月曜日, 12月 10, 2007

-Trip Report 5- レッドロックス 中・長距離ルートの宝庫

レッドロックスでの目的は特に長いルートを登ることだったので、スポーツエリアには二日ほど足を運ぶに留まってしまった。しかしながら、Tsunami Wall では自分の上限グレードのAfter Shock 12bを3回で余力を残しながらレッドポイントするなど、片手間の割りには楽しむことができた。一緒にいったかんちゃんがそこそこ苦しみながらレッドポイントしていたので12bぐらいはあったと思う。


RED ROCKS: A CLIMBER'S GUIDE 
Written by Jerry Handren

個人的にはレッドロックスではロングルートをやるべし、と思っている。古いファルコンのトポを見ている人は、とりあえず最新のトポを見るといい。SuperTopoでは初級から中級、もしくは超人気ルートに偏ってロングルートが紹介されているが、このトポは包括的でありながら埋もれていた好ルートも掲載し、さらに登攀意欲をくすぐる優れた写真が満載なのだ。このトポを見たとき”来年も必ず来よう”と決心したのだが、このトポの写真で紹介されているルートはそれほど美しく、グレードも目標にするには良いものが揃っている。レッドロックスには素晴らしいロングルートがまだまだあるのだ。

Epinephrineの後に登ったルートはロングルートではないが、一応紹介しておこう。

Ginger Crack  5.9 7pitches

Power Falure  5.10 3pitches

Only The Good Die Young  5.11c 5pitches


Only The Good Die Young 2ndピッチをフォローするカンちゃん

Ginger Crack Power Falure は有名なCrimson Chrysalisのそばにあり、いつも混んでいるCrimson...とはうって変わって、大抵空いているようだ。Crimsonを登ったことがないのでなんともいえないが、混んでいる好ルートを登るのなら、人のいない良ルートを登ったほうがおもしろいと思うがどうだろう。ちなみにGingerもPowerも間違いなく好ルートである。しかも無理なく継続できるので、継続することをおすすめする。ただこのあたりのルートは日陰に入ってしまいほとんど日が当たらないので、秋に登るのなら防寒・防風対策を講じるべし。あまり準備をしないでGingerを登ったO.J.とぼくは終始鼻水をたらしながら登る羽目になってしまった。


Only The Good Die Young の 4p 11bc のトラバース

Only The Good Die Young いい奴ばかりが早死にしちまう…(こんな訳であってます?)、と何だか映画のせりふにあったような名前のルート。Black Velvet Wallの手前にあるWhisky Peakの北面にひっそりとある傾斜の強いルートである。日はまったく当たらず寒かったが、メインのクリークから隠れているので悪名高い強風が当たらず助かった。グレード的にちょっとO.J.には厳しいかと思い、このルートは今回の旅で出会ったカンちゃんと行くことにした。核心は2ピッチ目の11bのフェースと4ピッチ目のフェース11bc。2pをぼくがリードし、ちょっとムーブ探りでパンプしたがOS。4pの細かいトラバースをカンちゃんがきっちりとOSとした。無事全ピッチオンサイト。しかし、二人とも同じ感想だったが、4p目の11bcはちょっと甘すぎ。一、二手の核心なのであっても11aだろうか。もしかしたらリーチのない人には極端に難しくなるかもしれないけれど。


Only The Good Die Young の 4p の核心を抜けて

レッドロックス最終日の前日、ここまで一緒に旅をしてきたO.J.が飛行機で日本に帰っていった。初めてのクラックとジャミングをインディアンクリークで体験した幸せもの。たったの一週間で5.10のクラックをリードし、かつ豪快にフォール、そしていきなり10ピッチを越えるロングロートに付き合わされてしまった肝っ玉。文句ひとつ言わずOffwidthのフォローをしてくれてありがとう。感謝、感謝。来年のトリップまでお互い強くなろうね。

彼女を見送り、ぼくとカンちゃんは今トリップ最後の課題、Resolution Areteに挑むのであった。

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