サスカチュアンクロッシングから南に約8.5km。クリークが道路下を通るところから歩き出します。アプローチはトレイルのできている状態で1時間10分。最初からラッセルしていると倍は掛かりそうです。近づくほどに迫力のある全容が見えてきてなかなか興奮します。下部の傾斜のないエプロン部分はそれぞれロープを担いでフリーソロ。取り付いてみると空気の入っていない硬い氷。落ちるとそのまま滑っていってしまうので慎重にこなし、滝の丁度中央辺りから取り付く。誰も登っていないので自由にルート取りをして弱点を登る。1p目は50mほどのグレード4-くらい。ビレイ中に後続のパーティーが左のルートを登り始める。2p目は大きなレッジまで約60mのグレード4。ここをビレイ中にさらにもう1パーティーがすぐそばのラインを登り始める。このパーティーは自分らと2番目のパーティーに挟まれているのでかなり危険だった。
上部はどこを登っていいか迷う複雑な構成。でもどう登っても60mロープでは登り切れないのでどこかで切らないといけない。何となく自分のリードで登ってゆくと丁度30mあたりでアイスケイブを発見。ここから最終ピッチをビレイすることにする。
最終ピッチ 左下のケイブから右上
そして左上しながらハングの小さい部分を越えた
リード中の淳也 撮影は後続パーティーのFraserさん
Lake Louiseでフィジオセラピストをやってるそうです。サンクス!
最終ピッチは淳也がリード。ケイブからはまったくリードの様子が見えず、次第に強さを増す風のなか大きい氷がバンバン落ちてきてはそこら中でエクスプロードし始める。難しくはないけどトラバースが多く、かなりの高度感と絶え間なく変化する氷の質に悩まされるピッチを淳也が慎重にクリア。このピッチは白眉だった。上の写真では傾斜がないように見えますが、実は結構立ってましたね。そして左上しながらハングの小さい部分を越えた
リード中の淳也 撮影は後続パーティーのFraserさん
Lake Louiseでフィジオセラピストをやってるそうです。サンクス!
終了点に着くといよいよ強風。しかもところどころでシャワーを浴びたのが凍結しジャケットがゴワゴワ。久々に冬山登ってるな!と感じつつ急いでラッペルを開始。アイス沿いに下りることもできるが、そちらはまだ後続パーティーがいてお互いがお互いの落とすアイスの餌食になるので、滝の右端をラッペル。岩とアイスのコンタクトラインを丁度60m×3回で降りることができた。
ショートトリップの最後らしいフルオンなクライミングに満足でした。いいピッチは淳也に持っていかれたけど、グレード4+でもあんな素晴らしいピッチがあることを再確認。つくづくアイスは生ものだと感じた次第です。来週はもうちょっと長いルートに挑戦したいな。
タイム
パーキング 7:00
取り付き 9:00
終了点 15:30
パーキング 18:30
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