木曜日, 7月 31, 2008

Mt.Babel East Face, Ⅳ 5.11d 670m


Mt.Babel East Face

しばらく前の投稿 The main Objective of This Summer で書いた、去年からずっとトポを見ながらあーだこーだと考えていたルート、Mt.Babelの東壁を登ってきました。Moraine Lake から徒歩1時間ほどにある Consolation Lake という湖のそばに聳え立つ立派な壁で、Moraine Lake にいく途中の路肩からもよく見えます。目に入る度に気になっていたので、登ることができてすっきりしました。


6ピッチ目のフェースクライミング

そもそもの始まりは Fifty favorite climbs という本のなかで Mark Twight の Favorite Route として紹介されているのを目にしたときから。核心の11dを除けば、あとは5.10+以下のピッチが多く、行けば何とかなるかな、という気がしていて、あとは一緒に行くパートナーが現れるのを待つばかり。5月にスカハに一緒に行ったドイツ人のChristophにトポを見せ、下見で撮ってきた写真を送るとすぐにいい返事が返ってきた。あとはお互いの予定と天気の合致した日があればOK。数日前から天気をチェックしながら、電話で相談し、前日の夜の天気予報で翌日のGo Upが決定。7月は仕事ばかりしていて、全然クライミングどころではなかったけれど、それでも信頼できるパートナーと一緒でもあるし、なによりも久々のビッグルートに気持ちが高揚して、なんだか妙に自信があったり。とにかく楽しみで仕方がなかった。

細かいルートのことは下に書くとして、全体の印象から。

下部が傾斜の緩いクオーツァイトの壁に対して、上部は傾斜の強い(弱点以外は薄かぶり)石灰岩。Fifty FavoriteでMark Twightが”まるでVerdon(フランスの素晴らしい岩場)を登っているようだった、と述懐していたが、まぁそれはおかしな冗談で、岩はもろく、あるピッチのある場所ではほとんどのホールドが信用できない、という場面もあった。しかし、60mロープを常にぎりぎりまで伸ばして登っても12ピッチほどになり、そのスケールとストライキングで堂々たる風格のある壁は登るに値するものだと思う。おまけに下降もなかなかしょっぱく、ラッペル、クライムダウン、長い歩きありの3~4時間。最初から最後までアルパインクライミング感溢れる良いルートだった。毎週末こんなルートを登っていたら、すぐに落石にでも当たって死んでしまうかもしれないけど、夏の間、月に一回ぐらいはこんなクライミングをしたいものです。


いつもと違う風景 Mt.Temple と Tower of Babel

ルート詳細(ピッチ数はFifty Favoriteのトポを参照)


Mt.Temple East Ridge

朝4時にChristophをピックアップして、Moraine Lakeまで走る。そして5:15にパーキングを出発。Consolation Lakeまでは歩きなれた道。湖からはガレ場を横切り、いくつかの岩塔を回りこむように東壁の下に続くガレ場を詰める。朝日が当り始め辺りの山々が輝き始める。スタートは壁の右下にあるピラーの右側。雪が残っていてガリーまで行けないので、手前からダイレクトにスタートした。


Christoph on second pitch

1-3ピッチでピラーを登り壁とピラーのコルへ。ここまでは傾斜も緩く簡単。ただ浮石が多いので注意。


Christoph running up on sixth pitch

壁に移ると少し傾斜が出てきて6ピッチ目でプロテクションの取りづらいフェースの5.10+、プロテクションのない短いチムニーがあり、ドキドキする。ここまではクオーツァイトの壁。


バックパックを股につるしチムニーへ突入

6ピッチ目の終わりで壁を横断するガレたレッジに着き、ここから上は石灰岩の壁。明らかに傾斜が急になり、上を見上げるとヘッドウォールが覆いかぶさっているように見える。


Christoph on ninth pitch

8-10ピッチをChristophが一気にリードしたが、ここはテクニカルな5.10と泥で汚れた5.10+。泥に覆われたコーナーを荷物を背負ってレイバックし、最後に乾いた泥の上にマントルを返す、というとてもアルパインな感じ。しかし、Christophは泥を避けて登ったそうなので、必死で返した泥マントルは必要なかったかもしれない。


やさしくても脆いホールドが怖い

11ピッチ目はルートファインディングにやや手間取る。というのも下部は1ピッチ60mぐらいで表記されているのだけど、上部になるとどうやら1ピッチ40mか30mぐらいで書かれているようなのだ。なのでトラバースしなければいけない11ピッチ目をまだ10ピッチ目と勘違いし、そのまま直上しそうになった。登ってからこのままではヘッドウォールのど真ん中に突っ込んでしまうことに気づき、クライムダウン&トラバースで方向修正。


On the good ledge of eleventh pitch

ここからがこのルートの核心部。もろい急なフェースを上がり(12ピッチ)、短い傾斜したコーナーを回りこみ(13ピッチ)、そして11dと言われる薄かぶりのOffwidth(ちゅうと半端な幅の割れ目)を登る(14ピッチ)、5.10+のコーナー(15ピッチ)、そして5.7のフェースを経てトップアウト。


Christoph negociating on 14th pitch

13ピッチ目を僕がリードして、そのまま気づかずに11dと言われる核心部に突入してしまう。しかし、クライミング不足と荷物を持ったままだったのであえなくロープにぶら下がってしまった。そしてChristophが空身でトライ。さすがここ最近、バガブー、ワイオミング、ロッキーで登りまくっているだけあり、慎重にオンサイトしてくれた。しかもそのまま次のピッチも登ってしまった。やるな~。僕は荷物を担ぎ、エイド交じりでこの核心部を登る。エイド交じりとは言えかなり大変。相当疲れました。そして、最後の5.7を僕がリードして5:10にトップアウト。


Ten Peaks and Moraine Lake / Where should we go ?

