月曜日, 5月 04, 2009

4/29 BC Ski "Around Columbia Icefield Peak Bugging" Day1


このアサバスカ氷河の向こうにコロンビア氷原が広がる
いざスタート!

今シーズン最後のバックカントリースキーツアーとしてコロンビア氷原へ二泊三日で行ってきました。当初の予定ではメンバーは四人。しかし、そのうち二名が風邪で欠席。結局いつものパートナー淳也と二人で行ってきました。
 目標はマウントコロンビア。天候の良し悪しで登頂できるか否か決まるのでじっくりと好天期間を待つこと約一週間。好天期間を狙って出かけました。早朝4:30に淳也にピックアップしてもらいアイスフィールドの駐車場に7:30過ぎに到着。よし行くか!というところでなんと淳也がビーコンを忘れるというありえないハプニング。結局この日はのこのことキャンモアまで帰り明日出なおすことになりました。まぁ忘れ物常習犯な(最近はだいぶ良くなりましたが…)ぼくなので彼の気持ちはよく分かります。形あるものは壊れ、どんなに寒いビバークにも必ず朝が訪れ、人は常に忘れ物をする。これ自然の摂理です。
 
そして翌日、4:30ピックアップで長いドライブを経てめでたくコロンビアアイスフィールドの駐車場をスタートすることができました。快晴の下スノードームの岩壁からのセラック崩壊におびえながらアサバスカ氷河を詰めます。氷河を上がりきったところから後続パーティーを眺めていると来ました!セラック崩壊!直接は見えなかったけど結構大きな雪煙が上がっていました。どうやらトレースまでは届かなかったようですが、やはりこの部分はロシアンルーレット的であることは確かなようですね。気をつけても仕方ないけど、とにかく早く歩くしかないですね。

セラックの下を抜けてほっと一息

そしてコロンビア氷原に上がりキャンプ設営。翌日のマウントコロンビアへの行程を考えるとあと数キロキャンプを進めた方が楽ですが、雪を積み上げ整地されているキャンプサイト跡の魅力に負け、そこをベースキャンプとしました。今日の楽を取り、明日の苦を、明後日の楽を選んだわけです。

スノードーム前キャンプサイト 見渡す限り誰もいないというのはよいもんです

キャンプ設営後は三つの分水嶺が集まるというスノードーム山頂へ。ただ歩くだけですが、丸い丘みたいな山なのでなかなか山頂が近づいてきません。微妙に疲れましたが、山頂からのマウントコロンビアが特に立派でした。ロッキーだけでなく隣のパセール方面の山々も素晴らしかった。ただの丘のような山頂ですが、ここに降った雪が北極海、太平洋、大西洋へと分かれて行くと思うと非常に興味深い場所のように思えます。

スノードーム頂上 そして明日登るマウントコロンビア
昼寝したくなるような陽気でした

そして下り。際限のない斜面を際限のない氷原へ向かって滑ります。風紋で滑りにくい斜面を淳也がすいすいと滑ってゆきました。どこでもテレマークターンができる彼。最近特に上手くなったなぁ。感心感心。ぼくは滑ることに強い欲求がないのでテキトーに滑ります。上手く滑るより良い写真を撮るほうに興味があるんですよね。へっぽこスキーヤーの負け惜しみですけど。

マウントコロンビアをバックに軽快に滑る淳也

コロンビア氷原とその南端に位置するキャッスルガード

危険箇所を抜け、氷原らしさを満喫し、目的のピークをひとつ踏めた充実の一日でした。具の少ない炭水化物ばかりの夕食を済ませ、なかなか暗くならない春の夜ですが、明日にそなえ早々に眠りにつきました。

静かな夕暮れに、雪は大きな結晶のまま


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