3週間強のクライミングトリップを終え帰宅しました。
インディアンクリークやラスベガスのことは後々に書くとして、とりあえずラスベガスからの移動のことだけ。
行きはパートナーのO.J.と一緒だったけど彼女はラスベガスから日本へ帰ってしまったので、帰りは独りで運転。一体どれくらいかかるのか心配だったけど、何とか1泊2日でキャンモアまで戻ってきました。それにしても2300kmも延々と北上すると寒くなるもんですね。砂漠地帯から一気に雪景色の風景です。
カナダからアメリカへ行く人の参考になるかと思うので行程を大まかに。。
初日:ラスベガスからモンタナの南の端Dillonという町まで15号線を1000km。約13時間。Salt Lake Cityあたりから北では吹雪いたりしていたので少し時間が掛かりました。やはりこの時期は天気に左右されますね。
二日目:Dillonから延々と15号線をカナダ国境まで北上、そこからレスブリッジとカルガリーを経由してキャンモアへ。距離は1300km。時間は12時間。休憩も国境の審査もカルガリーの渋滞も全部いれて12時間で1300kmとは。走れるもんですね。あとからスピード違反の切符が送られてこないかやや不安です。
雪景色をみていると砂漠の赤い砂と真っ青な空が夢の出来事のようです。そろそろ社会復帰しないと。
金曜日, 11月 30, 2007
日曜日, 11月 11, 2007
ユタ州から報告
ども、久しぶりの更新です。
日本に一時帰国し、右足首に埋められた金属の抜釘をし、カナダへの飛行機に乗るその日に抜糸を済ませました。夏の名残り濃い東京から吹雪のカルガリーへ着くなり、今度はすぐにアメリカへのクライミングトリップへと出発です。南へ南へと約3000Km移動し、現在はユタ州モアブにいます。
モアブといえば美しい砂岩に刻まれた、類まれな、しかしここには無数にあるパラレルなクラック群(クライマー以外はそんなこと思わないと思いますが…)。インディアンクリークでのクライミングも一週間が過ぎ、少しづつグレードもあがり、それとともにからだのあちこちが痛くなってきています。手のでかい自分には厳しかったThin Handのテストピース、5.11-のScarface(5便出してやっとR.P.)、出だしからいきなり水平ハングを越えてゆく5.11bのTwitch!(会心のO.S.!)などなど、今回もいろいろと想い出深いクラックに出会えています。
あと数日インディアンクリークで登りこんだら、次はMoab周辺の岩塔を数本登り、そして今回最後の地Las Vegas近郊のRed Rocksへ移動します。そこではとにかく長いルートを登り続けるつもりですが、どうなるでしょうか。今回初めてインディアンクリークでクラッククライミングを始めたパートナー(何たる幸せ者!)の上達具合と、僕がどれだけリードし続けられるかが鍵になりそうです。
とにかく食べることと登ること、そして眠ることだけを考えている今日この頃です。クライミングトリップをしないクライミングとは何ともったいないとこか、それを日々実感しています。
日本に一時帰国し、右足首に埋められた金属の抜釘をし、カナダへの飛行機に乗るその日に抜糸を済ませました。夏の名残り濃い東京から吹雪のカルガリーへ着くなり、今度はすぐにアメリカへのクライミングトリップへと出発です。南へ南へと約3000Km移動し、現在はユタ州モアブにいます。
モアブといえば美しい砂岩に刻まれた、類まれな、しかしここには無数にあるパラレルなクラック群(クライマー以外はそんなこと思わないと思いますが…)。インディアンクリークでのクライミングも一週間が過ぎ、少しづつグレードもあがり、それとともにからだのあちこちが痛くなってきています。手のでかい自分には厳しかったThin Handのテストピース、5.11-のScarface(5便出してやっとR.P.)、出だしからいきなり水平ハングを越えてゆく5.11bのTwitch!(会心のO.S.!)などなど、今回もいろいろと想い出深いクラックに出会えています。
あと数日インディアンクリークで登りこんだら、次はMoab周辺の岩塔を数本登り、そして今回最後の地Las Vegas近郊のRed Rocksへ移動します。そこではとにかく長いルートを登り続けるつもりですが、どうなるでしょうか。今回初めてインディアンクリークでクラッククライミングを始めたパートナー(何たる幸せ者!)の上達具合と、僕がどれだけリードし続けられるかが鍵になりそうです。
とにかく食べることと登ること、そして眠ることだけを考えている今日この頃です。クライミングトリップをしないクライミングとは何ともったいないとこか、それを日々実感しています。
火曜日, 10月 23, 2007
土曜日, 10月 20, 2007
抜釘→退院→経過
手術というとなんだか大げさに聞こえますが全然大したことなかったようです。場所とか抜くものの量とかにも寄るけど、今回は踝という一番外側の部分をサポートしていた金属なのでいたって簡単なものでした。抜いたものは下の写真ですが、やはり踝の一番突起した部分に被せておくには大きすぎるような気がしました。硬いブーツを履くと時々痛かったんですよね。これで山での不安要素がひとつなくなりました。
手術自体10数分で終わり、翌日からは多少かばいながらも常人並みに歩けるほど。痛みもほとんどないので入院中は読書や、夏の仕事中に撮影した写真の整理、DVD鑑賞、お見舞いに来てくれた人との共時性から環境問題までカバーする雑多な会話などなど、充実した半軟禁生活でした。見舞ってくれたみっこさん、どうもありがとう。差し入れの大量の銘菓・黒棒、コンスタントに消費してます。
あとはカナダに戻るまで、傷口が開かない程度の筋トレとできたらクライミングに行くつもり。あと温泉に行きたいけど。ちょっと無理かなぁ。
手術自体10数分で終わり、翌日からは多少かばいながらも常人並みに歩けるほど。痛みもほとんどないので入院中は読書や、夏の仕事中に撮影した写真の整理、DVD鑑賞、お見舞いに来てくれた人との共時性から環境問題までカバーする雑多な会話などなど、充実した半軟禁生活でした。見舞ってくれたみっこさん、どうもありがとう。差し入れの大量の銘菓・黒棒、コンスタントに消費してます。
あとはカナダに戻るまで、傷口が開かない程度の筋トレとできたらクライミングに行くつもり。あと温泉に行きたいけど。ちょっと無理かなぁ。
今回抜いたもの Stryker 621176 K04441 (80mm×11mm×2mm)
木曜日, 10月 18, 2007
帰国→抜釘
限られた帰国期間でちゃんと足首から金属を抜くことができるかひやひやしてましたが、無事抜釘が完了しました。13:30に始まり14:00過ぎに完了。手術自体は10分そこらで終わってしまったとか。福生の目白第二病院というところにお世話になってますが、診察から手術まで二日。入院期間は4泊5日。早い早い。あとは感染症に気をつけつつ傷が治るようにやさしく扱ってあげるだけです。これで間違えなく11月はユタ州にクライミングにいけることでしょう。よかった。
医療用ホッチキスで留められた足首の写真でも載せようかと思ったけど、写真にするとえぐそうなのでやめときます。
医療用ホッチキスで留められた足首の写真でも載せようかと思ったけど、写真にするとえぐそうなのでやめときます。
土曜日, 10月 13, 2007
車という悩みの種 その一
カナダにおける車というのは、食卓における皿のようなものです。
所有していることが当然のもので、ないとほんとに困るんですね。クライミングに行けないどころか、町中のスーパーに行くのすら困難になってしまいます。だから車のトラブルは生活基盤を揺るがしかねない出来事に発展する可能性がある、とてもこわーいものなのです。
ある秋の日、仕事を終えてクライミングジムに行ってから帰ってみるとルームメイトが”車が大変なことになってるよ!”と言いました。しばらく会社の車を使って仕事をしていたので自分の車は家の近くに路駐されていました。その車が大変なことになっている?! とにかく見に行ってみました。