壁を抜けると突然Ten PeaksとMoraine Lakeの谷が広がっていた。そして、黒い雲が近づき、雪のような雨がぱらつく。頂上はすぐそこのようだが、降りるルートがまったく分からないのですぐに下降を始める。


雪混じりの雨が降ってきた

北稜沿いに行こうとしたが、すぐに詰まってしまった。西側のガレ場を捜索するとラッペルの跡を発見。あとはトラバース、ラッペルを繰り返す。あとは概ね北稜沿いを進み、最後は稜線上をたどってTower of Babelとのコルに到着。ガレ場を駆け下りて8:45にMoraine Lakeのパーキングに到着。


On the way down to the parking

タイム:
5:10 パーキング出発
7:15 クライミングスタート
11:10 横断レッジに到着
17:10 トップアウト
20:45 パーキング到着

装備: 2 set of Camalots to no.3, 1 no.4, 1.5 set of Aliens to Red, 1 set of wired nuts, 2 60m ropes, lots of slings
その他に下降用にアイスアックスを1(雪が少なく使わなかった)、ハンマーとピトン(下降が心配な人は持っていく方がいいかも、ステーションはあるがボルト1本というのもあった、クライミング中は使用せず)

月曜日, 7月 21, 2008

写真日記 0720

初夏はカナディアンロッキーに咲く花が次々とその種類を変えて行きますが、次第に初夏から盛夏に移るにつれて、その変化も少しづつ緩やかになってきたようです。去年はあまりに仕事と身の周りのことで頭がいっぱいだったので、花を見ているようで見ていなかったかもしれない。今年は去年目に入らなかった花が見えてきました。


White Mountain Heather
Cassiope mertensiana
ツツジ科イワヒゲ属 (岩鬚の仲間)

この前、好きな花はナンだね?という話になり、友人はビーナススリッパーで、自分はホワイトマウンテンへザーだった。”ジローくん、渋いね” と言われた。まぁ渋いほうだとは思うけど、この花は見れば見るほどかわいらしくて美しい。咲いてるところではそこらじゅうにあるんだけど、それでもズームして眺めているとついつい引き込まれてしまう

写真は、去年購入しておいてなかなか出番がなかったマクロレンズ、 AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G (IF)で。やっぱ短焦点でしょ。

日曜日, 7月 20, 2008

EEOR, Geriatric 5.7

East End of Rundle。キャンモアとバンフの間に横たわる、ながーいランドル山の東の端っこ、という意味ですが、その端っこには手ごろなマルチピッチが色々あります。アプローチも30分ぐらいとお手軽で週末は結構賑わっている。寝坊をしてヤムナスカに行くのが遅くなってしまった僕とO.J.は、結局EEORに落ち着いたという次第。土曜日なので岩場はかなり賑やかで落石も少々あり。下降中にO.J.が落とした落石が50cmぐらいそばを掠めて行きました。当たったら結構まずいサイズ、軌道を読んで上手く避けることができて良かった。

ナンだカンだあり、取り付きをスタートしたのが11:00、終了点が15:00、ラッペル終了が16:00。

Geriatricはこの壁の初登ルートで弱点をついているのでややトラバースが多かった。でも、ルート取りは無理がなく、岩もそこそこ良く(ロッキースタンダードでは)、良質なルートでした。

すぐ隣のルートをロックガイドのトレーニングで一緒だったCorinaが登っていて、あーだこーだと近況報告しながら登りました。結構コンスタントに登ってトレーニングできているそうな。全然登れていない僕は、ちょっと焦ります。

天気も良く、のんびりとした良い休日でした。

金曜日, 7月 18, 2008

Tunnel Mountain, Goose Berry 5.8 7pitch

仕事がひと段落したので、ひと月振りにクライミングへ行って来ました。バンフの裏山、トンネルマウンテンのGoose Berryという簡単なルートへ。
アシスタントロックガイドのトレーニングが終わってから、まったく復習する機会がなく、記憶があいまいになってきている。これはまずい!ということでマルチピッチ慣れしていない、仕事仲間でユーロ帰りのイケメンガイド、リヨウを連れて、自分はガイドということで行って来ました。


On 5th Pitch  ビレイ中のリヨウ

まずはお約束でアプローチを間違える。駐車場からして間違えてました。もう一度車に戻って、正しい駐車場へ向かいそこからスタート。あとはとてもスムーズに進み、10:15 取り付き、14:30 最終ピッチ、 15:30 ラッペル終了。
普通はトレイルをハイクダウンらしいけど、ガイドとしてのラッペル練習のため懸垂で降りました。
ただラッペルのバリエーションを忘れていて、何種類も練習ができなかった。次回は毎回違うやり方で降りてみよう。

それにしてもリヨウは結構登れる。Goose Berryのあとに石灰岩スラブのいやらしいルートをちゃんと登っていた。一つは10dぐらいどスラブだったけど、わりとサクッと。今後が楽しみ。

ツアーの終わった日にジムで登って、次の日にクライミングに行くという強行スケジュールに極度に疲労してしまい、夕食食べながら寝てしまいました。これから数日間は久しぶりのお休みです。

水曜日, 7月 16, 2008

写真日記 0715

日本で山登りや岩登りをしている時は、植物には全然興味がなかった。
でも、最近はだんだん花の写真を撮るのが楽しくなってきた。ウツボグサなんぞはありふれた花なのだろうけど、花初心者の僕にしてみれば、かなりエキセントリックなデザインだったりするわけです。可憐な花もいいけれど、こんな形容しがたい花も良い。こちらでの名は”Selfheal”=”自然に治る”。先住民は傷薬として使っていたとか。


Selfheal
Prunella vulgaris

ミヤマウツボグサ

水曜日, 7月 09, 2008

写真日記 0708

Hoary Marmot :
ボウ川より北のアルパインエリアに棲息。成体の体長は72cm(尻尾は21cm)、体重は5.8kg。高く長い鳴き声で鳴き、別名”Whistler"とも呼ばれる。夏の間はアルパインエリアにある草、地衣類を食べて過ごし、冬の間は岩の隙間から大地に掘られた巣の中で冬眠をする。
カナディアンロッキーのガレ場を歩くとよく目にすることができ、日当たりの良い岩の上で雑巾のように寝そべる姿や、まるで冗談のようなボクシングを時折見せてくれる、とても愛嬌のあるリス科の動物。



Boxing Marmots near Helen Lake

念願であったマーモットのボクシングの撮影に成功!しかし、じっくり観察していると、どうも戦っているわけではなく、じゃれているだけのようにも見えた。何をしてもあまり本気でやっているようには見えない、とてもかわいいやつらです。


月曜日, 7月 07, 2008

写真日記 0707

カナダに暮らし始めて二回目の誕生日。妙に内容の濃かった一年が終わりました。バンフに住み、キャンモアに住み、初めてガイドの仕事をし、アメリカでクライミングトリップをし、ユーコンでオーロラを何度も見上げ、ロックガイドのトレーニングに参加し、瞬く間に一年が巡って行った。一年どころではなくて、もっと長く感じた一年。これからの一年も自分を忙しく保って、また長い一年だったと振り返りたい。


