友人からFivetenのリソールキットをもらったので、初めてクライミングシューズのリソール(ソールは張替え)に挑戦してみました。日本ではバーチリソールにいつもリソールをしてもらっていたのですが、キャンモア周辺ではハイアマチュアっぽい人がやっているところしか見つからなかったので、とりあえず自分でやってみました。
1. 古いソールを剥がす
ソールを留めている接着剤を弱める為にコンロにかざして温める。電熱器がない場合はドライヤーなどでやると良いらしいです。十分に温まったらカッターで少し切目を入れてペンチで引っぺがす!結構力が要ります。この行程がリソールで一番難しいかもしれない。なぜならソールとミッドソール(薄いゴム)ががっちりと接着されているのミッドソールまで剥がれてしまうから。ぼくは見事にミッドソールごといってしまいました。失敗。
2. 新しいソールを貼る準備
ミッドソールがなくなってしまったけど、かまわず続行。駄目になってもいいシューズなので気にしない。シューズの縁は新しくつけるソールがしっかりとつくように角を出したほうがいいようです。ぼくは古いソールを剥がす前に角出しできるように少しだけシューズ側にソールが残るように切り目を入れときました(取説によるとAquasealで角を作ると書いてあるけど、Aquasealのどの製品のことなのかが不明)。次に大まかに形を切り出しておいた新しいソールとシューズ側にまんべんなく接着剤を塗る。うす塗りで特に縁部分はムラのないように。塗り終わったら1時間ほど放置して接着剤を完全に乾かします。
3.ソールの接着
さて接着剤が完全に乾いたらいよいよ接着。貼りやすいようにシューズに新聞紙などをギュウギュウに詰めて形を整える。砂の入った袋を詰めるのもいいらしい。乾いた接着剤を再度アクティベイトさせるために電熱器もしくはドライヤーで温める。接着剤を焦がさないように注意。そしてソールの土踏まず側から貼ってゆく。くっついたらさらに圧着させるためにハンマーでがんがん叩きます。踵でぐりぐり踏んでもいいけど、くれぐれもソールがずれないようにご注意を。接着には時間が掛かるのでその間はずっと圧をかけたいところ。機材があればいいのだけど、ない人のためのテクニックが取説に載ってます。
簡単ですね。車に踏ませてるだけです。
4. 仕上げ
車に踏ませること約1時間。取り出すと煎餅のようになっていました。あとは注意深く縁を切り出してゆくだけ。新しいシューズを参考にしましょう。
仕事が雑なのですぐにはがれてくるかな、と思っていたけど、とりあえず使えています。妙に滑るな、と思ってジムの人に聞いてみたら、どうやら最初はサンディングして細かい溝を深めに出しておくと良いらしい。でもサンダーとかもっていないのでとりあえずこのまま使います。数時間使っていたら馴染んできたのか滑らなくなりました。
細かい部分で職人的なテクが必要だけど、"必要最低限剥がれてもしょうがない"程度の仕上げでよければ素人でも十分できる作業です。でもくれぐれも最初は失っても惜しくない靴でやりましょうね。
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