えらいことになってました。ボロ車と散々こけにしてきたあまり愛されていない愛車ですが、ここまでくると哀れに思えてきます。運転席側がベコリと陥没し窓が粉々、さらに縁石とつっこんだ車にプレスされて反対側の前輪が変形しています。ガラスがないのでそれをカバーするためにビニールが張られていますが、それがまた悲壮感を漂わせています。車内を覗いてみるとなにやらメモが残されていました。ぶつけた相手が残したメモで ”前の建設現場で働いている者だけど、バックしていたらあなたの車に突っ込んでしまいました。私はかくかくしかじかという者で連絡先はXXXです”と。
うむ、これは助かった。当て逃げされる可能性もあったはず。まずはラッキーだと思おう。
それにしてもなぜこの忙しい時にこうなるのだろうか。あと3日間デイハイクの仕事があり、終わった翌々日には日本帰国するというハードスケジュール。こんな状態で一体どこまで処理できるのだろうか?仕事の疲れと突然降ってきた不幸(もしかしたら幸福か)に頭痛がしてきそうです。
まだ処理は途中だけど、カナダにおける交通事故処理の作法も含め実体験として紹介してゆくのでお楽しみに。
所有していることが当然のもので、ないとほんとに困るんですね。クライミングに行けないどころか、町中のスーパーに行くのすら困難になってしまいます。だから車のトラブルは生活基盤を揺るがしかねない出来事に発展する可能性がある、とてもこわーいものなのです。
ある秋の日、仕事を終えてクライミングジムに行ってから帰ってみるとルームメイトが”車が大変なことになってるよ!”と言いました。しばらく会社の車を使って仕事をしていたので自分の車は家の近くに路駐されていました。その車が大変なことになっている?! とにかく見に行ってみました。
・・・・・・・
えらいことになってました。ボロ車と散々こけにしてきたあまり愛されていない愛車ですが、ここまでくると哀れに思えてきます。運転席側がベコリと陥没し窓が粉々、さらに縁石とつっこんだ車にプレスされて反対側の前輪が変形しています。ガラスがないのでそれをカバーするためにビニールが張られていますが、それがまた悲壮感を漂わせています。車内を覗いてみるとなにやらメモが残されていました。ぶつけた相手が残したメモで ”前の建設現場で働いている者だけど、バックしていたらあなたの車に突っ込んでしまいました。私はかくかくしかじかという者で連絡先はXXXです”と。
うむ、これは助かった。当て逃げされる可能性もあったはず。まずはラッキーだと思おう。
それにしてもなぜこの忙しい時にこうなるのだろうか。あと3日間デイハイクの仕事があり、終わった翌々日には日本帰国するというハードスケジュール。こんな状態で一体どこまで処理できるのだろうか?仕事の疲れと突然降ってきた不幸(もしかしたら幸福か)に頭痛がしてきそうです。
まだ処理は途中だけど、カナダにおける交通事故処理の作法も含め実体験として紹介してゆくのでお楽しみに。
金曜日, 9月 28, 2007
一時帰国
去年の11月末、立山の真砂沢でスキー中にポキリと折れた右足の腓骨(外側のくるぶしの骨)。初滑りで折れてしまいスキーガイドの仕事も駄目になり、今年の夏の仕事に間に合うか不安がよぎり、それはそれは暗い冬の始まりだった。
しかし、状況変われば必ず何か別の道が用意されるようだ。
以前勤めていた会社に仕事をもらい、以前一緒に働いた人たちとまた再会し、金属で繋がれた骨も順調に回復した。知人からは仕事と平行して映像制作の仕事を世話してもらった。ちょっとした交通事故にあって通い始めた整体院では、今まで知らなかった体のシステムを垣間見ることができた。疲労と回復のダイナミックなサイクル。そして手技のみで勝負する整体師の情熱に触れた。カナダに行くまでに自己治癒する体を作る、というコンセプトは、何となく知識としてはあっても、実際体験するまで分からなかった。身体のスペシャリストにすべてを委ねられる週二回、一回50分の時間は至福の時だった。
数百グラムの金属が去年の11月から僕の体重の半分を支えてくれた。そして、骨がつながり、今は外されるのを待つばかり。
10月11日に帰国。29日まで日本にいます。
手術をして、数百グラム軽くなって、あとは味噌汁すすっておいしい白米食べてのんびりする予定。
携帯電話はないので、御用の方はメールください。
しかし、状況変われば必ず何か別の道が用意されるようだ。
以前勤めていた会社に仕事をもらい、以前一緒に働いた人たちとまた再会し、金属で繋がれた骨も順調に回復した。知人からは仕事と平行して映像制作の仕事を世話してもらった。ちょっとした交通事故にあって通い始めた整体院では、今まで知らなかった体のシステムを垣間見ることができた。疲労と回復のダイナミックなサイクル。そして手技のみで勝負する整体師の情熱に触れた。カナダに行くまでに自己治癒する体を作る、というコンセプトは、何となく知識としてはあっても、実際体験するまで分からなかった。身体のスペシャリストにすべてを委ねられる週二回、一回50分の時間は至福の時だった。
数百グラムの金属が去年の11月から僕の体重の半分を支えてくれた。そして、骨がつながり、今は外されるのを待つばかり。
10月11日に帰国。29日まで日本にいます。
手術をして、数百グラム軽くなって、あとは味噌汁すすっておいしい白米食べてのんびりする予定。
携帯電話はないので、御用の方はメールください。
日曜日, 9月 23, 2007
素晴らしきSquamish
ロッククライミングをするにはだいぶ寒くなってきたここバンフを抜け出して約一週間のスコーミッシュツアーへ行ってきました。
バンフからスコーミッシュまでは約12時間のドライブ。レンタカーの保険の関係で12時間ぶっ通しで運転してくれたReiくん、ありがとう。僕は延々とうとうとしたり、どうでもいいことをしゃべったりしてました。
あとこれは非常に運が良いと思うのですが、滞在中雨に降られたのはたった一日だけ。あとは半日レストをしただけでずっとクライミングしてました。とにかくここではボルダリングからスポーツ、トラッド、マルチピッチ、被ったルートからフリクションを駆使して登るスラブまで何でもありますから。とにかく休んでる暇なんてないのです。
最後の二日間はウイスラー在住のJさんと。一度も一緒に登ったことはないけど、この人とならいけるだろう、という変な確信があったので、いきなりCruel shoes (10d 6pitch) + Grandwall (11a 5pitch)に行きました。Cruel shoesを登ると結構時間が掛かるけど、GrandwallにつなげるときにA0のピッチを登らずにダイレクトに連結できるので僕的には美しいと思ったわけです。全体的にグレードも質もとても濃い長いクライミングになりました。Jさんもしっかりと安全に登ってくれるし、僕は懸案のSword(11a)をオンサイトできたし、確かにこのツアーのハイライトになりました。
時間に追われるようにあちこち登ったせいでいくつか来年持ち越しの宿題も残りました。あとは美しいクラックの幻影となかなか痺れのとれない人差し指と。
バンフからスコーミッシュまでは約12時間のドライブ。レンタカーの保険の関係で12時間ぶっ通しで運転してくれたReiくん、ありがとう。僕は延々とうとうとしたり、どうでもいいことをしゃべったりしてました。
あとこれは非常に運が良いと思うのですが、滞在中雨に降られたのはたった一日だけ。あとは半日レストをしただけでずっとクライミングしてました。とにかくここではボルダリングからスポーツ、トラッド、マルチピッチ、被ったルートからフリクションを駆使して登るスラブまで何でもありますから。とにかく休んでる暇なんてないのです。
Grandwallの2ピッチ目 Split Piller(10b) 先行パーティーを追いかける
前半はバンフから一緒に行ったReiくんと色々と手をだしました。ただマルチピッチを登るときだけはどうしてもお互いのレベルに合わせることができないので、少し無理してもらいました。特にGrandWallという大きな壁にあるCruel Shoesというルート。ほとんどスラブでしかもかなりトラバースが多い!トラバースで10dというグレードが出てきます。僕はあのネチネチ感がたまらなく好きですが、やはりトラバースはフォローが大変でした。Grandwallの3ピッチ目 Perry's Layback(11a)をリードするJさん
鼻血の出そうなレイバックとはこのことか?!
