火曜日, 5月 05, 2009

4/30 BC Ski "Around Columbia Icefield Peak Bugging" Day2


トレンチを上がりマウントコロンビアへ向かってひたすら歩く
左からMt.Columbia(3,747m), South Twin(3,580m), North Twin(3,450m)

夜中に雪がテントを叩く音で何度か浅い眠りを起こされました。

今日はメインイベントのマウントコロンビア登頂。ホワイトアウトすると何も目標物のないしかも斜度のあまりない氷原上では進むのが困難になってしまうので、今日は特に天気に持ちこたえてほしいところです。登頂まで平均3回も4回もトライをするぐらいマウントコロンビアは天候敗退が多いんですよね。テントから出ると星は見えないけれど、山ははっきりと見えるという高曇り。風も穏やかで気温は-18℃くらいでした。

やや硬く締まった歩きやすい雪面
天気は薄曇り

出発は6:30。まずはトレンチと呼ばれ氷原が標高にして200mほど落ち込んでいるところまで下り。途中先行しているパーティーのキャンプサイトを通り過ぎる。彼は初日に楽をせず自分たちよりも3kmほどマウントコロンビア寄りにサイトを設営していました。この日もかなり早く出発していたようです。

トレンチに下る前 柔らかい朝日を浴びるマウントコロンビア

トレンチからはまずは6kmの緩やかな登り。普段クライミングを好んでやっているので、なぜこんなに緩やかなところをだらだらと歩かねばならないのか!?とネガティブシンキングに陥りそうですが、そこはさすがの氷原地帯。普段のスケール感から明らかにずれた景観のなかを黙々と歩くのはなかなか楽しいものです。やがてだらだらな登りが斜度を増してやっとマウントコロンビアの斜面と呼べる地点まで着きました。ここまでキャンプサイトから10km強。時間にして4時間ほどでした。すでに登頂を終えた先行パーティーとここで交差しました。

雪壁の途中 緩いとこもありさほど難しくはなかった

天候は次第に下り坂で風も吹き始め、北のノースツイン、サウスツインが雲の中に隠れました。雲に巻かれると頂上からスキーで下るのが厳しくなるのでスキーをデポし、イーストフェイスの雪壁をひたすらキックステップで上がりました。雪が程よく深く柔らかかったので問題ありませんでしたが、コンディションによってはクランポン、もしくは雪崩を避けて南稜を登った方が安全でしょう。

最後の雪壁 そして頂上へ

そしてキックステップで登ること標高差400m。3747mの頂上に着きました。薄い雲に巻かれましたが、時折氷原やそこから流れ出す氷河、無限に続くように見える山々が見えました。天候次第で簡単に登れなくなるのでテクニカルな課題を克服したのとはまた別の喜びを感じました。安堵感というか、登らせてもらったというか、何とも不思議な感じです。

Mt.Columbia 3,747m

心配していた天候はどうやら持ちこたえてくれそうです。遥か下界に展開する景色に酔いながら、ぼちぼちとスキーを置いた場所まで下りました。そして、スキーを履いて楽しいパートの始まり。といってもゆるーい下りなのでひたすら直下降です。それでも登りと比べれば弾丸並みのスピード。あっといまにトレンチの底へ着きました。ここからは初日をツケを払わされる登り返し。異様に遠く感じる最後の3km。着いたキャンプサイトがまるで我が家のように思えました。そして、寝袋に入って飲むハードリカーの美味いこと。ほんと一発で登れてよかった。サンクス、マウントコロンビア。そして明日はキャッスルガードマウンテン。

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