月曜日, 7月 27, 2009
2/25 Mt. Athabaska Regular North Face Ⅲ 5.4
7月中二日間の休みの一日を休息に当て、翌日はやはりアルパインクライミングへ。
翌日と言っても夜中の1時集合、車で移動した後、4時スタート。こうでもしないと登りに行けないのがガイドの悲しい性ですな。稼ぎ時の夏にクライミングをするにはそれなりの代償を払わないと。
ルートはアイスフィールドセンターからも良く見えるマウント・アサバスカ。標高3491mの立派な山で北斜面には氷河がありノーマルルートはその氷河を右の肩まで登りあとは頂上稜線を登る。今回登ったのはRegular North Face。頂上直下にある氷壁と上のロックバンドを登ります。
夜中の1時にパートナーをピックアップ。4:15AMにアサバスカ氷河そばのパーキングをスタート。最初はモレーンの上に付けられたふみ跡をたどり、やがて氷河上へ。あとはテキトーにクレバスを避けながら登ること2時間ほどでヘッドウォール基部に到着。パートナーの片足がスノーブリッジを踏み抜き股までハマること一回。気温が高かったのでブーツの深さまで足が潜ったけれどもっと気温が低ければ快適に登れたでしょう。
ヘッドウォール下部は斜度50度くらいの氷。シュルンドからしばらくコンテで登り、途中からピッチを切る。そこから60m×4ピッチでロックバンドへ。この氷の部分で約300mぐらいあるのだろうか。登り始める前はまったくそうは見えなかったので精神的に疲れました。仕事の疲れかやけに息が切れスピードも上がらなかったけれど、ロケーションといい近くで崩壊するセラックといい気分は上々でした。核心部のロックバンドはかなり脆く(ルートを外した可能性あり)パートナーが奮闘。そして14:00に頂上に到着。やっぱりコロンビア氷原の周りのピークからの眺めは素晴らしいです。冬のスキーツアーを思い出しました。
下りはAA氷河と呼ばれるひとつ隣の氷河を歩いて下山。これまた歩きづらい上にやたらと長い。次回アサバスカに登るときは絶対にスキーで下れる時期に来ようと心に誓いました。
金曜日, 7月 24, 2009
2/23 休日
24日間振りの休日、そして久しぶりの朝寝坊。
外は燦燦と陽光が降り注いでいるけれど、自分は半地下の部屋を暗くしてパソコンで写真をいじっている。
夏の快晴日を過ごすにはもったいない感じが何とも快感。大学時代、暗室で写真を焼いていたことを思い出す。クーラーの効いたひんやりとした暗室。オレンジ色の明かりのなかで液体の中から浮かび上がってくるモノクロのイメージ。山を知らず、自然を知らない腕白で憂鬱な大学生であった自分にはぴったりの空間。なぜあそこから今カナディアンロッキーにいる自分が生まれたのか。人生の分からなさ。人が自由でいられるひとつの理由がその分からなさにはある。予定調和や計画通りに進むことにひそむ束縛感、居心地の悪さ。それを一生懸命振り払おうとしても振り切れない自分の弱さや社会性の強さ。外れたいと思う自分と外れるのが怖い自分。二つの極を行ったり来たりしながら少しづつ進んで来たのだろうか…。
ああ、こんな生産性のない思考の行ったり来たりが許されるこの休日のひと時が愛おしい。
外は燦燦と陽光が降り注いでいるけれど、自分は半地下の部屋を暗くしてパソコンで写真をいじっている。
夏の快晴日を過ごすにはもったいない感じが何とも快感。大学時代、暗室で写真を焼いていたことを思い出す。クーラーの効いたひんやりとした暗室。オレンジ色の明かりのなかで液体の中から浮かび上がってくるモノクロのイメージ。山を知らず、自然を知らない腕白で憂鬱な大学生であった自分にはぴったりの空間。なぜあそこから今カナディアンロッキーにいる自分が生まれたのか。人生の分からなさ。人が自由でいられるひとつの理由がその分からなさにはある。予定調和や計画通りに進むことにひそむ束縛感、居心地の悪さ。それを一生懸命振り払おうとしても振り切れない自分の弱さや社会性の強さ。外れたいと思う自分と外れるのが怖い自分。二つの極を行ったり来たりしながら少しづつ進んで来たのだろうか…。
ああ、こんな生産性のない思考の行ったり来たりが許されるこの休日のひと時が愛おしい。
水曜日, 7月 08, 2009
7/7 32年目のはじまり
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