最後の二日間はウイスラー在住のJさんと。一度も一緒に登ったことはないけど、この人とならいけるだろう、という変な確信があったので、いきなりCruel shoes (10d 6pitch) + Grandwall (11a 5pitch)に行きました。Cruel shoesを登ると結構時間が掛かるけど、GrandwallにつなげるときにA0のピッチを登らずにダイレクトに連結できるので僕的には美しいと思ったわけです。全体的にグレードも質もとても濃い長いクライミングになりました。Jさんもしっかりと安全に登ってくれるし、僕は懸案のSword(11a)をオンサイトできたし、確かにこのツアーのハイライトになりました。
時間に追われるようにあちこち登ったせいでいくつか来年持ち越しの宿題も残りました。あとは美しいクラックの幻影となかなか痺れのとれない人差し指と。
木曜日, 9月 06, 2007
最近のロッククライミング Lake Louise
秋晴れが続き、ちょっと天候の安定してきた今日この頃。ここ数週間はせっせと岩場に通いロッククライミングに励んでいます。
昨日・今日とLake Louiseの湖の端にある岩場に行ってきました。岩質はクォーツアイトと呼ばれる変成岩。簡単に言えば砂岩が熱と圧力でとても硬くなったものです。鉄分が含まれていて少し赤みがかったとても美しく安定した岩なので、日頃ロッキーの恐い石灰岩を登っている僕にとっては革命的に素晴らしい岩でした。エメラルド色の湖の湖畔でちょっと歩けばMt.Victoriaから流れてくる氷河が見える、というなかなかオツなロケーションも加わり、バンフ周辺ではマイフェイバリットです。
最近、登り込んでいた成果が昨日今日でちょっと出てきました。
Manhattan 12a, Female Hands 12b をそれぞれ3,4回でRP。
Dew Line 11c, Rubber Lover 11c を本日OS。
12台を今年中に10本、という目標も残り5本。なんとかなりそう。
そのうちこの周辺の岩場の写真でも載せます。
昨日・今日とLake Louiseの湖の端にある岩場に行ってきました。岩質はクォーツアイトと呼ばれる変成岩。簡単に言えば砂岩が熱と圧力でとても硬くなったものです。鉄分が含まれていて少し赤みがかったとても美しく安定した岩なので、日頃ロッキーの恐い石灰岩を登っている僕にとっては革命的に素晴らしい岩でした。エメラルド色の湖の湖畔でちょっと歩けばMt.Victoriaから流れてくる氷河が見える、というなかなかオツなロケーションも加わり、バンフ周辺ではマイフェイバリットです。
最近、登り込んでいた成果が昨日今日でちょっと出てきました。
Manhattan 12a, Female Hands 12b をそれぞれ3,4回でRP。
Dew Line 11c, Rubber Lover 11c を本日OS。
12台を今年中に10本、という目標も残り5本。なんとかなりそう。
そのうちこの周辺の岩場の写真でも載せます。
日曜日, 9月 02, 2007
Ha Ling Peak - North East Face (5.6)
Canmoreの町のすぐそこにそそり立つHa Ling Peak(はーりんぴーく)。北壁と北西壁には1本のスポーツルート(北米で二番目に長いスポールルートとか)と5本ぐらいのトラッドルートがあります。今回はその中で一番やさしめのNorth East Face (5.6)に行ってきました。パートナーはYuji夫妻。どんな山でも、どんなクライミングでも大抵この二人は一緒。山家な旦那にしっかりとついてくる嫁・Megちゃんにはいつも関心させられます。今回も楽しみながらフォローしてくれました。サンキュー、Yuji&Meg。君達はとてもラブリーなカップルさ。
ルートはやさしいのでランナウトが基本。ワンピッチに3,4個のランニングを取って登りました。無理やり取ろうと思えばとれるけど、ロープが重くなるからね。12ピッチのところを60mロープで9ピッチで登り、途中先行パーティー待ちを入れて所要時間4時間半。思ったよりもスムーズでした。下りは反対側を歩い降ります。近所の山だけど壁から登るまでは決して登るまい、と大切に残して置いたHa Ling Peak。やっと登頂できた。



Canmoreの街を見下ろしながらのクライミング-ハイライトの綺麗な凹角-頂上のJiro&Yuji、かなり風強いです
Date : 2007/08/30
Member : Jiro, Yuji, Meg
Time:Parking 8:50 / 取り付き 10:00 / Summit 14:30
Gear: Rope(ダブルが便利), Cams (small)×1set, Nuts×1set, QD×8, Sling×7 *持ってゆき過ぎに注意*
ルートはやさしいのでランナウトが基本。ワンピッチに3,4個のランニングを取って登りました。無理やり取ろうと思えばとれるけど、ロープが重くなるからね。12ピッチのところを60mロープで9ピッチで登り、途中先行パーティー待ちを入れて所要時間4時間半。思ったよりもスムーズでした。下りは反対側を歩い降ります。近所の山だけど壁から登るまでは決して登るまい、と大切に残して置いたHa Ling Peak。やっと登頂できた。



Canmoreの街を見下ろしながらのクライミング-ハイライトの綺麗な凹角-頂上のJiro&Yuji、かなり風強いです
Date : 2007/08/30
Member : Jiro, Yuji, Meg
Time:Parking 8:50 / 取り付き 10:00 / Summit 14:30
Gear: Rope(ダブルが便利), Cams (small)×1set, Nuts×1set, QD×8, Sling×7 *持ってゆき過ぎに注意*
Photo information:
Ricoh GR-Digital
Backpacking in K-country, Northover Ridge
いやはやロッキーの夏は短い。
過ぎ行く夏(というかもう秋)を独り味わいながらたそがれるため、カナナスキス(通称K-country)のNorthover Ridge というバックパッキングルートへ行ってきました。このルート、僕が所属する会社でも夏のバックパッキングプログラムが組まれていています。2泊3日でその半分以上をトレイルとして整備されていない、しかし一応トレイルとして認知されている道を歩くもの。整備されていないということは一切標識などなく、倒木や川があっても歩くのを助ける措置は何も取られていないということですね。予約の必要なキャンプ場が途中にあり、そこは整備されているのにそこまでの道は手をつけない。そうやってエリアに入る人間の数を抑えているのです。ただでさえ人の少ないK-country。そのさらに人の少ないエリアなんですね。ガイド仲間の間ではK-countryを"最後の楽園"と呼んでいるのですが、行けばその理由が分かるでしょう。写真で少しでもその感覚が伝わるといいですが。
Upper Kananaskis Lakeを起点にBCとアルバータを分ける分水嶺(Great Divide)を辿り、また同じ湖へ戻ってくる、というなかなか興味深いルートでした。ただ2泊3日が丁度良い行程のところを1泊2日で歩いたので、二日目は24km歩くことになりやや疲れました。雪の降った直後に行ったので稜線上にはたんまりと雪が積もっていました。でも誰の足跡もない稜線に自分の足跡を残しながら歩くのは心地良いものです。しかし冷たい風が吹き荒れ、鼻水たらしながらたそがれることとなりました。



初日/ Fossil Fall - 下山して行くハイカー達 - Aster Lake Campsite の周辺は化石天国



