火曜日, 3月 22, 2011

3/20 Climbing with Steve


 東日本大震災で被災された方、そしてそこで救助作業をされている方たちへ。一日でも早く日常が戻ることを願っています。小額ながら寄付などをしていますがクライミングへ行く車でCBCから流れてくる被災の様子を聞くにつけ、カナダとはいえ祖国から遠く離れた場所でのんきにクライミングなんぞしていていいのだろうかという気になります。結局そのまま岩や氷のあるところへ向かい、自分が落ちるか落ちないかという問題で頭がいっぱいになっているのですが、とにかくこれからもここにいてできることを考えていこうと思います。

Glen Morangie の2Pを登る Steve Swanson

 去年からちょっとした縁でよく一緒に登っているスティーブことSteve Swanson。もう数年で60に手が届くというのにこの人のエネルギーはどこから出てくるのだろうか?知っている人なら彼が現アメリカ山岳会の会長でK2やらエベレストやら、近場ではマウントアルバータの北壁やらでかなりすごい記録を残していることを知っているはず。早々に仕事からリタイアし山岳会会長をボランティアでこなし(と自分で言っていたが。。)、冬はシアトルの家からキャンモアのコンドへ移り、出来る限り登るという生活を営んでいる。でも、一緒に登っているとあまりオーラとか威圧感とかなく、どちらかというとクライミングが好きでしょうがなくてやたら登れる人という感じ。がつがつした感じはなくどちらかというととても慎重にルートを見定めて判断をしている。いままで大きな怪我も、ちょっとした凍傷すらもしたことがないらしいが、その慎重さと判断基準の厳しさがその理由ではないだろうか。こうやって怪我もなく社会的にも貢献をしつつ長くクライミングを続けることはとても難しいはず。激しく登りクライミングから離れてゆく燃え尽き系の天才クライマーもいいけど、こうやって息長くクライミングを続けている人に惹かれます。

Glen Morangie M6, WI5
アプローチは30~45分と手ごろ
しかも隣にはTwisted WI5というルートもあり
継続すると計5ピッチになり充実感倍増でした。

火曜日, 3月 08, 2011

3/5 Banff Youth Climbing Competition



ホールドを外したあとは新しく導入された大モノをセット

 クライミングジムの仕事でもっともエキサイティングなイベントがこれ。毎年三月にユースクライマーのコンペがありそれに合わせてジムのホールドをすべて外し、40の課題を再設定。それを五日間ですべて完了させるのでかなりの仕事量になります。このイベントのルートセッターは二回目だけどいつも自分のセンスを試されるので良い勉強になります。課題設定の難しさ、楽しさ、身体的な疲労感と終わったあとの達成感。そしてコンペティターが登るときの緊張感。年に一度と言わず二回ぐらいやってくれたらいいのになぁといつも思います。

洗ったホールドを並べてセッティング開始!


コンペ当日
70人を越える参加者があり過去最大となった今年のコンペ

 今回は初日の仕事が終わり家で何でもないことをしているときにまさかのぎっくり腰!軽めだったとはいえルーフのホールド付けはやはり辛かった。しかもコンペ当日に自分のルートでまさかのシークエンス飛ばし。ユースコンペティターのリーチを舐めてました。反省。
 どこかルートセットできるところないかぁ。腰が治ったらすぐにでもやりたい。