水曜日, 1月 30, 2008

マイナス45



明け方のユーコン河
凍った水面の割れ目から湯気が立っていた

しばらく寒い日が続いていたここホワイトホースですが、今夜はとうとうマイナス45度になってしまいました。そして、今夜着くはずだった飛行機も予想通り欠航。乗ってくるはずだったお客さんもヴァンクーバーで足止めです。車のエンジンをかけるとしばらくブーンと唸り声をあげとてもマシンに良くない感じで、町を歩く人々もゲリラのように皆顔を隠して歩いています。髭剃りたてで顔を露出して歩いていたら刺すように痛く、10分後には感覚が鈍くなってしまいました。ちなみに、金属のメガネをかけていると鼻の部分が痛くなるのでプラスチックのメガネをかけてます。まだしばらくはこんな気温が続きそうなホワイトホース。天気がいいのはいいけれど、ちょっと身体には悪そうです。

そういえば自己最低気温記録更新しました。これはちょっと嬉しい。


土曜日, 1月 26, 2008

象徴としてのMt.Logan

イベントの少ない1月のホワイトホース。そんなんですがたまたま新聞に載っていた”Mt.Loganの集い”をボスが発見してきてくれたので行ってきました。開催場所はよく市内観光で訪れる The Yukon Beringia Interpretive Centreです。空港のそばにあるマンモスがそばを歩いているあの建物です(ってみんな知らないですよね)。

夕方6時、センターについてみるとそこそこの人が集まっています。みなすでに軽食を食べながら歓談しています。僕らは、そもそもMt.Loganのなんの集まりなのか分からないのでとりあえず人を観察しながら待っていました。やがてシアターに全員が入り司会が話し始めました。やっとここで何のための催しなのか分かりました。要はMt.Loganとそれを取り巻く先住民、登山、科学を一括して扱ったウェブサイトの完成披露会だったんですね。



Mt.Loganはカナダの最高峰。標高5959m。それぐらいしかぼくは知りませんが、このサイトでは”カナダ最高峰Mt.Logan”はいろんなものの象徴として扱われています。先住民の暮らす場所として、登山家の目指すものとして、そして氷河や気候変動、造山活動、侵食の観察の場としてMt. Loganとその周囲の環境が扱われています。

そんなサイトなので関わっている人々も多岐に渡ります。先住民の古老、氷河の氷から気候変動を研究した学者、2007年に登頂を果たした登山家などの話があり、国立公園関係者、ユーコンの観光局のお偉いさんなどの挨拶もありました。

色々と細かい情報で知らなかったことなどもあり、サイトを熟読せねばなぁ、と思いました。ただそれ以上に関心したことは、幅広い分野を一同に集めてそれでいてまとまりを感じさせていること。そして、そのまとまりを作っているのが11のピークを持ち、すぐそばに極圏外では最大の氷床をもつ巨大なMt. Loganという”山”であるということでした。


登山という情熱
科学という観察
暮らしという知恵


山が包み込む要素は限りなく深いようです。

いつかMt.Loganに登山というジャンルから取り組んでみたいです。暮らしている国の最高峰。そこに立ちたいというのは自然な欲求ですよね。とはいえ高緯度にある高峰。サイトにはKing Colという鞍部に設置された装置から送られてくる気温が常にアップされているのですが、だいたい-30度ぐらいでWindchill(体感温度)に至っては-60度!冬のローガンなんか登った日には新聞に載ること間違いなしですな。誰か夏に登りに行きたい人いませんか?すっかり行く気になってきました。

月曜日, 1月 14, 2008

骨のこと



クライミングしていないとあまり書くことがないのですが、昨年末のちょっとした骨がらみの出来事について。

一昨年に壊れた腓骨をねじとプレートで固定して、それを再度手術をして外したのが去年の10月。11月にクライミングトリップを無事終え、12月に仕事でユーコンに来たのですが、こちらで防寒ブーツを履いているときに必要以上に傷口が擦れたのか、ある日急に化膿してしまいました。穴の開いている骨に感染してはかなりの一大事。仕事の合間に病院直行し抗生物質を緊急投与。翌日も通院して点滴で抗生物質を流し込み、一応事なきを得ました。クライミングトリップ中はかなり神経を使って消毒をしていましたが、こちらに来てからは結構いい加減にしてました。油断しているとこうなる、という見本のような出来事でした。あと自分はこの手の感染に弱いのではないかという気が…。同じ箇所を3年前には破傷風にやられているし。衛生管理には気を使わないとだめなのでしょう。
そして上の写真はそのとき念のために撮ったレントゲン写真。医者がCD-Rに焼いてくれました。踝のあたりがいまだにイビツでねじの穴もまだまだ。よくクライミングしまくっていたなぁ~、と妙に感心した次第。

木曜日, 1月 10, 2008

お知らせ 新・ヤムナスカマウンテンツアーズ

ぼくの所属するハイキング会社・YMT(ヤムナスカマウンテンツアーズ)のサイトが新装開店しましたのでお知らせです。写真をふんだんに使い、情報量を増やし、かつ読みやすく理解しやすいページになりました。登れるウェブデザイナー・タイチ氏のデザインにヤムのガイド数名の心血を注いだ労作。カナディアンロッキーのハイキングに興味のある方は是非一度覗いてみてください。

Yamnuska Mountain Tours (ヤムナスカマウンテンツアーズ)
ガイド紹介ページ