二日目/Mt. Sarrail (3,174m) に掛かる朝焼け - Mt. Warrior(2,973m) - Mt.Northover(3,003m)


二日目/Northover Lake とThe Royal Group の山々 - Northover Ridge から南の眺め


二日目/雪をまとったNorthover Ridge 左の山はMt.Northover - Onslow Mtn(Left) and Defender Mtn
Date : 2007/08/28 - 29
Member : Jiro
Time : Day1 / Upper Kananaskis Lake TH 10:30 / Aster Lake C.S. 15:00
Day2 / Aster Lake C.S. 7:40 / Three Isle Lake 12:15 / Upper Lake TH 15:45
過ぎ行く夏(というかもう秋)を独り味わいながらたそがれるため、カナナスキス(通称K-country)のNorthover Ridge というバックパッキングルートへ行ってきました。このルート、僕が所属する会社でも夏のバックパッキングプログラムが組まれていています。2泊3日でその半分以上をトレイルとして整備されていない、しかし一応トレイルとして認知されている道を歩くもの。整備されていないということは一切標識などなく、倒木や川があっても歩くのを助ける措置は何も取られていないということですね。予約の必要なキャンプ場が途中にあり、そこは整備されているのにそこまでの道は手をつけない。そうやってエリアに入る人間の数を抑えているのです。ただでさえ人の少ないK-country。そのさらに人の少ないエリアなんですね。ガイド仲間の間ではK-countryを"最後の楽園"と呼んでいるのですが、行けばその理由が分かるでしょう。写真で少しでもその感覚が伝わるといいですが。
Upper Kananaskis Lakeを起点にBCとアルバータを分ける分水嶺(Great Divide)を辿り、また同じ湖へ戻ってくる、というなかなか興味深いルートでした。ただ2泊3日が丁度良い行程のところを1泊2日で歩いたので、二日目は24km歩くことになりやや疲れました。雪の降った直後に行ったので稜線上にはたんまりと雪が積もっていました。でも誰の足跡もない稜線に自分の足跡を残しながら歩くのは心地良いものです。しかし冷たい風が吹き荒れ、鼻水たらしながらたそがれることとなりました。



初日/ Fossil Fall - 下山して行くハイカー達 - Aster Lake Campsite の周辺は化石天国



二日目/Mt. Sarrail (3,174m) に掛かる朝焼け - Mt. Warrior(2,973m) - Mt.Northover(3,003m)


二日目/Northover Lake とThe Royal Group の山々 - Northover Ridge から南の眺め


二日目/雪をまとったNorthover Ridge 左の山はMt.Northover - Onslow Mtn(Left) and Defender Mtn
Date : 2007/08/28 - 29
Member : Jiro
Time : Day1 / Upper Kananaskis Lake TH 10:30 / Aster Lake C.S. 15:00
Day2 / Aster Lake C.S. 7:40 / Three Isle Lake 12:15 / Upper Lake TH 15:45
Photo information:
Nikon D200+Tokina AT-X 124 PRO DX
+Sigma 18-50mm F2.8 EX DC MACRO
Nikon D200+Tokina AT-X 124 PRO DX
+Sigma 18-50mm F2.8 EX DC MACRO
月曜日, 8月 20, 2007
Mt.Aberdeen(3151m)HaddoPeak(3070m) via East Slope
先輩ガイドユージさん、タイチさん、そしてユージ夫人・メグちゃんと日程を合わせて、レイクルイーズエリアにあるMt.Aberdeen(3151m)とHaddoPeak(3070m)に行ってきました。ルートはAberdeenとHaddoのコルに突き上げる氷河を上るEast Slopeルート。この山のヴァリエーションルートのなかではもっとも簡単なルートです。そして下りは反対にあるPradais Valleyへ歩いて下る、という計画。核心部は氷河の取り付きのもっとも斜度のある部分。ガイドブックによると、アルパイングレードⅡ。この手のルートでは入門に最適!とあったので一応僕だけダブルアックスを持ち、残りの面子はシングルアックス。スクリュー7本用意して行きました。
通いなれたFairview Mountainへの道からSuprise Valleyへトラバース。Haddo Peakの立派な北東壁を眺めながら歩くと、次第に目的の氷河を見えてきます。しかし、ガイドブックの表記とはあまりに違う威圧感に全員たまげました。まぁ取り付いてみるとそんなでもなかったのですが、最初は辞めとこうかな、、なんて考えましたよ。
しかし登り始めると、硬すぎず柔らかすぎない氷であることが分かり、久々のアイスクライミングにも関わらずかなり楽しんでリードできました。氷河の氷は粘りがありとても快適です。
約4ピッチで斜度が落ち上部の氷河プラトーに出ます。クレバスを避けながら歩き、さらに上部に立ちはだかるセラックを避けるようにトラバースし、かなり腐った岩場を落石で仲間を打ち落とさないように気をつけて登りきると目的のピークに挟まれたコルに到着しました。
ここで時すでに16時。しかし目の前にあるピークを逃すのはおしいのでとりあえずHaddo Peakへ。そしてまたコルに戻り反対のMt.Aberdeen山頂へ。山頂まで10時間という長い登りとなりました。山頂からの風景が圧巻でした。レイクルイーズ周辺はとてもなじみのある場所だと思っていましたが、Victoria、Temple、Ten Peaksがいつもと違う方向から見ることができ、改めてこのエリアのすごさを感じました。3000m級の山々がとても狭い地域に集中しているんですね。いや~感動しました。
そして下り。氷河を降りることなくParadaise Valley経由でLake Louiseへ戻れるので気楽に考えていましたが、実はこれもまた核心でした。延々と続く微妙に下りづらいガレ場、濃い藪漕ぎ、さらに約10Kmのトレイル。結局最後はヘッデンの世話になり、夜11時、駐車場に到着したのでした。
Member : Jiro, Taichi, Yuji, Meg
Time:Parking 7:30 / 取り付き 10:30 / Col 15:50 / Aberdeen Summit 17:30 /
Paradise Valley 20:20 / Parking 23:00
Gear: Double Axe (最低1人), Ice screw ×7, Double Rope ×2 (2人ならシングル1本)
2007.08.15
通いなれたFairview Mountainへの道からSuprise Valleyへトラバース。Haddo Peakの立派な北東壁を眺めながら歩くと、次第に目的の氷河を見えてきます。しかし、ガイドブックの表記とはあまりに違う威圧感に全員たまげました。まぁ取り付いてみるとそんなでもなかったのですが、最初は辞めとこうかな、、なんて考えましたよ。
登攀ルートの氷河 /リードするわたくし/フォローするTaichi, Meg & Yuji / 詰めの悪い岩場
