Yamnuska Bluffでのレスキュープラクティス
大昔、クライミングを始めるときに一度だけICIのロッククライミング講習会に参加したのが唯一のクライミング講習会。それ以来は仲間や本から得た知識と経験からクライミングを覚えていったけれど、やはりオフィシャルにトレーニングされたインストラクターから、長い年月をかけて洗練されて組み立てられた技術を習うというのは、予想以上に素晴らしいものだった。クライミングのセイフティーシステムは隙があってはいけないし、かといって複雑すぎてもいけない、道具も最小限でないとならない等々の制約があるし、その技術はテストされていないといけない。コースはそれなりに高いし、これからまた試験の為に身銭を削ると思うとやや懐の寒い思いはするけれど、それに見合う内容だったと思う。
細かい技術については書かないけど、一番大きなテーマで一番難しいものは、
レクリエーショナルクライマーからガイドクライマーへの転換
という部分。
これは技術の問題でもあるし、意識の問題でもある。自分のための登攀には必要ないことかもしれないけれど、それでも自分がガイドである、と思って登るときに自分やパートナーの安全面は飛躍的に向上する。仕事のためだけではなくて自分のクライミングにも明らかに良い影響を及ぼすものだと思う。
これは人並み以上に岩場や山で過ごす時間が長いガイド自身が長生きするためでもあるんだけどね。ぼくもFred Becky並みに80越えても山をふらふらしていたいので。
Yamnuskaの壁の中からカルガリー方面を望む
今年の夏は秋の試験に向けての特訓に時間を割かねばならないくなりそう。キャンモア周辺でも登っておいたほうがいいルートが10以上あるし、他にも登りたい山はたくさん。そして今年は責任の増したハイキングガイドの仕事もたくさんある。いつものことだけど忙しい夏になりそうです。
時にはクライアントになり壁から下ろされたり…