火曜日, 4月 29, 2008

今年の初岩 -Couger Creek-

いちいちスポーツクライミングに行ったことをブログに上げるのもナンですが、今年初の外でのクライミングということで。

ここロッキーはまだ雪が降ったりするのでこの時期は登れたり登れなかったりです。昨日(04/27)は気温も15℃ぐらいまで上がり日向では快適なクライミングができました。Couger Creekはキャンモアの裏庭的岩場。陽気に誘われてハイカーやクライマー(約12人)が繰り出していました。登ったのは

10a
10c * 2
11a * 2
11b

石灰岩スラブが多く、ジムでのトレーニングがいかに特殊なものかを実感。パキった薬指が握り方によってはまだ痛むことが判明。気をつけないと。ティックを3匹抹殺しました。

日曜日, 4月 27, 2008

クライミングシューズのリソールに挑戦!

友人からFivetenのリソールキットをもらったので、初めてクライミングシューズのリソール(ソールは張替え)に挑戦してみました。日本ではバーチリソールにいつもリソールをしてもらっていたのですが、キャンモア周辺ではハイアマチュアっぽい人がやっているところしか見つからなかったので、とりあえず自分でやってみました。

1. 古いソールを剥がす
ソールを留めている接着剤を弱める為にコンロにかざして温める。電熱器がない場合はドライヤーなどでやると良いらしいです。十分に温まったらカッターで少し切目を入れてペンチで引っぺがす!結構力が要ります。この行程がリソールで一番難しいかもしれない。なぜならソールとミッドソール(薄いゴム)ががっちりと接着されているのミッドソールまで剥がれてしまうから。ぼくは見事にミッドソールごといってしまいました。失敗。



2. 新しいソールを貼る準備
ミッドソールがなくなってしまったけど、かまわず続行。駄目になってもいいシューズなので気にしない。シューズの縁は新しくつけるソールがしっかりとつくように角を出したほうがいいようです。ぼくは古いソールを剥がす前に角出しできるように少しだけシューズ側にソールが残るように切り目を入れときました(取説によるとAquasealで角を作ると書いてあるけど、Aquasealのどの製品のことなのかが不明)。次に大まかに形を切り出しておいた新しいソールとシューズ側にまんべんなく接着剤を塗る。うす塗りで特に縁部分はムラのないように。塗り終わったら1時間ほど放置して接着剤を完全に乾かします。




3.ソールの接着



さて接着剤が完全に乾いたらいよいよ接着。貼りやすいようにシューズに新聞紙などをギュウギュウに詰めて形を整える。砂の入った袋を詰めるのもいいらしい。乾いた接着剤を再度アクティベイトさせるために電熱器もしくはドライヤーで温める。接着剤を焦がさないように注意。そしてソールの土踏まず側から貼ってゆく。くっついたらさらに圧着させるためにハンマーでがんがん叩きます。踵でぐりぐり踏んでもいいけど、くれぐれもソールがずれないようにご注意を。接着には時間が掛かるのでその間はずっと圧をかけたいところ。機材があればいいのだけど、ない人のためのテクニックが取説に載ってます。



簡単ですね。車に踏ませてるだけです。


4. 仕上げ 
車に踏ませること約1時間。取り出すと煎餅のようになっていました。あとは注意深く縁を切り出してゆくだけ。新しいシューズを参考にしましょう。



仕事が雑なのですぐにはがれてくるかな、と思っていたけど、とりあえず使えています。妙に滑るな、と思ってジムの人に聞いてみたら、どうやら最初はサンディングして細かい溝を深めに出しておくと良いらしい。でもサンダーとかもっていないのでとりあえずこのまま使います。数時間使っていたら馴染んできたのか滑らなくなりました。



細かい部分で職人的なテクが必要だけど、"必要最低限剥がれてもしょうがない"程度の仕上げでよければ素人でも十分できる作業です。でもくれぐれも最初は失っても惜しくない靴でやりましょうね。

金曜日, 4月 25, 2008

中古車の買い方‐アルバータ州の場合‐


以前乗っていた車が工事現場の重量級の車両に突っ込まれ廃車になってから約半年。やっと車を買うことができました。このあたりで車のない生活を送るのは非常にしんどいのでとりあえずひと安心です。

アルバータ州における中古車の買い方を紹介してみます。買い方というか自分がこう買ったというだけの話ですが。

1.予算
まずは予算設定。季節労働者たるものまとまったお金が入ったらすぐに使ってしまうのが良い。しかし、次の仕事が始まるまでに使うであろう予算を取っておくことを忘れずに。今年はACMG(カナダ山岳ガイド協会)のロッククライミングガイドの資格に3000ドル以上投資する予定。これはでかい。
カナダに来たばかりの人は保険が馬鹿に高くなるのでそれも考慮したほうが良い。日本で車の保険を払ってきた人は必ず日本の保険会社からその記録を取り寄せること。