しかし登り始めると、硬すぎず柔らかすぎない氷であることが分かり、久々のアイスクライミングにも関わらずかなり楽しんでリードできました。氷河の氷は粘りがありとても快適です。
約4ピッチで斜度が落ち上部の氷河プラトーに出ます。クレバスを避けながら歩き、さらに上部に立ちはだかるセラックを避けるようにトラバースし、かなり腐った岩場を落石で仲間を打ち落とさないように気をつけて登りきると目的のピークに挟まれたコルに到着しました。
ここで時すでに16時。しかし目の前にあるピークを逃すのはおしいのでとりあえずHaddo Peakへ。そしてまたコルに戻り反対のMt.Aberdeen山頂へ。山頂まで10時間という長い登りとなりました。山頂からの風景が圧巻でした。レイクルイーズ周辺はとてもなじみのある場所だと思っていましたが、Victoria、Temple、Ten Peaksがいつもと違う方向から見ることができ、改めてこのエリアのすごさを感じました。3000m級の山々がとても狭い地域に集中しているんですね。いや~感動しました。
そして下り。氷河を降りることなくParadaise Valley経由でLake Louiseへ戻れるので気楽に考えていましたが、実はこれもまた核心でした。延々と続く微妙に下りづらいガレ場、濃い藪漕ぎ、さらに約10Kmのトレイル。結局最後はヘッデンの世話になり、夜11時、駐車場に到着したのでした。
Mt.Aberdeen 山頂にて
今回は登りのリードでくたびれてしまい下りは思考停止気味でしたが、バックパッキングガイドの先輩にリードしてもらい、いいチームワークで長い一日を乗り越えられました。みんなサンキューです。あまりテクニカルではないアルパインクライミング入門ルートでしたが、かなりの体力が必要でした。結構お薦めできるルートです。Member : Jiro, Taichi, Yuji, Meg
Time:Parking 7:30 / 取り付き 10:30 / Col 15:50 / Aberdeen Summit 17:30 /
Paradise Valley 20:20 / Parking 23:00
Gear: Double Axe (最低1人), Ice screw ×7, Double Rope ×2 (2人ならシングル1本)
2007.08.15
Photo information:
Ricoh GR-Digital by Jiro
Eos Kiss Digital by Yuji
Eos Kiss Digital by Yuji
火曜日, 8月 14, 2007
Mt. Yamnuska - Grillmair Chimney (5.6)
僕の所属するガイド会社の名前にもなっているマウントヤムナスカ。ヤムの愛称で親しまれ、沢山のハイカーも訪れるこの山ですが、見ての通り南側はとてつもない崖です。一番高いところで350mぐらいでしょうか。ハイウェイからも見えて結構立派だなぁ、と今年の5月にこちらに来てからずっと眺めていましたが、やっとその壁を登る機会がやってきました。まぁパートナー問題や登攀具問題など色々とあったわけです。でも今回初アルパインロックデビューというTaichiさんが付き合ってくれました。まずは基本から、ということでこの壁の開拓記の始まりとともに初登されたGrillmair Chimney(約300m)に行ってきました。
ルートは概ね巨大なガリーを辿る為、ルートファインディングは楽です。左バリエーション2P目で核心の5.7のチムニーが出てきました。エッジが欠けたり、奥のクラックがでか過ぎてプロテクションが皆無だったりして結構奮闘しました。久々にニーロックとかきめましたよ。
あとはどんどんガリーを登り、最後は超巨大チムニーに潜り込みケイビングのように穴から這い出して終了。体がはまりそうな隙間を通ると壁の裏側に出てくるという素晴らしいフィニッシュに二人で感動いたしました。わりとグレード通りのやさしめルートでしたが、一気にヤムナスカという山が身近になった記念すべき1本でした。やたらとこの壁に通いそうな感じです。
Member : Jiro、Taichi
Time:取り付き 09:15 / 終了点 13:10
2007.08.12
Photo information:
Mt.Yamnuska 赤線がGrillmair Chimneyルート
ルートは概ね巨大なガリーを辿る為、ルートファインディングは楽です。左バリエーション2P目で核心の5.7のチムニーが出てきました。エッジが欠けたり、奥のクラックがでか過ぎてプロテクションが皆無だったりして結構奮闘しました。久々にニーロックとかきめましたよ。
あとはどんどんガリーを登り、最後は超巨大チムニーに潜り込みケイビングのように穴から這い出して終了。体がはまりそうな隙間を通ると壁の裏側に出てくるという素晴らしいフィニッシュに二人で感動いたしました。わりとグレード通りのやさしめルートでしたが、一気にヤムナスカという山が身近になった記念すべき1本でした。やたらとこの壁に通いそうな感じです。
トンネルを抜けるとそこは終了点
Member : Jiro、Taichi
Time:取り付き 09:15 / 終了点 13:10
2007.08.12
Photo information:
Ricoh GR-Digital
月曜日, 8月 13, 2007
Mt. Cory
しばらく雨が降り続きここバンフのまわりの山の頂にも冠雪がみられました。とうとう来たなぁ、という感じです。あっという間に秋が来て、あっという間に冬が来るんでしょうね。その前にできるだけ高い山に行っておきたいものです。
今日(8月11日)は午前中曇っていたものの昼前から快晴に。天気が回復するとうずうずしてきて、地図を広げて近場の山で行っていない山を探し始めます。Mt.Coryはバンフから車で10分ほどのところにある2800mの山。スクランブリング・グレードはModerate。もう昼をまわっていたけど、まぁ何とかなるだろう、ということで行ってきました。
簡単に説明するとトランスカナダハイウェイの方へ3本リッジがあり、その一番右を登ります。リッジに乗っていれば基本的に歩きです。急登ですがその分ぐんぐん標高は上がります。眺めの良い小ピーク、頂上へ向かう稜線を経て問題なく山頂に着きました。疲れが抜けきらずかなりくたびれましたが、遠く雪化粧したアシニボインも見ることができ満足です。雨後は空気が澄んでいます。
さて、下りです。同ルートを下るのは退屈なので小ピークを来た方とは逆から巻いて下ることにしました。しかし、地図も読まずに安易に決めたばかりにその後どんどんはまってしまいました。まずはルーズなガリーを下り過ぎてなかなかリッジに戻ることができませんでした。途中でまずいと思い登り返してなんとかリッジについたもののまた適当に下ったために今度は逆のガリーに迷い込みました。リカバーしようと適当に細いリッジに上がり下ってゆくと今度はそのリッジが谷に落ちるように消滅。強制的にまたガリーに戻され、また別のリッジに上がります。そんなこんなでとうとう3本あるメインリッジの真ん中のリッジに乗ってしまいました。このリッジは傾斜があり、かなりの頻度でクライムダウンを強いられました。そのうち下れなくなるのでは、という不安にかられながらもひたすらクライムダウンを繰り返しているうちに、何とか平地に降り立つことが出来ました。すでに20時過ぎ、やや暗くなってきました。平地なのに数回躓いて転ぶほど精神的・肉体的に疲労してしまいました。
近所の山とはいえ、人間の能力は限られているし、山は大きいものなのだ、と改めて思い知らされた午後でした。あと、やっぱり疲れがとれるように山に行くべきですね。ちょっと山に行き過ぎかしら?