Morning dews on the leaf of fireweed


写真日記 0706

次々と夏の高山植物が咲き乱れるカナディアンロッキー。トレイルに寝転がり、息を止めて、ピントの山を探り、シャッターを切る。まとわりつく蚊どもには辟易するけれど、帰ってからのデジタル現像が楽しみな今日この頃。


Yellow Lady's Slipper
カラフトアツモリソウ
Cypripedium calceolus

火曜日, 7月 01, 2008

写真日記0630

写真日記というものを付けてみることにした。ただ文章を書くのが億劫なだけかもしれないけど。


Mt.Yamnuska East

火曜日, 6月 17, 2008

ACMG Guide Traing Rock ends

ハァ~。やっと終わりました。アシスタントロックガイド試験の為のプレトレーニングコース。前半はどんどん知識とハードスキルを詰め込まれ、しかも雨・雪・雹にたたられしんどかった。後半は天気もよくなり詰め込んだものを実践するステージ。これは面白くて楽だった。


Yamnuska Bluffでのレスキュープラクティス

大昔、クライミングを始めるときに一度だけICIのロッククライミング講習会に参加したのが唯一のクライミング講習会。それ以来は仲間や本から得た知識と経験からクライミングを覚えていったけれど、やはりオフィシャルにトレーニングされたインストラクターから、長い年月をかけて洗練されて組み立てられた技術を習うというのは、予想以上に素晴らしいものだった。クライミングのセイフティーシステムは隙があってはいけないし、かといって複雑すぎてもいけない、道具も最小限でないとならない等々の制約があるし、その技術はテストされていないといけない。コースはそれなりに高いし、これからまた試験の為に身銭を削ると思うとやや懐の寒い思いはするけれど、それに見合う内容だったと思う。

細かい技術については書かないけど、一番大きなテーマで一番難しいものは、

レクリエーショナルクライマーからガイドクライマーへの転換

という部分。

これは技術の問題でもあるし、意識の問題でもある。自分のための登攀には必要ないことかもしれないけれど、それでも自分がガイドである、と思って登るときに自分やパートナーの安全面は飛躍的に向上する。仕事のためだけではなくて自分のクライミングにも明らかに良い影響を及ぼすものだと思う。

  
University of Calgaryのクライミングジムでの講習

これは人並み以上に岩場や山で過ごす時間が長いガイド自身が長生きするためでもあるんだけどね。ぼくもFred Becky並みに80越えても山をふらふらしていたいので。


Yamnuskaの壁の中からカルガリー方面を望む

今年の夏は秋の試験に向けての特訓に時間を割かねばならないくなりそう。キャンモア周辺でも登っておいたほうがいいルートが10以上あるし、他にも登りたい山はたくさん。そして今年は責任の増したハイキングガイドの仕事もたくさんある。いつものことだけど忙しい夏になりそうです。


時にはクライアントになり壁から下ろされたり…


火曜日, 6月 10, 2008

ACMG Guide Traing Rock starts

6月はトレーニングの季節です。

Assistant Rock Guideの試験を受けるのに必須であるトレーニングコースが始まりました。実は小心者で始めてのことに対してはかなり怯える傾向のある自分です。なので、何事も始まるまではそわそわどきどきし過ぎてはたから見るとかなり面白いらしい。とりあえず今日コースが始まり、インストラクターや他の生徒と顔を合わし、雰囲気がある程度分かるとだいぶ気分が楽になりました。
朝7時から始まり、夕食のための時間を挟んで、夜のセッションが終わるのが20時半頃。こんな生活が一週間続きます。天気予報はあと3日間の雨を予想していますが、めげずに頑張ります。こういう正規トレーニングというものを受けるのは初めてなので基本的には楽しめるはず。

写真はトレーニング最後の方で使われる予定のMt.Yamnuska。今日はふもとの小さい岩場でプロテクションやらアンカーやらRope Configulationやらをやりました。そして雨でずぶ濡れ。今夜は早く寝よう。




土曜日, 6月 07, 2008

The main objective of this summer

天気の悪い日が続いています。

Lake Louiseへクライミングへ行くも、車で走っているうちに雨が降り始める。仕方ないのでツアーで行くトレイルの下見。しかし、本当の目的は今年の目標の一つである壁を見に行くこと。Moraine Lakeから徒歩1時間弱で目標の壁の下へ。




Mt. Babel East Face IV 5.10 A1

うーむ、でかい、そして威圧的。
まだまだか下降路に雪があるので、7月下旬あたりが丁度良いだろうか。




金曜日, 5月 30, 2008

Jasper

まだ本格的なシーズンの始まっていないJasperへ行ってきた。Banffよりも田舎で雄大な景色と美しい湖の点在するJasper。個人的にはBanffよりも好き。もっと冬が短くて、もっと岩場があれば住みたいのだけど。

駆け足でこの夏の仕事の下見。山の上の雪はまだまだ深そう。


Patricia Lakeから見たPyramid Mtn

Icefield Park Wayで見たBlack Bear

Mt.Yamnuska - Bottleneck 5.10a + Stir Crazy 5.10bR

ほぼ一年ぶりのYam。とはいえまだ二回目。近所の壁なので今年はもっと登りたい。


Bottleneck Direct 1p 5.10a

今回はやさしめルートでBottleneck Direct 5.10a 300m。1pだけ5.10aであとはやさしい。しかし途中でルートファインディングを間違えて上部ヴァリエーションのStir Crazyに入ってしまった。Stir Crazyはぼろぼろの5.9(感覚的には*Rか*X、ルート取りを間違えたかも…)、ややぼろい5.10aRのハンドからワイドのクラック、5.10bRのチムニー。パートナーは掴んだホールドが壊れてぽんぽん落ちていた。
5.9(RorX)を登っているときは久しぶりに登るか降りるかの選択を迫られた。どうせ登るならもたもたしないでもっと早く決心できればいいのにな。しかし、落ちたらぼくの夏は終わっていただろうな。

9時半取り付きでトップアウトが19時。難しいルートファインディングともろい岩にYamの洗礼を受けた一日だった。

トラバースセクションなどであまり経験のないパートナーをいかに安全に登らせるか、など難しいところが多々あった。自分も残りギアもいっぱいいっぱいの時などは特に。もうちょっと冷静にやらないと。

*RはRun out、プロテクションが限られ落ちたら落下距離が長くなる
*Xはプロテクションが取れない、もしくは取れてもあまり信用できず、落ちたら怪我するか死んでもおかしくない、という意味

