土曜日, 2月 06, 2010

2/4 未踏のラインを求めて

 ジャンボが目をつけ、先日偵察へ行ってきたピークへ行ってきました。結果は最初のピッチが非常に手ごわく、途中でプラン変更しました。登られた形跡のあるメインガリーを稜線まで抜け、そこからよく分からないけど降りれそうな隣の隣のガリーを下降。考えていたラインはちらっと見ただけでしたが、14時間行動でとても充実感のある一日。情報がまったくないというドキドキは何事にも変えがたいものでした。

▽最初のピッチを攻めるジャンボ 
 2時間ものあいだ雪と傾斜と悪いクライミングに耐えて完登
 最初のピッチは氷の詰まった垂直のガリー。しかし氷はすぐに雪の中に消え、あとはひたすら雪を崩しながらホールドとプロテクションを入れるクラックを探しながらの非常にストレニアスかつ難しいミクストクライミング(M7ぐらい)。雪くずしに疲れて下降した自分に変わり残りの核心部分をがんがん登ってゆくジャンボ。冬クライミングは身体運用、ルート取り、プロテクション、すべてにおいてクリエイティブでなくてはならないというお手本のようなクライミングでした。そして雪くずしに負けない体力も必要。さすがジャンボ。

▽その後はこんな感じの具合で稜線まで
▽しばしクライムダウンして下降ガリーへ 日が暮れてきた。。
 最初のピッチで4時間以上かかってしまったのでプラン変更しメインガリーをひたすら登ることに。3回ほど60mでピッチを切ったあとはひたすら雪の詰まったガリーをコンテニュアスで直登。4時過ぎに稜線に到着しました。最後はトンネルを抜け反対側の日当たりの良い側に出るというフィニッシュ。とても爽快でした。しかし、日没は間近。下降はしばしクライムダウンしたあと登ったガリーの隣のまた隣ガリーをクライムダウン&ラッペル。よく効いたピトン1枚でラッペルしたり、ナッツ一個でラッペルしたり、下の様子が分からなかったりと下降もエキサイティングでした。情報がないのは非常に楽しい!目的のラインには届かなかったけどアルパインクライミング感溢れる一日。満足満足。

▽West Bowl Peak(仮称) photo by ジャンボ
登ったのは肩へ抜ける一番目立つガリー
狙ったのはガリーから分かれて頂上へ抜ける浅いコーナー

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