Member : Jiro
Time: Parking Lot 13:50 / Summit 17:00 / Parking Lot 20:30
今日(8月11日)は午前中曇っていたものの昼前から快晴に。天気が回復するとうずうずしてきて、地図を広げて近場の山で行っていない山を探し始めます。Mt.Coryはバンフから車で10分ほどのところにある2800mの山。スクランブリング・グレードはModerate。もう昼をまわっていたけど、まぁ何とかなるだろう、ということで行ってきました。
Mt.Cory 頂上への稜線
簡単に説明するとトランスカナダハイウェイの方へ3本リッジがあり、その一番右を登ります。リッジに乗っていれば基本的に歩きです。急登ですがその分ぐんぐん標高は上がります。眺めの良い小ピーク、頂上へ向かう稜線を経て問題なく山頂に着きました。疲れが抜けきらずかなりくたびれましたが、遠く雪化粧したアシニボインも見ることができ満足です。雨後は空気が澄んでいます。
さて、下りです。同ルートを下るのは退屈なので小ピークを来た方とは逆から巻いて下ることにしました。しかし、地図も読まずに安易に決めたばかりにその後どんどんはまってしまいました。まずはルーズなガリーを下り過ぎてなかなかリッジに戻ることができませんでした。途中でまずいと思い登り返してなんとかリッジについたもののまた適当に下ったために今度は逆のガリーに迷い込みました。リカバーしようと適当に細いリッジに上がり下ってゆくと今度はそのリッジが谷に落ちるように消滅。強制的にまたガリーに戻され、また別のリッジに上がります。そんなこんなでとうとう3本あるメインリッジの真ん中のリッジに乗ってしまいました。このリッジは傾斜があり、かなりの頻度でクライムダウンを強いられました。そのうち下れなくなるのでは、という不安にかられながらもひたすらクライムダウンを繰り返しているうちに、何とか平地に降り立つことが出来ました。すでに20時過ぎ、やや暗くなってきました。平地なのに数回躓いて転ぶほど精神的・肉体的に疲労してしまいました。
近所の山とはいえ、人間の能力は限られているし、山は大きいものなのだ、と改めて思い知らされた午後でした。あと、やっぱり疲れがとれるように山に行くべきですね。ちょっと山に行き過ぎかしら?
Member : Jiro
Time: Parking Lot 13:50 / Summit 17:00 / Parking Lot 20:30
Photo information:
Nikon D200+AT-X 124 PRO DX
Nikon D200+AT-X 124 PRO DX
土曜日, 8月 11, 2007
Mt.Victoria South Summit
やっとです!やっと。夏になってかれこれひと月半、なかなか行けなかったアルパインなピークに行けました。Lake Louiseの湖畔から目の前に氷河を戴いた姿でおなじみのMt.Victoriaへ行ってきました。
当初はLake Louise側からMt. Lefroyの下にあるやや危険度のあるアプローチを使ってAbbot Pass Hutへ行き、そして登頂という段取りを考えていましたが、そいつはリスキーだ、とパートナーの反対にあいあえなく反対側のLake O'haraからのアプローチを取ることになりました。こちらからだとバスの予約などがあり面倒なのですよ。でも、Abbot Passまでのアプローチに危険な場所もなく大多数の人はこちらからピークを目指しています。何となく人と同じなのが嫌なので、Lake Louiseから行くのがよかったのですが。
しかし、ひとつ誤算がありました。Abbot Pass Hutはカナダ山岳会のもつ小屋の中でも人気のある小屋で予約が二つしか取れませんでした。今回我々は3人パーティー(Yu, Makiko, Jiro)。誰かが脱落しなくてはいけません。誰でしょう?・・・僕でした。
といっても諦めたわけではなく、Hutに泊まらずに1000m下のキャンプ場からスタートすることにしました。やはり山はLight&Fast。よりシンプルに行くのがよろしいでしょう。3時間早く出てHutで他のメンバーと合流し登れば良いのです。
さて初日は夕方にのんびりとキャンプ場に行くだけ。あとのメンバーは既に朝のバスに乗りHutまでの歩きを済ませ夕食でも食べている頃でしょう。Lake O'haraの駐車場から専用バスに揺られてキャンプサイトに着くと早速夕食を作り、早々とテントの中で就寝です。しかし最盛期のキャンプ場はほとんど満員で周りの音が気になりなかなか寝付けませんでした。飲みすぎるとまずいなぁ、と思いながらウォッカを流し込んで無理やり眠りました。
起床 2:45。 出発 3:30。
曇りで星明りも月明かりもなく真っ暗です。本気で熊が恐いので3分おきに声を出したり、ストックを鳴らしたりしながら、ヘッドランプで照らされた足元だけを見て歩きます。ひと月前に仕事で歩いた道で助かりました。知らない道だと迷いかねないですからね。暗いせいか歩きに集中することができ、予定よりも30分早く2時間半ほどでAbbot Pass Hutに着きました。いつしか辺りは強風が吹き荒れています。Good Morninng!と軽快に小屋に入ったつもりでしたが、いきなりありえない時間に人が入ってきたので小屋で準備中の人々がやや引き気味だったように思います。
何はともあれメンバーと合流し風がやや弱くなった6時半頃小屋を出発しました。まずは稜線にあがるために岩場を登ってゆきます。人気のピークなだけに踏み跡がしっかりとありルートファインディングは楽です。しかし、ロッキー名物の浮石はいくらでもあり上にクライマーがいると緊張します。一度Yuの落とした石がMakikoに当たりかけて、僕は本気で”ああ、やってしまった!”と思ったほどでした。Yuが一人でルートファインディングをしながら登り、僕がMakikoをロープで確保しながら登るという変則的なスタイルで進みました。
稜線にあがると所々雪が出てきましたが、7月の猛暑でかなり雪が少なくあまり苦労することなく核心部Sickleもクリア。氷河の向こうに水溜りのように見えるLake Louiseと模型のようなChateau Lake Louiseが見えました。あとは細いリッジをひたすら歩き、11時頃ピークに到達しました。雪が少なく簡単に登れたとはいえロッキー初の11000er(11000feet以上のピークのこと)の登頂に、今にも降り出しそうな空とは裏腹に気持ちは浮かれ気味です。
Member : Jiro, Yu, Makiko
Time: Lake O'Hara Camp site 03:30 / Abbot Pass Hut 5:50 / Abbot Pass Hut Leave 6:30 / Summit 11:00 / Abbot Pass Hut 15:40 / Lake O'Hara Camp site 17:45
当初はLake Louise側からMt. Lefroyの下にあるやや危険度のあるアプローチを使ってAbbot Pass Hutへ行き、そして登頂という段取りを考えていましたが、そいつはリスキーだ、とパートナーの反対にあいあえなく反対側のLake O'haraからのアプローチを取ることになりました。こちらからだとバスの予約などがあり面倒なのですよ。でも、Abbot Passまでのアプローチに危険な場所もなく大多数の人はこちらからピークを目指しています。何となく人と同じなのが嫌なので、Lake Louiseから行くのがよかったのですが。
しかし、ひとつ誤算がありました。Abbot Pass Hutはカナダ山岳会のもつ小屋の中でも人気のある小屋で予約が二つしか取れませんでした。今回我々は3人パーティー(Yu, Makiko, Jiro)。誰かが脱落しなくてはいけません。誰でしょう?・・・僕でした。
といっても諦めたわけではなく、Hutに泊まらずに1000m下のキャンプ場からスタートすることにしました。やはり山はLight&Fast。よりシンプルに行くのがよろしいでしょう。3時間早く出てHutで他のメンバーと合流し登れば良いのです。