日曜日, 5月 11, 2008

Skaha から戻る

Okanaganの岩場Skahaから戻りました。前半、後半それぞれのパートナー(Christoph, Kazue Thanks!)に恵まれなかなか愉快なクライミングツアー。最終日は天候が悪く一日早く帰ってくることになり、結局9日間のトリップとなりました。

Skahaの岩場
BC州、OkanaganにあるPentictonが最寄の街。Okanaganの温暖な気候のため春の比較的早い時期からクライミングが可能。特に春の訪れの遅いアルバータ(Banff,Canmore,Calgary周辺)から来る人が多いようだった。キャンプ場でCanmoreの人にやたらと会う。
岩質は花崗岩のように見えるけど変成岩。傾斜の強い壁は少なく、薄かぶりから垂壁、スラブが多い。しかし、ガイドブックの分類では岩場が30以上あり、ルート数も800ぐらいあるので被ったルートを探すのもさほど難しくはない。初心者が楽しめる岩場から上級者が打ち込める岩場までバラエティーに富んでいる。30mを越えるルートもあるので70mロープがベター。グレーディングはやや甘め。トポにも特に5.10あたりがグレードのインフレーションを起こしていると書いてある。しかし12台でも甘めな気がしなくもない。

泊まる
Pentictonには数多くのキャンプ場があるがクライマーが泊まるのは岩場からSkaha Lakeを挟んだ反対側にあるBanBury Green Campsite (Low Season:$7 /person, High Season $25/Site)。いつでも無料で使えるホットシャワー、ファイヤーピット、電源完備で道路から離れているので静かで居心地の良い湖畔のキャンプ場。

レスト日
Penticton周辺のワイナリーを巡ったり、街をぶらついたりしていました。もっともお薦めスポットは町の中心部のMain Streetにある古書店 Book's n' Things。そこらへんの普通の本屋では太刀打ちできない品揃えで、しかもDVDのレンタルもしています。個人的にはDVDが映画監督順に並べられているラックがあったのがかなりGOOD。インターネットはLibraryかYorkton StreetとSkaha Lake Roadの交差点近くにある喫茶店で。

今回はおろかなことにカメラのバッテリーを忘れたので自分で撮った写真は無し。パートナーのChristophが撮った写真を貰ったらアップします。

今回訪れた岩場と登ったルート

・Fortress 
駐車場から最初の岩場。やさしめルートから中級まで。スラブから垂壁。
Plum Line 5.9 ☆☆☆
Storming the Rampart 5.10b ☆☆
Spoilsport 5.10d ☆☆

・Doctors Wall 
長く、質の良いルートの揃った岩場。暑い日は陰る午後から行くのがお薦め。今回最も気に入った岩場。


Jiro on Building a Mystery 5.12a
Doctors Wall By Kazue


Doctor Crow 5.10c ☆☆
Naturopath 5.11a ☆☆☆
Grin and Bear It 5.11b ☆☆
Doctor Megatrip 5.11d ☆☆☆
The Spell 5.12a ☆☆☆
Salvation 5.12b ☆☆☆
Building a Mystery 5.12a ☆☆

・Great Wihte Wall
垂直から薄かぶりの高難度ルート密集地帯。長いルートが多くロープの長さ注意。
Wings Of Desire 5.11b ☆☆

・Maternal Wall
Doctors Wallから近くパーミングホールドの多い岩場。面白い。グレーディング特に甘め。
My Mother Loves Me 5.11b ☆☆
The Last Banana 5.12a ☆☆☆ トポの表紙写真のルート

・The Wave
こじんまりとしているけど特に被った岩場。一本しか触ってないけどかなり良い。Fortressから近く、取り付きは日当たりが良く岩自体は日陰になるという寒い日も暑い日も登れる岩場。
Not Fade Away 5.12a ☆☆ 登れなかったけど面白かったので…

・Morning Glory
朝からガンガンに日が当たる岩場。高さはないが横幅があり、色々なルートがある。やや遠い反面混むこともなく静かに過ごせるお気に入りの場所。
Flight Stage 5.12c ☆☆☆  今回最も感動したルート。短いけどムーブ、シークエンス共にエクセレント。
'Spro Dog 'Spro 5.12a ☆☆
Being There 5.11b ☆☆
Flying Flower 5.9 ☆☆ Tradを練習するにはもってこいのルート。

他にも行きたいエリアはあったけど正味7日のクライミングではこれぐらいが限界でした。次回行くならThe Wave, The Belfy, Great White Wall, Morning Glory, The Euphoriumが候補。12台を登る人ならかなり楽しめるエリアです。

金曜日, 5月 02, 2008

Skahaへ

これからSkaha(スカハ)というところへ行ってきます。オカナガンという比較的温かいところで10日間のクライミングトリップ。報告はまた後ほど。

火曜日, 4月 29, 2008

今年の初岩 -Couger Creek-

いちいちスポーツクライミングに行ったことをブログに上げるのもナンですが、今年初の外でのクライミングということで。

ここロッキーはまだ雪が降ったりするのでこの時期は登れたり登れなかったりです。昨日(04/27)は気温も15℃ぐらいまで上がり日向では快適なクライミングができました。Couger Creekはキャンモアの裏庭的岩場。陽気に誘われてハイカーやクライマー(約12人)が繰り出していました。登ったのは

10a
10c * 2
11a * 2
11b

石灰岩スラブが多く、ジムでのトレーニングがいかに特殊なものかを実感。パキった薬指が握り方によってはまだ痛むことが判明。気をつけないと。ティックを3匹抹殺しました。

日曜日, 4月 27, 2008

クライミングシューズのリソールに挑戦!

