月曜日, 5月 31, 2010

5/27 Very very short stay in Vancouver


ガイドのお仕事ではなく、5日間の写真のお仕事の最終日にヴァンクーバーに23時間滞在してきました。通り過ぎることを除けばかなり久しぶりのヴァンクーバー。昔、西海岸をうろうろしていたときの常宿としていた安ホテルはすでにもうなくなっており、時の経過を感じます。少なくとも何か西海岸らしいものでも食べて帰ろうと思っていましたが、あまりにも時間がなく(気力も全然なく・・・)、結局食べたのはマクドナルド、ティムホートン、マクドナルドと散々な結果。帰ったらそのままバンフへ行きクライミングジムで働くというおまけ付き。働き者な一週間でした。ぼちぼち夏シーズン開始です。

火曜日, 5月 18, 2010

5/17 Yam ”The Bowl 5.10b/c 215m"

 今年の初ヤム。パートナーは今回より強制的にトラッドマルチピッチクライミングでリードデビューのリョーaka Mellow Life。The Bowlはヤムナスカの岩壁の右側のボウル状に丸く囲まれた部分を弱点を突きながら登る好ルート。核心部分にあたるピッチではややワイドなクラックで奮闘的なクライミングが楽しめました。久しぶりにジャミングやらアームバーやらを繰り出したけど、石灰岩のワイドクラックってやつは花崗岩と違って痛いですね。服の袖がぼろくなりました。
 写真の通り天気は上々。薄く雲が出ていたので暑すぎず寒すぎず。こんな時期ですが真南向きなのでピーカンになると壁からの照り返しきつく暑すぎです。

 壁から降りてくるとちょっと通り雨。アスペンの新緑がとてもきれいです。

日曜日, 5月 16, 2010

Mt.Logan南壁陥落!

 こないだキャンモアを去り北上したジャンボ、岡田さんがやってくれました。マウント・ローガンの南壁初登。高度順応にどこを使うのかなぁと思っていたけど、まさかイーストリッジまで行くとは。これまでとは別格だった模様。ほんと無事に帰ってきてくれてよかった。とりあえずCLIMBING誌の速報ページに掲載されてます。おめでとー!

南壁周辺とイーストリッジのマップ
とにかく巨大な南壁

金曜日, 5月 14, 2010

5/13 Osprey "Mutant 38" インプレッション

 やっと新しいバックパックを買いました。最後にバックパックを買ったのは確か2002年のシャモニではなかろうか。そのバックパック(The North Face “Guide 45”)もまだ使えるけどあちこち壊れ、匂いも微妙で、ずっと(かれこれ8年)容量的に足りないな~と思いながらクライミング、ハイキング、旅と何にでも使ってきました。しかし、今日からこのMutantが相棒です。果たして8年ぐらい奉仕してくれるでしょうか。

 まずはファースト・インプレッション。はっきり言って38Lじゃないですね。サイズLを買ったのでそれよりは大きいはずだけど、かなりモノは入りそうです。しかも蓋部分が上に伸びるので50Lぐらいは行けそう。小屋泊の山行、冬のクライミング(アックス×2、クランポン、ロープ、防寒着…)、スキーツーリング(スキーホルダー、ショベルポケットはないけど)にも対応できる大きさと見ました。はっきり言って何にでも使えそう。背負い心地はさすがオスプレー、なかなか良いです。自分(身長181cm)はオスプレーのサイズチャートを見るとMとLの中間のL寄り、という微妙なところですがこれはLサイズでOKでした。荷物が軽いとほんの少しだけショルダーストラップと肩の間に隙間がありますが、荷物が重くなるほどフィットしてくるようです。

 しかし気に入らない所もあります。まず雨蓋のトップポケット。容量はそこそこありますが入り口が小さ過ぎ。グローブしてモノの出し入れが難しそうです。あとショルダーストラップにカメラやらをぶら下げる人は注意。引っ掛ける部分が二箇所あるけど、丁度良い高さの方がハイドレーション用でゴムです。高い位置の方はしっかしとしたナイロンですがやや高すぎ。何で下のほうもゴムとナイロンにしてくれなかったのかなぁ。残念。

 とは言えバックパックてなかなか壊れないから新しいのを買う機会ってあまりないので単純に新しいのは嬉しい。古いのは妻にあげようかな。臭くて申し訳ないけどまだまだ使えるし。

Photos of "Undertow"

 Krisが写真を送ってくれた。
▽快晴の中のアプローチ 5月の太陽は暑い!
▽3ピッチ目 このあたりから傾斜が強くなり…
▽5ピッチ目が核心
▽最後のセラックから垂れ下がった氷
パンプしすぎてロープにぶら下がってしまったので…
▽krisに交代してビレイ中 う~む、弱い自分
▽Made It!