さて初日は夕方にのんびりとキャンプ場に行くだけ。あとのメンバーは既に朝のバスに乗りHutまでの歩きを済ませ夕食でも食べている頃でしょう。Lake O'haraの駐車場から専用バスに揺られてキャンプサイトに着くと早速夕食を作り、早々とテントの中で就寝です。しかし最盛期のキャンプ場はほとんど満員で周りの音が気になりなかなか寝付けませんでした。飲みすぎるとまずいなぁ、と思いながらウォッカを流し込んで無理やり眠りました。
起床 2:45。 出発 3:30。
曇りで星明りも月明かりもなく真っ暗です。本気で熊が恐いので3分おきに声を出したり、ストックを鳴らしたりしながら、ヘッドランプで照らされた足元だけを見て歩きます。ひと月前に仕事で歩いた道で助かりました。知らない道だと迷いかねないですからね。暗いせいか歩きに集中することができ、予定よりも30分早く2時間半ほどでAbbot Pass Hutに着きました。いつしか辺りは強風が吹き荒れています。Good Morninng!と軽快に小屋に入ったつもりでしたが、いきなりありえない時間に人が入ってきたので小屋で準備中の人々がやや引き気味だったように思います。
リッジに上がる前の岩場 / リッジ上から雪の状態を確認するJiro 遠くの水溜りはLake Louise
何はともあれメンバーと合流し風がやや弱くなった6時半頃小屋を出発しました。まずは稜線にあがるために岩場を登ってゆきます。人気のピークなだけに踏み跡がしっかりとありルートファインディングは楽です。しかし、ロッキー名物の浮石はいくらでもあり上にクライマーがいると緊張します。一度Yuの落とした石がMakikoに当たりかけて、僕は本気で”ああ、やってしまった!”と思ったほどでした。Yuが一人でルートファインディングをしながら登り、僕がMakikoをロープで確保しながら登るという変則的なスタイルで進みました。
稜線にあがると所々雪が出てきましたが、7月の猛暑でかなり雪が少なくあまり苦労することなく核心部Sickleもクリア。氷河の向こうに水溜りのように見えるLake Louiseと模型のようなChateau Lake Louiseが見えました。あとは細いリッジをひたすら歩き、11時頃ピークに到達しました。雪が少なく簡単に登れたとはいえロッキー初の11000er(11000feet以上のピークのこと)の登頂に、今にも降り出しそうな空とは裏腹に気持ちは浮かれ気味です。
Mt.Victoria South Summit にて
下りは同ルートを下りました。しかし、リッジ歩きがほとんどな為、思った以上に時間が掛かってしまいました。結局Hutを経由してキャンプ場に着いたのは最終バスの30分前でした。久しぶりに10時間以上動いていましたが、仕事をしながら身体作りをしていたお陰で無理なく動けました。まだまだ行けそうな感じです。さて次はどこに行きましょうかね~。Member : Jiro, Yu, Makiko
Time: Lake O'Hara Camp site 03:30 / Abbot Pass Hut 5:50 / Abbot Pass Hut Leave 6:30 / Summit 11:00 / Abbot Pass Hut 15:40 / Lake O'Hara Camp site 17:45
Photo information:
By Makiko with Cannon Eos Kiss Digital
金曜日, 8月 03, 2007
Pilot Mountain
基本的にロッキーでは、山頂までトレイルが続いているという山というのは少ないんですね。登頂しようとするとハイキングではなくなってしまう山が多いからだと思うのだけど、かといってロープを使わないとどうしようもない、という山ばかりでもない。ロープは使わないけどバランスを取るために手を使う登山のことをスクランブリングと呼びます。ここカナディアンロッキーではこのスクランブリングがひとつの分野になっていて、僕けっこうこれが好きなんです。パートナーがいなくてもちょっと緊張感を味わいながら頂上まで登れるので、一人のときはスクランブリングに限りますね。
バンフから少し北へ行ったところにあるPilot Mountainに行ってきました。ガイドブックによるとグレードはDifficult、標高差1500m。ハイウェイから良く見えるわりに結構険しい感じです。
バンフから車で20分にあるRedearth Creekの駐車場からスタート。1時間ほどトレイルを歩いて、木々の隙間から見える地形を読んで、適当に当たりをつけたら藪の中へ。最初で間違うとリカバリーが面倒なので慎重にルートファインディングして行きました。中間部はロックバンドを避けながらガレ場登り。そして最後はちょっと緊張感のある頂上岩壁の弱点を縫ったスクランブリング。樹林帯、ガレ場、岩とメリハリのあるルートでとても充実しました。
そして下降は西の谷へ。降りて行く斜面ではお花畑を見つけ、谷自体もとても静かで良い谷でした。濃く倒木の多い樹林帯のルートファインディングもなかなか良いものでした。
登頂ルートも下山ルートも常にルートファインディングが楽しめるナイスな山。今まで登ったロッキーのスクランブリングピークの中でもOne of the BESTじゃないでしょうか。
Member : Jiro
Time: Redearth Creek Parking Lot 08:00 / Summit 11:50 / Parking Lot 16:00
Photo information:
バンフから少し北へ行ったところにあるPilot Mountainに行ってきました。ガイドブックによるとグレードはDifficult、標高差1500m。ハイウェイから良く見えるわりに結構険しい感じです。
バンフから車で20分にあるRedearth Creekの駐車場からスタート。1時間ほどトレイルを歩いて、木々の隙間から見える地形を読んで、適当に当たりをつけたら藪の中へ。最初で間違うとリカバリーが面倒なので慎重にルートファインディングして行きました。中間部はロックバンドを避けながらガレ場登り。そして最後はちょっと緊張感のある頂上岩壁の弱点を縫ったスクランブリング。樹林帯、ガレ場、岩とメリハリのあるルートでとても充実しました。
そして下降は西の谷へ。降りて行く斜面ではお花畑を見つけ、谷自体もとても静かで良い谷でした。濃く倒木の多い樹林帯のルートファインディングもなかなか良いものでした。
登頂ルートも下山ルートも常にルートファインディングが楽しめるナイスな山。今まで登ったロッキーのスクランブリングピークの中でもOne of the BESTじゃないでしょうか。
Time: Redearth Creek Parking Lot 08:00 / Summit 11:50 / Parking Lot 16:00
Photo information:
Ricoh GR-Digital
木曜日, 8月 02, 2007
True Grid (10a) - East End of Rundle
本当に久しぶりのマルチピッチのロッククライミング。肩を故障したり、カナダに来るための準備などで1年以上この手のことをやっていませんでした。しかし、肩も全快し、先日カナダに来て初めて5.12のルートを登ることができたので、もう復帰です。
手始めにキャンモアの町からすぐのEast End OF Rundle(要するにランドル山の東の端にある岩場)、通称EEORにあるスポーツルートTrue Gridにトライしました。岩は石灰岩、グレードは5ピッチ全て10aという愉快なルート。登り始めは石灰岩のスラブに恐怖感を感じたけれど、しばらくすると慣れて大胆に動けるようになりました。やはりマルチピッチのクライミングは充実感ありました。次はもっと長いルートに行こう。
Member : Jiro, Rei
Equipment : Quickdraw-16, 60m Single Rope×2(1本でラッペル可)