友人からFivetenのリソールキットをもらったので、初めてクライミングシューズのリソール(ソールは張替え)に挑戦してみました。日本ではバーチリソールにいつもリソールをしてもらっていたのですが、キャンモア周辺ではハイアマチュアっぽい人がやっているところしか見つからなかったので、とりあえず自分でやってみました。

1. 古いソールを剥がす
ソールを留めている接着剤を弱める為にコンロにかざして温める。電熱器がない場合はドライヤーなどでやると良いらしいです。十分に温まったらカッターで少し切目を入れてペンチで引っぺがす!結構力が要ります。この行程がリソールで一番難しいかもしれない。なぜならソールとミッドソール(薄いゴム)ががっちりと接着されているのミッドソールまで剥がれてしまうから。ぼくは見事にミッドソールごといってしまいました。失敗。



2. 新しいソールを貼る準備
ミッドソールがなくなってしまったけど、かまわず続行。駄目になってもいいシューズなので気にしない。シューズの縁は新しくつけるソールがしっかりとつくように角を出したほうがいいようです。ぼくは古いソールを剥がす前に角出しできるように少しだけシューズ側にソールが残るように切り目を入れときました(取説によるとAquasealで角を作ると書いてあるけど、Aquasealのどの製品のことなのかが不明)。次に大まかに形を切り出しておいた新しいソールとシューズ側にまんべんなく接着剤を塗る。うす塗りで特に縁部分はムラのないように。塗り終わったら1時間ほど放置して接着剤を完全に乾かします。




3.ソールの接着



さて接着剤が完全に乾いたらいよいよ接着。貼りやすいようにシューズに新聞紙などをギュウギュウに詰めて形を整える。砂の入った袋を詰めるのもいいらしい。乾いた接着剤を再度アクティベイトさせるために電熱器もしくはドライヤーで温める。接着剤を焦がさないように注意。そしてソールの土踏まず側から貼ってゆく。くっついたらさらに圧着させるためにハンマーでがんがん叩きます。踵でぐりぐり踏んでもいいけど、くれぐれもソールがずれないようにご注意を。接着には時間が掛かるのでその間はずっと圧をかけたいところ。機材があればいいのだけど、ない人のためのテクニックが取説に載ってます。



簡単ですね。車に踏ませてるだけです。


4. 仕上げ 
車に踏ませること約1時間。取り出すと煎餅のようになっていました。あとは注意深く縁を切り出してゆくだけ。新しいシューズを参考にしましょう。



仕事が雑なのですぐにはがれてくるかな、と思っていたけど、とりあえず使えています。妙に滑るな、と思ってジムの人に聞いてみたら、どうやら最初はサンディングして細かい溝を深めに出しておくと良いらしい。でもサンダーとかもっていないのでとりあえずこのまま使います。数時間使っていたら馴染んできたのか滑らなくなりました。



細かい部分で職人的なテクが必要だけど、"必要最低限剥がれてもしょうがない"程度の仕上げでよければ素人でも十分できる作業です。でもくれぐれも最初は失っても惜しくない靴でやりましょうね。

金曜日, 4月 25, 2008

中古車の買い方‐アルバータ州の場合‐


以前乗っていた車が工事現場の重量級の車両に突っ込まれ廃車になってから約半年。やっと車を買うことができました。このあたりで車のない生活を送るのは非常にしんどいのでとりあえずひと安心です。

アルバータ州における中古車の買い方を紹介してみます。買い方というか自分がこう買ったというだけの話ですが。

1.予算
まずは予算設定。季節労働者たるものまとまったお金が入ったらすぐに使ってしまうのが良い。しかし、次の仕事が始まるまでに使うであろう予算を取っておくことを忘れずに。今年はACMG(カナダ山岳ガイド協会)のロッククライミングガイドの資格に3000ドル以上投資する予定。これはでかい。
カナダに来たばかりの人は保険が馬鹿に高くなるのでそれも考慮したほうが良い。日本で車の保険を払ってきた人は必ず日本の保険会社からその記録を取り寄せること。

2.ディーラーで買うか VS 個人売買で買うか
ディーラー購入の利点は、自分のほしい車種を探しやすい、購入前のメンテ済み(ディーラーによるが)、何となく安心、など。
個人売買の利点は、相場が若干安い、稀にあるお買い得品、GSTを払わなくてよいなど

ディーラーに関しては二種類あるのでご注意を。メーカーがバックについている正規ディーラーのほかに個人でやっている町ディーラーがある。正規ディーラーのセールスパーソンは町ディーラーのことをDirty Lotと呼んでいた。良いビジネスをしているところももちろんあるだろうが、基本的に町ディーラーで買うのは個人売買に近いと思ったほうが良いかもしれない。いくつか回った町ディーラーではメンテナンスの内容が不明瞭だったり、ただのSafty Inspectionだけだったりと個人売買で買うのと大して変わらないものだった。

3.車を探す
Auto Traderという便利なサイトを利用しました。ディーラー、個人売買、両方とも載っており車種、予算、エリアなどで検索可能。
ぼくはディーラー購入を選んだのでAutoTraderを利用してカルガリーのディーラーを当る。希望車種と予算の折り合いなどでかなり右往左往してしまい、小型RV→ミニバン→ミドルサイズセダンと遍歴し、予算も$7,000→$10,000→$6,000→$8,000と変化。優柔不断を絵に描いたような数週間であった。

4.試乗
気になる車を発見したらまずは電話でディーラーに問い合わせ。ここキャンモアからカルガリーまで1時間掛るのでできるだけ多く試乗できるよう予定を組む。とは言えぼくの場合なかなかうまくいかず結局試乗のために4回カルガリーへ行った。
試乗した車は、Mazda MPV, Chevrolet Tracker, Chrysler Sebring, Hyundai Sonata, Toyota Sentra, Oldsmobile Alero, Hyundai Elantra。ミッドサイズセダンに決めてから色々乗ってみたが車というのは同じクラスのものでも全然乗り味が違うものだなぁ、と妙に感心した。乗り比べはとても楽しい。

5. 車のチェック
一番気になるのは車のチェック。車の知識に乏しい人は正規ディーラーできっちりとメンテされたもの、もしくは買う前に自分で車をメカニックに見てもらう(チェック項目によるが$100ぐらいから)など対策を講ずるべし。高い買い物ですから。
 ぼくが買ったのはHyundaiのElantraという車。クライミングトリップに便利なようハッチバック仕様を探した。正規ディーラーで買ったけど決め手はディーラーで行われたメンテナンスおよび修理。新品のタイヤ、新品のブレーキとローター、オイル系はすべて交換済み、その他細かい修理などで$2000以上の修理・メンテがなされていた。町ディーラーではここまでケアしているところはなかったので、こういうところに正規ディーラーを選ぶ理由があるかな。

6.支払い
購入を決めたら支払い。ディーラー購入では$2500ぐらいまで手数料なしでクレジットカードが使えるようだ。マイルなど貯めているときはなるべくカードで払いたいところ。ぼくは$2500をカード残りをBank Draftで払った。ディーラー購入なので手数料、GSTが上乗せされる。アルバータの消費税はGSTのみの5%なのでこういうときは本当に助かる。友人は強引にPersonal Chequeで$20000ドル以上の車を買ったらしいので交渉によっては支払オプションは変わるみたい。