2.ディーラーで買うか VS 個人売買で買うか
ディーラー購入の利点は、自分のほしい車種を探しやすい、購入前のメンテ済み(ディーラーによるが)、何となく安心、など。
個人売買の利点は、相場が若干安い、稀にあるお買い得品、GSTを払わなくてよいなど

ディーラーに関しては二種類あるのでご注意を。メーカーがバックについている正規ディーラーのほかに個人でやっている町ディーラーがある。正規ディーラーのセールスパーソンは町ディーラーのことをDirty Lotと呼んでいた。良いビジネスをしているところももちろんあるだろうが、基本的に町ディーラーで買うのは個人売買に近いと思ったほうが良いかもしれない。いくつか回った町ディーラーではメンテナンスの内容が不明瞭だったり、ただのSafty Inspectionだけだったりと個人売買で買うのと大して変わらないものだった。

3.車を探す
Auto Traderという便利なサイトを利用しました。ディーラー、個人売買、両方とも載っており車種、予算、エリアなどで検索可能。
ぼくはディーラー購入を選んだのでAutoTraderを利用してカルガリーのディーラーを当る。希望車種と予算の折り合いなどでかなり右往左往してしまい、小型RV→ミニバン→ミドルサイズセダンと遍歴し、予算も$7,000→$10,000→$6,000→$8,000と変化。優柔不断を絵に描いたような数週間であった。

4.試乗
気になる車を発見したらまずは電話でディーラーに問い合わせ。ここキャンモアからカルガリーまで1時間掛るのでできるだけ多く試乗できるよう予定を組む。とは言えぼくの場合なかなかうまくいかず結局試乗のために4回カルガリーへ行った。
試乗した車は、Mazda MPV, Chevrolet Tracker, Chrysler Sebring, Hyundai Sonata, Toyota Sentra, Oldsmobile Alero, Hyundai Elantra。ミッドサイズセダンに決めてから色々乗ってみたが車というのは同じクラスのものでも全然乗り味が違うものだなぁ、と妙に感心した。乗り比べはとても楽しい。

5. 車のチェック
一番気になるのは車のチェック。車の知識に乏しい人は正規ディーラーできっちりとメンテされたもの、もしくは買う前に自分で車をメカニックに見てもらう(チェック項目によるが$100ぐらいから)など対策を講ずるべし。高い買い物ですから。
 ぼくが買ったのはHyundaiのElantraという車。クライミングトリップに便利なようハッチバック仕様を探した。正規ディーラーで買ったけど決め手はディーラーで行われたメンテナンスおよび修理。新品のタイヤ、新品のブレーキとローター、オイル系はすべて交換済み、その他細かい修理などで$2000以上の修理・メンテがなされていた。町ディーラーではここまでケアしているところはなかったので、こういうところに正規ディーラーを選ぶ理由があるかな。

6.支払い
購入を決めたら支払い。ディーラー購入では$2500ぐらいまで手数料なしでクレジットカードが使えるようだ。マイルなど貯めているときはなるべくカードで払いたいところ。ぼくは$2500をカード残りをBank Draftで払った。ディーラー購入なので手数料、GSTが上乗せされる。アルバータの消費税はGSTのみの5%なのでこういうときは本当に助かる。友人は強引にPersonal Chequeで$20000ドル以上の車を買ったらしいので交渉によっては支払オプションは変わるみたい。

7.保険とナンバープレート
購入するとまずはBill Of Sallという購入証明みたいなものが手に入るのでそれをもって近所の保険会社へ。自宅のそばでもいいし、ディーラーのそばでもいい。保険会社(正確には保険ブローカー)では見積もりを作ってくれるのでいくつか回って安いところを探すこともできる。火災保険などと組み合わせると安くなる。保険を買ったら証書をもって車の登録をしてナンバープレートを買う。登録は町の登録所でもできるしAMAなどが代行もしている。

8.完了
ナンバープレートを持ってディーラーへ車を取りにゆく。

約3週間の長い買い物でした。毎回カルガリーまで行くのに車を出してくれたO.J.ちゃんありがとう。
頼むから末長く走ってほしいもんです。




Hyundai Elantra GT 2002


水曜日, 4月 23, 2008

引きこもりがちな日々

先週末からぐっと冷え込み、周辺の山々はまた冬の装いとなりました。
数日前に行ったSunshineスキー場は楽しかった。やや重く深い雪に3年前に居候していた栂池高原を思い出した。