Time: Start 16:10 / Top 19:35 / Parking Lot 20:45
Photo information:
手始めにキャンモアの町からすぐのEast End OF Rundle(要するにランドル山の東の端にある岩場)、通称EEORにあるスポーツルートTrue Gridにトライしました。岩は石灰岩、グレードは5ピッチ全て10aという愉快なルート。登り始めは石灰岩のスラブに恐怖感を感じたけれど、しばらくすると慣れて大胆に動けるようになりました。やはりマルチピッチのクライミングは充実感ありました。次はもっと長いルートに行こう。
Member : Jiro, Rei
Equipment : Quickdraw-16, 60m Single Rope×2(1本でラッペル可)
Time: Start 16:10 / Top 19:35 / Parking Lot 20:45
Photo information:
Ricoh GR-Digital
Cascade Mountain
バンフから見えるシンボル的な山のひとつ、カスケードマウンテン。毎日一回は見上げていたのでそろそろ登らないと。7月の仕事も終わったので行ってきました。
標高2998m。立山の剣岳と同じぐらいですね。日本の山はまだ隆起する可能性があるけど、こちらロッキーの山はとうの昔に隆起は終わり今はひたすら侵食が進み低く低くなって行くだけ。おしいけど3000mにはもうなれないわけです。
登山口はノーケイスキー場から。バンフから車で10分。近い。。
最初はひたすら樹林帯を歩きます。一度川に下りて、そこからは延々と続く大きなスイッチバック。蚊に追われるのでこの辺りはまったく立ち止まらずに2時間歩き通し。樹林帯を抜けてやっと休憩がとれました。今年の蚊はかなり最悪です。
一応スクランブリング(トレッキングとアルパインクライミングの中間、でもロープは使わない)ですが、しっかりとした踏み跡がありました。バンフからも良く見える頂上稜線を登り頂上へ。どこかで山火事でもあったのかちょっとスモーキーな風景でした。
標高2998m。立山の剣岳と同じぐらいですね。日本の山はまだ隆起する可能性があるけど、こちらロッキーの山はとうの昔に隆起は終わり今はひたすら侵食が進み低く低くなって行くだけ。おしいけど3000mにはもうなれないわけです。
登山口はノーケイスキー場から。バンフから車で10分。近い。。
最初はひたすら樹林帯を歩きます。一度川に下りて、そこからは延々と続く大きなスイッチバック。蚊に追われるのでこの辺りはまったく立ち止まらずに2時間歩き通し。樹林帯を抜けてやっと休憩がとれました。今年の蚊はかなり最悪です。
一応スクランブリング(トレッキングとアルパインクライミングの中間、でもロープは使わない)ですが、しっかりとした踏み跡がありました。バンフからも良く見える頂上稜線を登り頂上へ。どこかで山火事でもあったのかちょっとスモーキーな風景でした。
Time: Trailhead-Summit 3:00 / Summit - Trailhead 2:00
Photo information:Ricoh GR-Digital
日曜日, 7月 22, 2007
風
雪が溶けると同時に待ちきれないようにWestern Anemoneが元気に咲きだします。そして咲いたと思うとあっと言う間にふわふわの綿毛をつけた玉になります。綿毛が伸びるとちょっと長い毛が生えた頭そっくり。そろそろ標高の高いところでもWestern Anemoneの花は見れなくなりそう。かわりにふわふわ頭が風に揺れています。ギリシャ語のAnemosとは風という意味だそうです。いい名前ですね。
Photo information:
Nikon D200+Sigma 18-50mm F2.8 EX DC MACRO
暑く短いロッキーの7月
ご無沙汰しております。
6月下旬からトレッキングシーズンに突入し超多忙に過ごしていました。初めての仕事、そして初年度にも関わらず、まったく同じことなく色々なことに挑戦させてもらってます。
ひとつはAmiskwi Lodge(アミスキーロッジ)。Yoho国立公園の北西のボーダーを越えたところにあり、BC州のGoldenからダートを走ること約3時間ほどの場所に位置しています。このロッジに連泊しながら周辺を沢山歩きました。ロッジを貸しきってしまえば自分たち以外に周囲を歩いている人はいません。なんとも贅沢な山歩きです。ここではアシスタントガイドの他にヘッドシェフもやらせてもらい、日々料理にも励みました。
次はロッキーの聖地・Lake O'hara。3000m級の山々に囲まれた谷に美しい湖が点在し、浮世離れした景観が楽しめます。ここでもロッジに泊まりアシスタントガイド兼シェフをやらせてもらいました。ここの山小屋は他のトレッカーとシェアします。色々な出会いがあり、アミスキーとはまた一味違った面白みがありました。まわりのカナダ人に色々と食材を説明しながら料理したのは面白かった。去年カナダを転々としながらまめにキッチンで働いた経験が役にたちました。
そして今売り出し中のEsplanade。Goldenの北西にあるこの山域に入るにはヘリコプターを使うほかありません。とにかく道がないのですよ。だからヘリで入ってロッジに泊まると周囲には誰もいない、という素晴らしい状態になるんですね。ここでは3つのロッジを縦走しました。遅くまで残った雪がルートファインディングを面白くし、ロッジでは一緒に歩いて移動するコックさんがおいしい食事を出してくれました。あと毎晩のサウナ。そしてビール。嗚呼、最高です。
明日からバックパッキングのツアーに出掛けます。ツアーの後半は去年自分で行った場所だけど、前半は未知の山域。どんな風景が見れるのか楽しみです。
6月下旬からトレッキングシーズンに突入し超多忙に過ごしていました。初めての仕事、そして初年度にも関わらず、まったく同じことなく色々なことに挑戦させてもらってます。
ひとつはAmiskwi Lodge(アミスキーロッジ)。Yoho国立公園の北西のボーダーを越えたところにあり、BC州のGoldenからダートを走ること約3時間ほどの場所に位置しています。このロッジに連泊しながら周辺を沢山歩きました。ロッジを貸しきってしまえば自分たち以外に周囲を歩いている人はいません。なんとも贅沢な山歩きです。ここではアシスタントガイドの他にヘッドシェフもやらせてもらい、日々料理にも励みました。
次はロッキーの聖地・Lake O'hara。3000m級の山々に囲まれた谷に美しい湖が点在し、浮世離れした景観が楽しめます。ここでもロッジに泊まりアシスタントガイド兼シェフをやらせてもらいました。ここの山小屋は他のトレッカーとシェアします。色々な出会いがあり、アミスキーとはまた一味違った面白みがありました。まわりのカナダ人に色々と食材を説明しながら料理したのは面白かった。去年カナダを転々としながらまめにキッチンで働いた経験が役にたちました。
そして今売り出し中のEsplanade。Goldenの北西にあるこの山域に入るにはヘリコプターを使うほかありません。とにかく道がないのですよ。だからヘリで入ってロッジに泊まると周囲には誰もいない、という素晴らしい状態になるんですね。ここでは3つのロッジを縦走しました。遅くまで残った雪がルートファインディングを面白くし、ロッジでは一緒に歩いて移動するコックさんがおいしい食事を出してくれました。あと毎晩のサウナ。そしてビール。嗚呼、最高です。
明日からバックパッキングのツアーに出掛けます。ツアーの後半は去年自分で行った場所だけど、前半は未知の山域。どんな風景が見れるのか楽しみです。
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Nikon D200+AT-X 124 PRO DX
Nikon D200+AT-X 124 PRO DX
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