7.保険とナンバープレート
購入するとまずはBill Of Sallという購入証明みたいなものが手に入るのでそれをもって近所の保険会社へ。自宅のそばでもいいし、ディーラーのそばでもいい。保険会社(正確には保険ブローカー)では見積もりを作ってくれるのでいくつか回って安いところを探すこともできる。火災保険などと組み合わせると安くなる。保険を買ったら証書をもって車の登録をしてナンバープレートを買う。登録は町の登録所でもできるしAMAなどが代行もしている。

8.完了
ナンバープレートを持ってディーラーへ車を取りにゆく。

約3週間の長い買い物でした。毎回カルガリーまで行くのに車を出してくれたO.J.ちゃんありがとう。
頼むから末長く走ってほしいもんです。




Hyundai Elantra GT 2002


水曜日, 4月 23, 2008

引きこもりがちな日々

先週末からぐっと冷え込み、周辺の山々はまた冬の装いとなりました。
数日前に行ったSunshineスキー場は楽しかった。やや重く深い雪に3年前に居候していた栂池高原を思い出した。

パキった指はその後順調に回復してきて、今は加減しながらかなり登れるようになった。しかし、登り始めると治りが遅くなりなかなか最後の一段階が越えられない。治りそうで治らないという状況。もうちょっと加減して登らないと。しかし、身体能力は戻ってきているのでそろそろショートクライミングトリップも可能だろう。そろそろスカハに行こうと思う。



最近粗末なものばかり食べていたら体重が70kgをきってしまったので、昨日はしっかりと料理。
大量のガルバンゾを煮て、豆カレーとフムスを作る。しかし、適当に作ったフムスは失敗。途中で計画を変更しひき肉と混ぜてガルバンゾハンバーグを作ってみた。沢山作った。しかしルームメイトがいないのでしばらく同じものを食べ続けることになりそう。

ルームメイトが日本に一時帰国中。カナダでの初めての一人暮らし。読書に料理にクライミング。引きこもるのがなんともいえなく快感な今日この頃。

火曜日, 4月 15, 2008

Grotto Mountain

今年初のスクランブリングに行ってきました。今年の目標はスクランブルピーク20座! 夏は仕事で忙しいので今年は早めに登り始める作戦です。


Grotto Mountain
左の樹林帯を雪の付いた稜線まで上がり、
そこから稜線沿いに右のピークへ

Grotto Mountainはキャンモアの裏山的存在の山。ぼくの家の窓から見える山でもあり、朝日がその山の向こうから昇ってくるので毎日一度は目にしています。標高は2706m トレイルヘッドの標高が1460mなので標高差約1250m。スクランブリングのガイドブックによるとグレードはEasy~Moderate。雪が付いてるので少し歩きづらいところがあったけれど普通に歩いて登れる山でした。トレイルヘッドを12:30に出発、稜線に着いたのが15:10。頂上が16:20。去年の11月に登ったLas VegasのMt.Wilson以来の頂上だったのですこぶる疲れました。でもやっぱり頂上に登るのが一番です。

頂上は良かったのですがもうすでにティックがかなり活発に活動していました。ダニの一種なんですが問題はRocky Mountain Spotted Feverという厄介な病気を媒介するんですよね。これってほっとくと死んでしまう病気なのです。

歩いているときに服の上を張っている奴を二匹。家のなかで這っているのを二匹。そして髪の毛の中からつぶしたのを一匹発見。もしかしたら頭を噛まれていたかもしれない。噛んだ奴の頭とかが皮膚に残っている形跡はなさそうなのでしばらく様子を見てみます。本当に要注意です。感染すると寒気、間接の痛み、熱、吐き気などなど大変なことになるみたい。

本日の写真は白黒にしてみました。


Mt.Lady Macdonald


The Three Sisters


Mount Lougheed



月曜日, 4月 07, 2008

パキった薬指とレンズテスト 

更新が滞ってました。仕事していないのに何かと忙しくて。。

最近は家とサンシャインスキー場とクライミングジム・Visionをぐるぐると巡回していました。あと車を買うためにカルガリーに行くことすでに4回。まだ手元に車は来ていません。優柔不断ぶりを発揮してなかなか決まらない。

しかし昨日そんな単純な生活にヒビが...。

クライミング中に右手の薬指をパキってしまいました。クライミング用語になじみがない人はパキるといってもなんのことやら、でしょうから少し説明をば。簡単に言うと瞬間的な負荷に耐えられず指の腱が断裂することです(多分)。怪我の瞬間にパキッという音がするのでパキると言うのでしょう。ひどいときは周りにいる人に聞こえるほどの音がでるそうです。ぼくの場合はぼくだけに聞こえるぐらいのミシっという音でした。2Lの牛乳パックが持てなくなってしまいました。おそらく全治3週間から4週間。上手く直さないと痛みが慢性化するかも。

というわけでしばしクライミングは強制的に休憩。下半身を動かそうと思い裏山Lady Macの途中まで登り新しく買ったレンズの試し撮りをしてきました。レンズはAF-S NIKKOR 70-300mm 1:4.5-5.6。

Big Sisters


Little Sisters


Grotto Mountainのわき腹

暗くて安い手振れ補正の付いたレンズの割りには、まあまあ写るほうでしょうか。まあ写りを求めているわけではなく、サイズ的に無理なく山に持っていける望遠レンズを探していたので写りに関してはまあまあで良しとしないといけないんでしょうね。ハイキングやらクライミングやらぶんぶん振り回せるでしょう。それがこのレンズの正しい使い方なはず!

