Ranger Creek 奥エリア
今回登りたかったのはLone Ranger というルート。前回見たときは下部が薄かったので今回はもう少し氷が厚くなっているのを期待していきました。しかし辿り着いてみるとなぜか前回よりもさらに薄くなっている様子。あまり観察せずに取り付いてみたがどうやら20m以上はランナウト(アイススクリューなどのプロテクションを取らずに登り続けること)しなければならない。5mぐらい上がったところでしばらく優柔不断していたが気持ちが負けて降りることにしました。WI3ぐらいでプロテクションがないと登れないというのは何かが致命的に足りていないということではなかろうか。しかしどうすればこういう場面を楽しめるようになるのだろうか。課題ですな。
エクセレントな50m Chalice and Blade
Chalice and Bladeへ移動してJNYのリードで仕切りなおし。見た目よりもかなり傾斜があり、さらに寒さも加わりなかなかリードがスムーズに進まないようだった。途中で指に血液が戻る例の激痛もあったりしたようで刺激的なリードだったそうな。フォローしてみると所々わずかにオーバーハングしている場所がありなかなか手ごわかった。リアルWI5でした。上部は傾斜がないので割愛しアバラコフ(穴を開けた氷にスリングを通して作った支点)で下降しました。
Lone Ranger
時間があるので今度はJNYがLone Rangerへトライ。5mぐらい上がったところで登れば戻れないようなムーブがありそこでしばらく悩んでいましたが、結局クライムダウン。この先のルートのことではなく、この先の冬のことを考えてしまったとか。その気持ち分かります。
ひとつ先のムーブに集中できたら恐怖感は薄くなってゆくと思う。しかし、その先のムーブやその先のプロテクション、明日のクライミング、そのシーズンのクライミング、その先の人生などに思いが飛ぶと不安と恐怖で先に進めなくなってしまう。そうやって先を考えることは自然な思考の流れだと思うけど、クライミングの中の瞬間、瞬間にとっては“雑念”以外の何ものでもないということか。
身体よりも頭が動いた一日でした。
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