木曜日, 5月 13, 2010

5/9 Ice Climbing "Undertow V, WI6, 600m+" at Tagle Ridge, Icefield Park Way


 しばらくアイスクライミングから遠ざかっている内に山の麓では春が着実に近づいています。しかし、この時期、降った雪が落ち着くのが早くアルパインエリアの良いコンディションを掴むのは往々にして楽だったりします。久しぶりにアイスフィールドパークウェイのコロンビア氷原のそばへ行ってきました。

▽赤線がクライミング、青線が歩き 
最初の赤線がShades of Beautyで二つめの赤線がUndertow
 今回のルート(初登情報はこちら)はつい数週間前に初登されたばかりのビックルート。夜の冷え込みはマイナス、昼間はプラス5度前後と理想的な気温のなか登ってきました。場所はコロンビア氷原からハイウェイをはさんだ反対側にあるTangle Ridgeという山の北東面。今までなぜこんな良いルートが登られていなかったのか不思議なぐらい良いルートでした。アプローチは“Shades of Beauty”という既成ルートを経由して3時間半。クライミングは600m+ぐらい(70mロープで9ピッチ半)を9時間弱。そして頂上からの見事な眺めを楽しんだ後Tangle Ridgeを歩いてハイウェイまで約2時間弱で下りました。そこから車を置いたところまでヒッチハイクで戻る予定が誰も拾ってくれず1時間半の歩きは誤算でしたが、山をトラバースしてぐるっと回って出発点まで戻ったので充実感抜群、身体もへろへろ。とても楽しい一日でした。誘ってくれたパートナーのKrisと素晴らしいルートの初登者たちに感謝です。隣の二本のラインも先週Raphael Slawinski氏と仲間たちによって初登されたのでまた機会を見て登りに行きたいものです。アプローチを厭わなければまだまだカナディアンロッキーには可能性がいくらでもあるようですね。

 内容は全部氷でミックスになる部分は無し。奇数ピッチを自分がリードし、偶数ピッチをKrisがリード。70mのピッチがほとんどでした。核心は5ピッチ目のWI5+~WI6の20mぐらいの部分。プロテクションはまあまあ良く、複雑な形状をどう登るかやや悩むけれどそれほど難しくはありませんでした。氷はおおむねドライでややプラスチック気味。とても快適なコンディションでした。

▽左から "Undertow", "Can't Touch This" , "Boobquake"
▽3ピッチ目をフォローしてくるKris
▽6ピッチ目をバケツを掘ってボディービレイしていたKris
▽この最終ピッチはかなりいけてます!セラックから直接凍りが垂れ下がって垂直の15m
▽そのピッチをリードするKris 93号線がはるか北へ延びています
▽そして頂上 マウント・アサバスカ、コロンビア氷原、マウント・アルバータと名だたる山々を望むことができました



土曜日, 5月 08, 2010

5/4 BC Ski " Mt.Balfour"

▽小屋から見えるMt.Balfour
一日目は結構いい天気だったんですけどね…
 しばらく更新をサボっていましたが、いたって元気にしております。最近スポーツクライミングばかりしてましたが、スポーツクライミングネタは書き始めるときりがないので特にブログにアップしてませんでした。

 久々の更新は久しぶりのスキーネタ。最近雪が降り続いていたので久しぶりにスキーマウンテニアリングへ繰り出しました。里は雪がないので氷原まで行ってきましたが残念ながら結果は悪天候のため敗退。でも久しぶりに山々の懐へ分け入ったので気分は上々。目的は最近知名度上昇中のワプタトラバースでは素通りされがちなMt.Balfour。初日にワプティク氷原まで上がり、翌日登頂して下山という計画でしたが、悪天候のため二日目は早々に下山。滑りが楽しめると思いきやクラストだらけであまり滑りは楽しめませんでした。そして登山口の少し手前で去年から愛用しているビィンディング・Dynafit TLT Speedがまさかの故障。登山口手前で良かったですよほんとに。

▽思ったよりも天気が良いのでご機嫌に出発 
  ヒロ&リョー
▽Sherbrooke Lake
▽こないだのサイクルで落ちてきた雪崩
▽Mt.Niles
 ビィンディングが修理に送られたので強制的にスキーシーズン終了。これで心置きなくクライミングに専念できます。夏の仕事が忙しくなる前にできるだけ登るぞ。

▽ロックしたときに上がってくる小さなバーを止める部分が破損。バーが外れるとロックが解除できなくなりフロントピースからブーツを外せなくなります。仕方ないので無理やり外して歩いて降りてきました。