火曜日, 3月 25, 2008

クライミング再開

 

 ホワイトホースでの冬の仕事を終え(まだ支店長やオフィススタッフは引き続き働いていますが)、ベースキャンプのキャンモアへ戻ってきました。このロッキーの町に帰ってきたということは、クライミング再開ということです。車の購入やワークビサの申請、その他色々なやるべきことはありますが、とりあえずクライミングです。ということですでに何回かクライミングジムへ足を運んでいます。
 
 しかし、急に打ち込みすぎたのか、ただ運が悪いのか、それとも自分のせいなのか分かりませんがいきなり首を痛めました。自分では首捻挫と呼んでいる一年に一回はやってしまう症状です。3,4日で大抵はなおるのですが痛いのが首なだけに生活全体に影響があり結構憂鬱です。腰も痛いし、首も痛いしなんだか身体がおかしい今日この頃。ジムのホールドに触るのも3ヶ月ぶりなので指があっという間にぼろくなりました。大して難しい課題はやっていないのにこの有様。ちと先行きが不安です。





土曜日, 3月 15, 2008

行方知れずの青年






お客さんをホテルへ案内する仕事をしている。

色々なお客さんがいる。
そのなかでも少し前に案内した青年はちょっと変っていた。
よれたジーンズに北緯60度の街に似つかわしくないよれたジャンパー。
旅をしているようだけどあまり目的もなく、
会話もはっきり言ってあまり面白くない。
コミュニケーションが上手くなく、
自分自身のこともオーガナイズできていなくて、
しかも時間にルーズ。

少し面倒だな、と思った。

数日後、そんな彼を今度は反対に郊外のホテルから街へと送った。

相変わらず予定も目的もなく、
ただ南へ向かう、それだけが決まっているようだ。
何度も”何がしたいの?”という質問が喉まで出掛かった。
しかし、その質問はしてはいけないような気がした。

そんな青年を助手席に乗せて運転していると、
なんだか昔の自分を乗せているような気がしてきたからだ。
目的はなく、希望は少なめ、
それでいて、とにかくどこか別の場所へ行きたくて、
でも行ってみたら何か違っている。
そんなことの連続。
幻滅して、何に幻滅しているかと考えてみたら、
結局また自分自身に幻滅していることに気づく。
そしてまた別の場所へ。
そんな悪循環。

”何がしたいの?”

怖い言葉だ。
自分で”何がしたいのか分からない”というのは平気でも、
人から”何がしたいの?”と聞かれるのは怖かった。
だから何となくそれは言ってはいけないような気がした。

そんな青年に何かしっくりくる言葉をかけようと思った。
ぼくにはにはそういう言葉を掛けてくれた人たちがいて、
時に救われるような言葉もあったから。

でも、結局街につくまでに彼の役に立ちそうな言葉は見つからなかった。
だからとりあえず笑顔で青年を見送った。
そうすると彼も笑顔を返してくれた。
頼りない笑顔だった。
壊れたバックパックは重く、
やぶれたジーンズはあまりに寒い。

言葉ひとつ見つからない頼りない大人である自分。
そして、雑踏に消えた頼りない青年。

雑踏に消えた彼の行方はもう分からない。
そして、自分の行方もまた分からないことに気づいた。

金曜日, 3月 07, 2008

No Title



"What matters in life is not what happens to you
but what you remember and how you remember it."

Gabriel García Márquez


写真の数ある特殊な力に、記憶の再構成、というものがある。

記録され四角く切り取られた風景が、もともと持っている意味を失い、時間からも、写し取られている事象からも独立して、まるで歴史から取り残されたように宙に浮かびあがっているように見える。
自分の人生のひとコマなのに、それは他人の人生のようにも見える。他人の人生どころかまるで誰かが作り出した虚構ようでもある。撮影者からも被写体からも切り離され、自由で、独立している。

いいな、と思える写真。

切り離され、意味を失い、完全に再構成され、この世のものではなくなったもの。そんな写真あまり見たことないけど。でもたまに目にすると何ヶ月も心の隅に居座り続ける。とても地味で、強力で、独立した、幽霊のような写真。

そんな写真が撮りたい。






日曜日, 2月 24, 2008

No Title





岩と語り合うことは
自分を岩に合わせること
重力とその大きさ
その存在感ゆえに
ささやかな自分に気づくこと

登り始めるまであと20日。

火曜日, 2月 19, 2008

レンズを買った




ある日のタキーニ温泉


D200でISO640、シャッタースピード20秒。レンズはTokinaの12-24mmF4。
やはりD200はノイズ多し。オーロラを撮るならやはりD3(00)を買うべきでしょうか。
ってそんな予算は当分捻出できそうにないですよ。
視力矯正したいし、スキーも買いたいし。優先順位は低めです。

場所によりますが特別に開けている場所でなければ広角レンズではなく、明るい大口径標準レンズのほうが良さそう。一段レンズが明るければシャッタースピード10秒。もしF2.8 なら5秒に短縮できると思うとその差は甚大。なぜならオーロラは数秒でその姿を劇的に変えるから。オーロラのカーテンをシャープに捕らえるならやはり5秒以下ぐらいでないと。


オーロラを撮るわけではないけれどレンズを購入にました。



なぜ今更このレンズ?VRも付いていないし、最近出たレンズでもないし、昨今のレンズと比べるとズーム域も短いし。。。

確かにDXレンズを買えば一本もって行けば山で大抵のものを撮れるレンズはあります。VR18-200mmとか。でもいつになるか分からないけどやはりいつかはフルサイズに移行したい。そのときのためにちょっとDXレンズは控えようかと思いました。あとやっぱりF2.8という明るさは外せない。24-70mmF2.8という20万ほどするレンズは予算的に論外。おそらくアルパインクライミングしながらの取り回しにも問題あり。と、消去法で絞っていったらこのレンズが残ったわけです。値段も手ごろだし、便利なことにマクロモードも付いている。きっと使っていれば常用として馴染んでくれることでしょう。まぁ肝心なのは写りなので届いてからのお楽しみです。

金曜日, 2月 15, 2008

No Tiltle




寝起きに
自分が生きた痕跡をみた
いつもと同じ朝食を食べた



火曜日, 2月 12, 2008

太陽からの風 大気圏で大暴れ

オーロラを見に行くときはあてずっぽでは駄目です。
データですよ。大切なのは。

よく見ているオーロラ予報のページが昨日はこんな感じでした。



10段階中の10…キテます。
Whitehorseがすっぽりとオーロラベルトのなかです。

そして、その夜は賑やかな空となりました。
空全体が光り、光りが波のように駆け巡りました。

某オーロラ写真家曰く、
今シーズン最良の夜だったとか。
いいものが見れました。



タキーニ温泉でのひとコマ

木曜日, 2月 07, 2008

ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語

最近読んだ本の紹介です。




『ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語』 
スティーヴン・ジェイ グールド 著


カナディアンロッキーヨーホー国立公園にあるバージェス頁岩を中心に繰り広げられた科学者たちの研究、誤解、あらたな発見を描いた作品。
バージェス頁岩でのカンブリア紀(5億7000万年前から5億年まえごろまで)の化石の大量発見。そして、そこから新しい進化の形態が導き出されます。しかし、その過程は多くの誤解や進化という概念に人間が持つ強い先入観に阻まれ、一筋縄ではいかなかったようです。そんなバージェス史を洗い直し、いかに誤解が生まれ、いかに科学という客観性に富んだ活動が社会的、宗教的な先入観に彩られているかを交えながら、奇妙な生物たちが明かす進化の新しい形態を饒舌ともいえる筆致で描いた大作。
進化論の語る進化が絶え間ない改良と文字通りの”進化”だと思っている方は一読するのを薦めます。古生物学としての解説はかなり細部に渡り隅々まで理解するのは困難ですが、それでもグールドの語るダーウィンの進化論の核心部が頭の中で木霊するほどすり込まれました。

