい大きなモチベーションになりましたね。強いクライマーの登りを見せてもらえるのは価値のあることです。それにしてもこういうクライミングを日常的にやれるようになる日が来るんでしょうか?身体能力以上に精神力と気力と氷と岩を読む力が必要みたいです。落ちたら必ず怪我するクライミングなので焦らずゆっくりとやっていきたいと思います。
1 件のコメント:
いかが過ごされていますか?
日本に帰られていたのかな。私たちは、予定通り氷見に白えびを食べに行くツアーを実行しました。カナダにお世話になった4人で。
曇っていたのが、立山もみえ、剣もみえました。富山のチューリップもかわいいでしたよ。来年は、ユーコンに行こうねと盛り上がっていました。
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