土曜日, 1月 26, 2008

象徴としてのMt.Logan

イベントの少ない1月のホワイトホース。そんなんですがたまたま新聞に載っていた”Mt.Loganの集い”をボスが発見してきてくれたので行ってきました。開催場所はよく市内観光で訪れる The Yukon Beringia Interpretive Centreです。空港のそばにあるマンモスがそばを歩いているあの建物です(ってみんな知らないですよね)。

夕方6時、センターについてみるとそこそこの人が集まっています。みなすでに軽食を食べながら歓談しています。僕らは、そもそもMt.Loganのなんの集まりなのか分からないのでとりあえず人を観察しながら待っていました。やがてシアターに全員が入り司会が話し始めました。やっとここで何のための催しなのか分かりました。要はMt.Loganとそれを取り巻く先住民、登山、科学を一括して扱ったウェブサイトの完成披露会だったんですね。



Mt.Loganはカナダの最高峰。標高5959m。それぐらいしかぼくは知りませんが、このサイトでは”カナダ最高峰Mt.Logan”はいろんなものの象徴として扱われています。先住民の暮らす場所として、登山家の目指すものとして、そして氷河や気候変動、造山活動、侵食の観察の場としてMt. Loganとその周囲の環境が扱われています。

そんなサイトなので関わっている人々も多岐に渡ります。先住民の古老、氷河の氷から気候変動を研究した学者、2007年に登頂を果たした登山家などの話があり、国立公園関係者、ユーコンの観光局のお偉いさんなどの挨拶もありました。

色々と細かい情報で知らなかったことなどもあり、サイトを熟読せねばなぁ、と思いました。ただそれ以上に関心したことは、幅広い分野を一同に集めてそれでいてまとまりを感じさせていること。そして、そのまとまりを作っているのが11のピークを持ち、すぐそばに極圏外では最大の氷床をもつ巨大なMt. Loganという”山”であるということでした。


登山という情熱
科学という観察
暮らしという知恵


山が包み込む要素は限りなく深いようです。

いつかMt.Loganに登山というジャンルから取り組んでみたいです。暮らしている国の最高峰。そこに立ちたいというのは自然な欲求ですよね。とはいえ高緯度にある高峰。サイトにはKing Colという鞍部に設置された装置から送られてくる気温が常にアップされているのですが、だいたい-30度ぐらいでWindchill(体感温度)に至っては-60度!冬のローガンなんか登った日には新聞に載ること間違いなしですな。誰か夏に登りに行きたい人いませんか?すっかり行く気になってきました。

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