火曜日, 2月 05, 2008

No Title





意図とか偶然とか
そんなもの
結局は同じなのだ



金曜日, 2月 01, 2008

マイナス48



ユーコンの寒さはまだまだ続きます。今日の朝はマイナス48℃。うっかりブロックヒーターに接続するコンセントのスイッチを入れ忘れてしまい、車のオイルが固まってしまいました。もちろん動かないので放置。いつも家から車出勤している同居人の支店長は久しぶりにオフィスまで歩いていった模様。飛行機も飛ばず僕の仕事もないのでテクテクあるいてトレーニングジムへ。顔面が痛かった。

水曜日, 1月 30, 2008

マイナス45



明け方のユーコン河
凍った水面の割れ目から湯気が立っていた

しばらく寒い日が続いていたここホワイトホースですが、今夜はとうとうマイナス45度になってしまいました。そして、今夜着くはずだった飛行機も予想通り欠航。乗ってくるはずだったお客さんもヴァンクーバーで足止めです。車のエンジンをかけるとしばらくブーンと唸り声をあげとてもマシンに良くない感じで、町を歩く人々もゲリラのように皆顔を隠して歩いています。髭剃りたてで顔を露出して歩いていたら刺すように痛く、10分後には感覚が鈍くなってしまいました。ちなみに、金属のメガネをかけていると鼻の部分が痛くなるのでプラスチックのメガネをかけてます。まだしばらくはこんな気温が続きそうなホワイトホース。天気がいいのはいいけれど、ちょっと身体には悪そうです。

そういえば自己最低気温記録更新しました。これはちょっと嬉しい。


土曜日, 1月 26, 2008

象徴としてのMt.Logan

イベントの少ない1月のホワイトホース。そんなんですがたまたま新聞に載っていた”Mt.Loganの集い”をボスが発見してきてくれたので行ってきました。開催場所はよく市内観光で訪れる The Yukon Beringia Interpretive Centreです。空港のそばにあるマンモスがそばを歩いているあの建物です(ってみんな知らないですよね)。

夕方6時、センターについてみるとそこそこの人が集まっています。みなすでに軽食を食べながら歓談しています。僕らは、そもそもMt.Loganのなんの集まりなのか分からないのでとりあえず人を観察しながら待っていました。やがてシアターに全員が入り司会が話し始めました。やっとここで何のための催しなのか分かりました。要はMt.Loganとそれを取り巻く先住民、登山、科学を一括して扱ったウェブサイトの完成披露会だったんですね。



Mt.Loganはカナダの最高峰。標高5959m。それぐらいしかぼくは知りませんが、このサイトでは”カナダ最高峰Mt.Logan”はいろんなものの象徴として扱われています。先住民の暮らす場所として、登山家の目指すものとして、そして氷河や気候変動、造山活動、侵食の観察の場としてMt. Loganとその周囲の環境が扱われています。

そんなサイトなので関わっている人々も多岐に渡ります。先住民の古老、氷河の氷から気候変動を研究した学者、2007年に登頂を果たした登山家などの話があり、国立公園関係者、ユーコンの観光局のお偉いさんなどの挨拶もありました。

色々と細かい情報で知らなかったことなどもあり、サイトを熟読せねばなぁ、と思いました。ただそれ以上に関心したことは、幅広い分野を一同に集めてそれでいてまとまりを感じさせていること。そして、そのまとまりを作っているのが11のピークを持ち、すぐそばに極圏外では最大の氷床をもつ巨大なMt. Loganという”山”であるということでした。


登山という情熱
科学という観察
暮らしという知恵


山が包み込む要素は限りなく深いようです。

いつかMt.Loganに登山というジャンルから取り組んでみたいです。暮らしている国の最高峰。そこに立ちたいというのは自然な欲求ですよね。とはいえ高緯度にある高峰。サイトにはKing Colという鞍部に設置された装置から送られてくる気温が常にアップされているのですが、だいたい-30度ぐらいでWindchill(体感温度)に至っては-60度!冬のローガンなんか登った日には新聞に載ること間違いなしですな。誰か夏に登りに行きたい人いませんか?すっかり行く気になってきました。

月曜日, 1月 14, 2008

骨のこと



クライミングしていないとあまり書くことがないのですが、昨年末のちょっとした骨がらみの出来事について。

一昨年に壊れた腓骨をねじとプレートで固定して、それを再度手術をして外したのが去年の10月。11月にクライミングトリップを無事終え、12月に仕事でユーコンに来たのですが、こちらで防寒ブーツを履いているときに必要以上に傷口が擦れたのか、ある日急に化膿してしまいました。穴の開いている骨に感染してはかなりの一大事。仕事の合間に病院直行し抗生物質を緊急投与。翌日も通院して点滴で抗生物質を流し込み、一応事なきを得ました。クライミングトリップ中はかなり神経を使って消毒をしていましたが、こちらに来てからは結構いい加減にしてました。油断しているとこうなる、という見本のような出来事でした。あと自分はこの手の感染に弱いのではないかという気が…。同じ箇所を3年前には破傷風にやられているし。衛生管理には気を使わないとだめなのでしょう。
そして上の写真はそのとき念のために撮ったレントゲン写真。医者がCD-Rに焼いてくれました。踝のあたりがいまだにイビツでねじの穴もまだまだ。よくクライミングしまくっていたなぁ~、と妙に感心した次第。

木曜日, 1月 10, 2008

お知らせ 新・ヤムナスカマウンテンツアーズ

ぼくの所属するハイキング会社・YMT(ヤムナスカマウンテンツアーズ)のサイトが新装開店しましたのでお知らせです。写真をふんだんに使い、情報量を増やし、かつ読みやすく理解しやすいページになりました。登れるウェブデザイナー・タイチ氏のデザインにヤムのガイド数名の心血を注いだ労作。カナディアンロッキーのハイキングに興味のある方は是非一度覗いてみてください。

Yamnuska Mountain Tours (ヤムナスカマウンテンツアーズ)
ガイド紹介ページ