木曜日, 2月 18, 2010

2/15 BC Ski "Sentinel Pass" 妻を鍛えるの巻

△センチネルパスへ最後の登り

 久しぶりに妻O.J.と二人でバックカントリースキー。というのも肩が痛いのでクライミングはしばし休憩中。代わりにしっかりと歩くバックカントリースキーへ繰り出し、下半身を鍛えておく。そして妻も鍛え、一緒にもっとバックカントリースキーに行けるようにする。というのが今回のコンセプト。

 行き先はレイクルイーズエリアのパラダイスバレー。谷の入り口付近にはMt.Templeの北壁、どんつきにはMt.Wenkchemna、Mt.Ringrose、Mt.Lefroyなどを眺めることができます。そしてあわよくば未登のラインなんかも見つかるかも。

 夏はモレーンレイクまで続く道も冬は閉鎖されクロカンのコースに変身。その道を2kmほど歩きパラダイスバレーへ。傾斜のない道をどんどん歩きます。正面にはSheol Mountain、左にはMt.Templeの北壁。しかし天気予報通りの雲でピークは見えませんでした。残念。この辺りでO.J.の足に靴擦れ。買ったばかりのBDのShiva。いまいち合ってない様子。テープでホットスポットをカバーして応急処置。靴擦れになるのは自分のせいだろ、と言ったらキレられてしばし無言で歩きました。喧嘩はつまらない。

▽Mt.Temple北壁 セラックの色が映るのか雲が青くなっている
▽パラダイスバレー源頭
▽センチネルパスへの登り
▽やられている様子のO.J.
 ここまでで標高差900m、距離13km
 センチネルパスに近づいてきたところでクリーク沿いを離れて登り開始。ちょっと視界が開けてパラダイスバレーの源頭氷河が見えました。ピークは見えず。まぁ仕方ない。グランドセンチネルという塔を右に見ながらセンチネルパスへの向かいます。しかし雪が少ないなぁ。同ルート下降も考えていたけど滑れない上にパラダイスバレーはほとんど歩きなので却下。パスの反対側モレーンレイク経由に決定。
 登りがきつくなり岩の出始めたところからは板を脱いでつぼ足。岩と岩の隙間に足が取られ結構むかつきます。O.J.のスキーは明らかに重いのでここからパスまではかなりの苦行。自分で荷物を持つと言い張るのでゆっくりと登りそんな苦しむ姿を眺めては写真を撮ってました。そしてやっとのことでセンチネルパスへ到着!そしてO.J.号泣!よく頑張ったのう、と褒めてあげました。冬のテンピークス、ラーチバレーが美しい。傾きかけた日の淡い光が素敵でした。夏の景色も格別だけど冬のこの場所はまさにマジカル。しかし時は16:30。あまりのんびりもしていられない。早く降らなくては。
▽テンピークスが見えたぁと喜び泣くO.J. 泣くなよ…
▽ラーチバレー側の雪量はなかなかのもの
 ハードクラストと露岩をやり過ごし、ラーチバレーのパウダーとラッセルを楽しみ、夏道のスイッチバックのローラーコースターでエキサイトし、雪に覆われたモレーンレイクへ。ここからは道路を2kmほど登り返してクロカンコースへ合流。しかし下りと思いきや大して傾斜がなく板が滑らん。真っ暗な中とぼとぼと歩きました。O.J.は靴擦れに加えつま先の痛みでもはや限界。でも荷物は自分で持つと言い張るので、そのまま続行。何にせよ歩くしかないのです。モレーンレイクロード11kmは長い。しかし終盤は若干斜度が出てきてやや楽に。20:30にようやく車に到着。やや遅れて痛みと疲労に耐えたO.J.選手もゴール!そして号泣。そんなO.J.をハグしながら、最近泣くほど辛いことしてないなぁとわが身を振り返る。スキーで足が痛いのは本当に辛いからね。よく頑張りました。車に乗ったらガソリンスタンドへ直行してコーラとホットチョコレートで乾杯。コーラが沁みる。

 標高差900m、移動距離約30km、11時間行動。妻を鍛えるはずが自分も鍛えられました。ふー疲れた。

1 件のコメント:

田中 さんのコメント...

一緒に泣くつもりで読んでたら、最後は声を出して笑っていた。 ふたりとも、それぞれに?良くがんばったね。