パキった指はその後順調に回復してきて、今は加減しながらかなり登れるようになった。しかし、登り始めると治りが遅くなりなかなか最後の一段階が越えられない。治りそうで治らないという状況。もうちょっと加減して登らないと。しかし、身体能力は戻ってきているのでそろそろショートクライミングトリップも可能だろう。そろそろスカハに行こうと思う。



最近粗末なものばかり食べていたら体重が70kgをきってしまったので、昨日はしっかりと料理。
大量のガルバンゾを煮て、豆カレーとフムスを作る。しかし、適当に作ったフムスは失敗。途中で計画を変更しひき肉と混ぜてガルバンゾハンバーグを作ってみた。沢山作った。しかしルームメイトがいないのでしばらく同じものを食べ続けることになりそう。

ルームメイトが日本に一時帰国中。カナダでの初めての一人暮らし。読書に料理にクライミング。引きこもるのがなんともいえなく快感な今日この頃。

火曜日, 4月 15, 2008

Grotto Mountain

今年初のスクランブリングに行ってきました。今年の目標はスクランブルピーク20座! 夏は仕事で忙しいので今年は早めに登り始める作戦です。


Grotto Mountain
左の樹林帯を雪の付いた稜線まで上がり、
そこから稜線沿いに右のピークへ

Grotto Mountainはキャンモアの裏山的存在の山。ぼくの家の窓から見える山でもあり、朝日がその山の向こうから昇ってくるので毎日一度は目にしています。標高は2706m トレイルヘッドの標高が1460mなので標高差約1250m。スクランブリングのガイドブックによるとグレードはEasy~Moderate。雪が付いてるので少し歩きづらいところがあったけれど普通に歩いて登れる山でした。トレイルヘッドを12:30に出発、稜線に着いたのが15:10。頂上が16:20。去年の11月に登ったLas VegasのMt.Wilson以来の頂上だったのですこぶる疲れました。でもやっぱり頂上に登るのが一番です。

頂上は良かったのですがもうすでにティックがかなり活発に活動していました。ダニの一種なんですが問題はRocky Mountain Spotted Feverという厄介な病気を媒介するんですよね。これってほっとくと死んでしまう病気なのです。

歩いているときに服の上を張っている奴を二匹。家のなかで這っているのを二匹。そして髪の毛の中からつぶしたのを一匹発見。もしかしたら頭を噛まれていたかもしれない。噛んだ奴の頭とかが皮膚に残っている形跡はなさそうなのでしばらく様子を見てみます。本当に要注意です。感染すると寒気、間接の痛み、熱、吐き気などなど大変なことになるみたい。

本日の写真は白黒にしてみました。


Mt.Lady Macdonald


The Three Sisters


Mount Lougheed



月曜日, 4月 07, 2008

パキった薬指とレンズテスト 

更新が滞ってました。仕事していないのに何かと忙しくて。。

最近は家とサンシャインスキー場とクライミングジム・Visionをぐるぐると巡回していました。あと車を買うためにカルガリーに行くことすでに4回。まだ手元に車は来ていません。優柔不断ぶりを発揮してなかなか決まらない。

しかし昨日そんな単純な生活にヒビが...。

クライミング中に右手の薬指をパキってしまいました。クライミング用語になじみがない人はパキるといってもなんのことやら、でしょうから少し説明をば。簡単に言うと瞬間的な負荷に耐えられず指の腱が断裂することです(多分)。怪我の瞬間にパキッという音がするのでパキると言うのでしょう。ひどいときは周りにいる人に聞こえるほどの音がでるそうです。ぼくの場合はぼくだけに聞こえるぐらいのミシっという音でした。2Lの牛乳パックが持てなくなってしまいました。おそらく全治3週間から4週間。上手く直さないと痛みが慢性化するかも。

というわけでしばしクライミングは強制的に休憩。下半身を動かそうと思い裏山Lady Macの途中まで登り新しく買ったレンズの試し撮りをしてきました。レンズはAF-S NIKKOR 70-300mm 1:4.5-5.6。

Big Sisters


Little Sisters


Grotto Mountainのわき腹

暗くて安い手振れ補正の付いたレンズの割りには、まあまあ写るほうでしょうか。まあ写りを求めているわけではなく、サイズ的に無理なく山に持っていける望遠レンズを探していたので写りに関してはまあまあで良しとしないといけないんでしょうね。ハイキングやらクライミングやらぶんぶん振り回せるでしょう。それがこのレンズの正しい使い方なはず!