Mt.Fieldはハイカーにはあまり有名な山ではありませんが、ヨーホー国立公園の真ん中に位置する絶好の展望台。1280mの駐車場から5kmほど夏には観光客でにぎわうタカカウ滝への道路を歩きます。道を離れたら1300mの登り。気合を入れて出発!まぁ最初は途中までクロカン用に整備されている緩やかな道ですけどね。それにしても寒い!気温は-27℃くらいでしょうか。
道路を離れたらクリーク沿いに進み、アバランチパス(雪崩の通り道)の左端をどんどん登ります。ラッセルが嫌なのでふみ跡を適当に歩いていたらアバランチパスのど真ん中を横断することになり、しかもゴルジュと化したクリークを渡ることができず標高差100mほど降りてから登り返しました。安易に踏み跡をたどるものではありませんね。反省。しかも、淳也のシールが完全にスキーから離れしばし応急処置。敗退が頭をよぎる。
時々脛まで潜るがロスタイムを補うために無心になって登ります。太陽の角度も上がりいつしか汗だく。なるべく木のそばを離れないように登るが次第に木々がまばらになりとうとう真っ白な斜面へ。頂上ブロックが次第に近づいてきて、どのルートで頂上稜線へ上がるか悩みじめる。頂上へ到るには一部急斜面を詰めなくてはいけませんがここがこのルートの核心部。雪崩にあうとしたらここの可能性が高く、自分の雪崩に関する限られた知識と観測でははっきりとどの程度安全なのか分からない。吹き溜まる地形、上のリッジにある雪庇、小さな雪崩の跡が二つ...。安全策を取ってダイレクトに上がるルートではなく少し急だけど頂上岩壁から離れた左の斜面に取り付きました。しかし取り付いてみると斜度30度ちょっと、やや膨らんだ斜面、厚めのウィンドスラブと砂糖のような層。はっきり言ってこっちの方が危なかったかも。
そして快適な滑降を予感させる最後の斜面を詰め、快晴の下Mt. Fieldの頂上へ到着。トランスカナダハイウェイ、Fieldの村、ヨーホー氷河、エメラルドレイク、そして山山山。風も穏やかで素晴らしい景色を堪能できました。
さてと下り。
今回はいつもよりも望遠寄りのレンズを付けてきたので淳也のテレマークターンを撮影しながら下りました。頂上直下では脛の深さのクリーミーなパウダーが素 晴らしかった。中間部は体重で割れるウィンドクラストとパウダーのミックス。これは苦行以外のなにものでもない!樹林帯に戻ってからは再びパウダーとなり 時々小枝に引っかかれながらも楽しむことができました。
そしてタカカウロードに出てからは滑らない傾斜をひたすら歩いてカロリー消費。ひたすら歩いたりス ケーティングしていたのでややトランス状態で車に到着。登り6時間、下り2時間、標高差1435mをきっかり8時間で今日の活動を終了。程よい感じでした。
5 件のコメント:
ユーコン人もその気温じゃ、バックカントリースキーにいかないよ、マイナス25度以下になると常に行動していないときついわな、その辺の気温がプラスティックブーツの限度かね?
予報で暖かくなると分かっているから我慢できるけど、そうじゃなかったら行けないですよね。実際2時間後には-15℃くらいになったし、日当たりも良いからその頃には快適だったから。ユーコンもそろそろBCシーズンですね。グレーシャートラバース調査しといてくださいよ。来年の春に行ってみたいです。
白いエクステンションの睫毛なかなかいかしました。スライドの写真枠ががくぶち風になっているのかな。ため息が出るうつくしさですね。日本は春の足音がきこえてます。月末は櫻かな。
フィールドは最高に羨ましいけど私その寒さでは外に出れないと思う・・・。
カナダに行くのは春スキーシーズンにするわ。。
Jiroくんの写真、R&Sでも見たよ♪
芦屋マダムさん
日本の季節はずいぶんと早いみたいですね。もう桜とは。いや、でもそんなものでしたっけ?だんだん日本の季節感が分からなくなってきてます。
Yumi
そだね、冷え性のきみにはちと辛いかも。でも春スキーシーズンでもパウダーの狙えるロッキーなので遊びに来るにはいいよ。それまでにちゃんとご案内できるよう鍛えておくからね。R&Sの写真は今井くんがおくったんじゃないかな。4月2日から14日まで一時帰国するのでそのときに見てみよ。
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